運よく『クモヤ・381 系まるごと解説ツアー』のチケットを獲得して参加してきました。
解説の方は、381系、クモヤ145、500系など乗車されていましたK氏。裏話まで教えていただき楽しいツアーでした。
↓解説ツアーの集合場所はクロ381-134の乗車口。
↓クロ381-134車内の一部です。
オリエンテーションを終え解説ツアーが始まりました。
先ずは381系からの解説です。カーブが多い路線を走行するためどうしても速度を落とさなければなりません。速度を落とさず走行するため開発されたのが振り子式。これ以外に車体の重心を下げるためのエアコン室外機を床下に置いたり、主電動機を小型化したりして台車高さを抑制、屋根高さも低くする。また車体を傾けるので車輛限界を越えないように車体上部下部を絞っています。車体外板をアルミニウム製など、速度を可能か限り落とさず走行するための苦労がここに示されていました。
↓先ずは車内から出て床下の解説です。
↓エアコンの室外機が床下に納まっています。
↓電動送風機
↓こちらはスーパーくろしおのラッピングとの境目です。ラッピングにある赤色ラインの位置が実際と若干異なる説明がありました。
↓クモヤ145車体に記載があるBのマークについての説明がありました。
↓これはATS-B(レールから情報を入手する方法)に対応していることを示すマークだそうでJRではすでにATS-Bシステムはないとのこと。
次はなぜクモヤ145も輸送されてきた説明がありました。
これは381系の連結器が関連していました。381系の連結器は密着連結器、牽引するDD51は自動連結器なので直接連結できません。それを解消できる中間連結器があります。これは大人二人で持ち上げられる物なので強度がなく低速走行しかできないとのこと。低速しか走行できないのであれば輸送はできない。そこで双頭連結器をもつクモヤ145に白羽の矢が立ちました。
運転計画や手配など1年ぐらい掛かって京都鉄道博物館に輸送されてきたとのこと。来年の特別展示される車両は既に決まっているかもとの裏話もありました。
↓中間連結器です。
↓クモヤ145の双頭連結器。
↓実際にクモヤ145の双頭連結器と381系が連結されています。
↓こちらはクモヤ145の床下機器です。
次はクモヤ145‐1105の車内の見学です。
↓車内にはクレーンが備えられています。
↓クレーンは外に出すことができます。(クモヤ145‐1106の画像です)
↓天井はそのまま屋根となっていますので夏は高温になり過酷な環境になるようです。
↓救援車搭載機具品名数量表。
↓搭載品と設備
↓ジスコン棒です。
これはヒューズを外すときに使う棒だそうです。手に持つ部分に赤ラインがあります。この赤ラインより上(フック方向)を持って使用してはいけないことになっています。試験のなかでヒューズを外す項目があり、なかなか外せないときに赤ラインより上を持って外してしまうことがあるようです。これをやってしまうと即不合格になるとのこと。
↓ジスコン棒に赤丸に救のマークがあります。普通はこのマークは無くレアなジスコン棒だそうです。
↓CMF(コンプレッサー〇〇〇フューズ)このなかにフューズが入っておりジスコン棒で取り外すとのことです。
以上、クモヤ・381 系まるごと解説ツアーの主な内容でした。
<Copyright(c)2025 吹田の素人 All Rights Reserved.>