えきねっと:乗換駅が選べない

ネットの乗換案内アプリを使うときに出てくる、乗換駅と経由駅。
似ているがこの2つには大きな違いがある。

  • 乗換駅では必ず列車を降りて他の便に乗り換える。
  • 経由駅では乗り換えるかもしれないし、乗り換えずに列車に乗り続けたまま駅を通り過ぎるかもしれない。

えきねっとでは「経由駅」しか選べない。
この駅で乗り換えたい!と思っても、選ばせてくれないのである。

 

サフィール踊り子の上り列車に乗り、そのまま千葉まで行くきっぷを検索してみよう。

2025年1月現在では14:18発のサフィール踊り子2号を中心に、いくつか候補を出してくれる。

経由駅に東京駅を選んでいるのに、乗換駅が品川だったり東京だったりする。

 

次に、1区間だけ短くしてみよう。それ以外は同じ条件にする。

成田エクスプレスが止まらない駅なので候補が減る。

よく見ると、「踊り子号(伊豆編成)→総武線快速」乗り継ぎのルートでは、東京駅乗換から品川駅乗換に変わっている。

 

乗換駅は、えきねっとの気まぐれなのである。

東海道線から総武線快速に乗り継ぐ際、

  • サフィール踊り子は品川で降りても東京で降りてもグリーン席の料金が変わらないし、成田エクスプレスも品川から乗っても東京から乗っても指定席料金が変わらない。サフィール踊り子はせっかくのグリーン席だから東京駅まで行きたいという人が多いだろう。
  • 東京駅の乗換は長く歩かされるし、総武地下ホームが深いので、品川で乗り換えたいという人もいるだろう。
  • 乗換駅に目当てのエキナカの店舗があれば、その駅で乗り換えたいだろう。
  • 特急料金を節約*1するため、横浜で乗り換えたいという人も中にはいるだろう。

サフィール踊り子、成田エクスプレス横須賀線-総武線快速直通の普通列車のいずれも横浜、品川、東京に停車する。

しかし、えきねっとは乗換駅を選ばせてくれない。

 

気まぐれの正体は何か。いくつか区間を変えて試してみた。

東京駅始発の快速があったり、津田沼止まりの快速があるので、所要時間優先で最適な提案をしようとしてくれているみたいである。

ただ、上記の通り、所要時間優先が本当に最適とは考えない人もいるだろう。

 

 

Suica利用可能区間であれば、特急券だけ買えばいいので問題を回避できる。普通列車区間を省いて、伊豆急下田→東京、伊豆急下田→品川のように検索して特急券だけ購入すればいい。

 

回避できないケースがある。

乗車券の割引が、みどりの窓口ではなくえきねっとで適用できるようになっている。

株主/JRE BANK優待割引・大人の休日倶楽部割引の利用

 

株主優待券が1枚で特急を使いたければ、1回で乗車券と特急券を買い切らなければならない。

  • 1枚の割引券を、運賃および料金のいずれか又は双方の割引に利用することができます。ただし、双方の割引に利用する場合は、乗車券および乗車券の区間内の料金券を同時に購入してください。

 

欲しい券がこの3枚だったとする。

  1. 乗車券 伊豆急下田→千葉
  2. サフィール踊り子料金 伊豆急下田→東京
  3. 成田エクスプレス料金 東京→千葉

この行程に1枚の割引券を適用したければ、2と3に同時適用することができないので、1と2に適用することになるだろう。その場合は1と2を同時に買い切らなければならない。3は別に買っても問題ない。

しかし、えきねっとは品川乗換しか提案してくれない。

 

今回のケースでは、経由駅を東京にしても品川にしても検索結果は変わらない。

千葉を西千葉に変えたくらいで乗換駅が変わるなら、経由駅を東京から秋葉原に変えたらいいのでは?と考える人もいるだろう。

 

しかし、これでは成田エクスプレス総武本線特急のきっぷは買えない。

 

えきねっとで、経由駅ではなく乗換駅を指定できるようにしなければいけないのではないか。

 

*1:横須賀線の普通車に乗ってもいいし、JRE POINTがあれば普通列車グリーン車を安く利用できる