函館 ('03.9.22)

 

引き続き、函館のゲーセン巡り。
市民会館前のコープさっぽろ湯川店から、湯の川温泉まで歩き、本数の比較的多そうな空港線(函館駅-函館空港)のバスを狙ってみる。

 

 

老人福祉センター前バス停着、午後1時7分。
次のバスは、……1時30分
いやいや、この時刻表が当てにならないことは、以前このルートを歩いて思い知らされた。
待ってみたら、それより早くバスが来るのでは……。

 

きっかり1時半にバスが来た。

 

乗ってしまえば、わずか7分で啄木小公園に到着。
(ゲーム路銀 -\12,180-\230=-\12,410
一度訪れたことのあるセガワールドを通り過ぎたわけだが、なぜかというと、


土方・啄木浪漫館に行きたかったから(\600)。

 


建物の前には、啄木の短歌
砂山の/砂に腹這ひ/初恋の/いたみを遠く/おもひ出づる日
の碑がある。
この写真の左側に土方・啄木浪漫館、右側に啄木小公園がある。
碑の向こうは津軽海峡。
(青く見えるのはネットで、海はその先)

 

 

館内の1階で土方歳三、2階で石川啄木の生涯が、狭いスペースながら、なかなか詳しく紹介されていた。
2階の「浪漫シアター」では、岩手県渋民で小学校の先生をやっていた頃の啄木が、ロボットとなって、進行役を務めている。

 

ふたりとも、追われて函館にやってきて、この地で理想を求め、そして今、この地に墓がある。
志かなわぬまま、若くして亡くなったことも共通点であり、もの悲しさを感じる。

 

私はもうはるか昔に啄木の年齢を越えてしまったし、土方の年齢もあと少しで越える。
自分は果たして、志をかなえることができるのか?
いやそれ以前に、自分の志は何なのか?
若い頃に抱いた理想も、時代の変化で修正を余儀なくされ、今は明確なビジョンが見えない。

 

とりあえず今、望んでいることは、ゲーム路銀を\16,000ほど稼ぐことだ。
館内の喫茶コーナーでソフトクリームを食べて休んでいるうちに、午後3時を過ぎてしまった。
さっきバスで通過したセガワールドへ歩こう。

 

※上の文章を書いたとき、私は32歳でした。
若い頃はゲームブック作家を目指していましたが、ゲームブックというジャンルそのものの凋落によって果たせず。
テレビゲームの開発会社に就職しようとした頃にバブルが崩壊して一気に就職氷河期に突入。なんとかテクモに就職はしたものの、会社の体質が自分に合わなかったのと、頻繁な異動に嫌気がさし2年で退社。

2003年当時はネットでライターをやっていて、それなりにページビューは稼げていたのですが、収入が割に合わずに苦労していた時期でした。
その後スマホが出現し、個人開発が可能な時代が来たので、ゲームを作って完成させるところまでは行けたのですが、いまだにヒット作がありません……。

 

※土方・啄木浪漫館は、2024年10月末に閉館しました。

 

 

 

 


ほどなくセガワールド金堀に着く。

「函館のセガワールドでディグダグ三昧(函館)」へ続く)

 

はこぶら(函館市公式観光サイト) JR北海道 函館市企業局交通部

 



鉄道コム

 

にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ
にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム制作へ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

PVアクセスランキング にほんブログ村

 




人気ブログランキング

 

俳優・八名信夫氏の著書『悪役は口に苦し』(小学館)の中で、それぞれの時代背景について補足説明する文章を、少しだけ書いてます。

 

SUZURIでTシャツやサコッシュなどを販売しています。

 

当ブログ内で、ゲームブック風アドベンチャーゲーム『香川県からの脱出』を公開しています。

 

※最近の「日本縦断ゲーセン紀行」はこちら。

ゲイムマン(竹谷新・府元晶)のプロフィール
ゲイムマンの著書
ゲイムマン(竹谷新・府元晶)