前回投稿の「KATO E231系付属編成の存在意義」にて記述したように、E233系3000番台の10両基本編成を増備して、東京近郊で見られる異形式併結の15両編成にするのが面白そうです。E233系3000番台の増備に当たり、最もコスパの良い方法を模索してみました。

 

E231系+E233系の併結イメージ(トリック)です。

 

KATOのE233系3000番台製品には、大別して「東海道線・上野東京ライン/湘南新宿ライン」と「高崎線・宇都宮線」の2種類があり、「東海道線・上野東京ライン/湘南新宿ライン」が田町・国府津車両センター所属、「高崎線・宇都宮線」が高崎・小山車両センター所属の車両が再現されています。手持ちのE231系は東海道線仕様(湘南新宿ライン)5両セット(品番10-522)で、車両には横コツ(=国府津車両センター)の所属標記がされています。このことから、増備するE233系3000番台の10両基本編成も国府津車両センター所属の「東海道線・上野東京ライン」を増備しようと思います。

 

E233系3000番台 東海道線・上野東京ラインのセットで、今迄に発売された製品を調べてみました。スロットレスモーターを搭載した最新の現行製品セットが品番10-1267S/1268/1269/1270S(2024年10月発売)、従来モーターを搭載していた同等製品のセットが品番10-1267/1268/1269/1270(2015年3月発売)、更に前の製品(後期形)のセットが品番10-1114/1115/1116(2012年8月発売)、初回製品のセットが品番10-840/841/842(2010年11月発売)と多数あることが判明しました。これを表形式に整理してみました。

 

従来モーターを搭載した第1次製品~第3次製品と、第3次製品をスロットレスモーターに変更した現行製品があります。何れも10両基本編成(基本セット+増結セット)と5両付属編成の構成になっています。セットの品番毎に製品価格を記載し、価格比較が出来るようにしました。なお、初回製品が発売された2010年11月当時の消費税は5%でしたが、2014年4月に8%、2019年10月に10%と消費税率が変更されたことから、表の製品価格は消費税を含まない本体価格で記載してあります。

 

【製品構成の差異】

10両基本編成は、第1~第2次製品では基本セット(8両)と増結セット(2両)の構成でしたが、第3次製品から、従来の基本セット(8両)が基本セット(4両)と増結セットA(4両)に分割され、従来の増結セット(2両)が増結セットB(2両)に名称変更されています。付属編成セット(5両)は変更されていません。

 

【10両基本編成の車両収容方法の差異】 ・・・ 訂正2025.3.3

第1~第2次3次(2021年1月生産)製品では基本セット(8両)の車両ケースが8両用のため、増結セット(2両)は7両用車両ケースが準備された付属編成セット(5両)に収容する仕組みでした。付属編成セットを購入しないユーザーにとっては不便な構成です。第3次製品(2022年11月生産)から基本編成が一括収容できるように10両用車両ケースが増結セットA(4両)に準備され、基本セット(4両)と増結セットB(2両)も合わせて収容できるように改善されています。

 

【製品価格の単純比較】

第1~第3次製品では、第3次製品から基本編成のセット構成が変わったことでケース差異による300円の値上げを伴うも、車両価格は変化なく維持されていました。スロットレスモーターに変更された現行製品は、諸物価高騰の影響を受け製品価格が1.3倍~1.5倍に上昇しています。

 

【最良コスパの追求】

10両基本編成を購入する場合、上表では現行製品は従来製品の1.4倍の費用が必要ですが、現実には在庫の有無、割引率などを勘案する必要があります。一例として、現行製品を3割引の特価店舗(サイト)で新品購入した場合は約24,000円(通販は送料無料)ですが、従来製品は新品在庫が残っている店舗(サイト)が殆どなく、第3次製品の基本セット(品番10-1267)の新品在庫が唯一あった店舗では増結セットA/Bが現行製品となり、一律1割引で約27,500円となります。一方、中古品の場合は、流通量、製造時期や劣化の程度により、価格が大きく変動するので一概に見積もるのは困難です。そこで、従来モーター搭載の中古品をオークションで探すことにし、目標価格を15,000円(出来れば送料込み)に設定することにしました。現行製品に採用されたスロットレスモーターには魅力を感じますので、モーターを積み替えるにはスロットレスモーターユニットType-Aの2,420円(送料別)を購入する必要があります。手持ちの付属編成も合わせて積み替えることになると、更に2,420円が必要ですので、10両基本編成が入手出来てから、併結時の走行状態を検証してから決めることにします。

 

タイトル写真では、既にE231系+E233系の併結が実現している様に見えますが、加工した写真でした。種明かしをします。

この写真をトリミングにより、E231系の湘南色帯を京浜東北線のE233系に切り貼りし、E233系を少し左側に移動して連結面間隔を詰めて連結してみました。E231系には無線アンテナと信号炎管が未取付ですので、逆にE233系からコピーして貼り付けておきました。何はともあれ、E233系3000番台の10両基本編成を確保せねば、夢の世界で終わってしまいます。

 

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【現行製品】