山陽線の門司~下関間には、鉄道トンネルでもあります関門トンネルが存在しますが、この関門トンネルと言いますと、この区間では門司駅構内より東が直流電化区間でもありますので、旅客列車の使用車両に関しましては、上の画像の415系1500番台電車の独り舞台となっているのが現在の姿でもあります。
実際に、上の画像にありますステンレス車両が全車所属します大分車両センターの車両が関門トンネル内の区間で使用されておりまして、特に終日小倉~下関間の中心としました系統で運行されておりまして、電化区間の違いであります直流~交流を繰り返しながら運行されております。
また、この関門トンネル内は、線路が2本ありますので複線の印象がありますが、実際は「単線並列」として存在しております。これは、関門トンネルが古い事もありまして、日中でも保線工事が可能にする策としてそう言った形となっておりまして、それに伴いまして、普段は下り列車が下り線(左側)を、逆に上り列車が上り線(右側)を利用する事が一般的ではある訳ですが、逆に上り列車が下り線を、以下画像のように下り列車が上り線を使用すると言うパターンもこの関門トンネル内では見る事ができております。

(関門トンネル入る直前)
(関門トンネルを抜けた直後)
関門トンネルを出ましてしばらく進みますと、進行方向左側に以下画像のような姿を見る事ができるようになっておりまして、下関総合車両所運用検修センター構内の姿を下関駅へと進む前に見る事ができておりまして、本州に入りましてすぐに車両の姿を望む事ができるようになっております。
そして、進行方向左側には、「Hayashikane」と書かれました看板が見られておりまして、ここには後述の会社の工場がありまして、手前にあります運用検修センター構内の姿とともに見る事ができております。
しかし、ここには、以前はマルハニチロブランドの「ハム・ソーセージ」と書かれました看板を見る事ができておりまして、私自身も長らくこの看板の姿を下関に来ましたら拝見する事ができておりました。
(平成24年撮影)
そんな「ハム・ソーセージ」、及び「Hayashikane」の看板は、向かいにありますJR西日本下関総合車両所運用検修センターの姿も見てきておりました。特に「ハム・ソーセージ」の看板は長らく見続けて来てもいたほどでもありましたが、今回は「ハム・ソーセージ」の看板の下で見られてまいりまして、最初に収めておりました平成21年撮影時の姿より、最後に収めました令和元年までの姿までを皆様にご紹介してまいります。
この看板がある所には、マルハニチロの関係会社でもあります林兼(はやしかね)産業の本社工場でもありまして、マルハニチロの「ベビーハム」や魚肉ソーセージの製造もおこなっている会社でもあります。また、「キリシマハム」とも呼ばれました「霧島黒豚」ブランドのハム・ソーセージの製造もおこなわれておりまして、この林兼産業自体が水産・畜産の加工食品を扱う会社であるのも特徴であります。
最初の画像は、平成21年撮影の姿であります。現在の林兼産業の建物では、外壁が緑色となっておりますが、当時は茶色でありました。また、115系電車や105系電車の姿も見られておりますが、当時は現在のように黄色一色の「末期色」と言うのはまだなかった頃でもありますので、いわゆる105系電車にあります「広島支社色」や115系電車にあります「広島更新色」が主流でもありました。


また、気動車は黄色&白色のツートンカラーとなっておりまして、こちらも現在広島支社内で見られております朱色一色と言うものはありませんでした。さらに、この年をもちまして「ブルートレイン」の運行は終了しましたが、その牽引機でありましたEF66形電気機関車の姿も所属が下関であった事からこの頃は見られておりまして、その後後述のようにJR西日本からは全廃へと進む事になってしまったのは残念な所ではなかったでしょうか。




こちらは、平成22年撮影の画像であります。この時には、奥にこの後マレーシア国鉄へ向けて譲渡される事になります14系客車の座席車の姿がありまして、この中には、ホワイトとバラ色のツートンカラーの「シュプール&リゾート」の編成も見られておりましたが、最後まで残っておりました新大阪~博多間で運行されておりました「ムーンライト九州」も平成21年には廃止されておりましたので、国内で使用される用途もなかったのも残念な所でありましたでしょうか。




こちらの画像は平成23年撮影の画像でありますが、この頃には「一色塗装」の姿が見られ始めた頃でもあります。実際に、このうちの画像奥には、朱色のキハ40系気動車の姿が見られておりますが、当時国鉄でも見られておりました塗装がここに来て復活したのも嬉しかった所でもありました。また、この時は手前にEF65形電気機関車の姿が見られておりましたが、ブルートレインの主力でありました先述のEF66形電気機関車は前年平成22年に姿を消しておりました。


さらに、画像は平成24年撮影であります。よく見ますと林兼産業の建物も現在の緑色の外壁となっておりますし、見られておりました「冷凍食品」の看板も撤去されている事がお分かりいただけるのではないかと思います。そんな中、その下の画像にもありますように、ツートンのキハ40系気動車あれば朱色のキハ40系気動車もあったり、さらに「広島更新色」の115系電車や「広島支社色」の105系電車、さらには淡い青地のEF65形電気機関車、この後幡生本所へ入場する事になりますキハ120形気動車など様々な塗装・車両の姿がこの頃にも見られていた事がお分かりいただけるのではないかとも思います。




こちらは、平成27年撮影画像であります。この時には、「トワイライトエクスプレス」編成であります24系25形客車が「『特別な』トワイライトエクスプレス」と称しまして下関駅へ入線しておりまして、画像手前にてその姿がある事がお分かりいただけるのではないかと思います。
この時は、後述の「トワイライトエクスプレス瑞風」の礎となっている部分が見られた時でもありまして、客室は個室車両ばかり、さらにダイニングカーやラウンジ車両で構成されている変わった姿が見られた時でもありました。そんなこの編成が、下関駅を発つまでの間は画像のように休んでいる姿をも見る事ができていた頃でもありました。
また、それ以外にもJR西日本の広島地区で導入が進んでおります227系電車の姿もこの運用検修センターにおいて見られておりまして、この時は増備編成数編成の姿を下関総合車両所運用検修センターに試運転列車としてやってきておりまして、実際に見る事ができておりました。
さらに、奥には117系電車「原色塗装」の姿を見る事ができておりましたが、この原色車は転落防止柵がない事からC103編成であったようであります。このように、少なからず特徴がありますとわかりやすくていいのではないかとも思いますが、既に下関地区からは撤退しているだけに、今思えば懐かしい姿でもありましょうか。ちなみに、手前側の電車は115系電車(編成不明)の「末期色」でありました。
こちらの画像は、平成29年撮影画像であります。下関総合車両所運用検修センターを見ますと、「末期色」の115系電車や105系電車、朱色一色のキハ40系気動車の姿を見る事ができておりまして、わずか数年で塗装にも変化が見られている事も伺えますし、国鉄型車両ばかりとは言いましても車両の世代交代も見られている時でもありました。そんな中に、キハ87系気動車であります緑色の「トワイライトエクスプレス瑞風」の編成が見られるのがわかるのではないかと思います。