私、この世に産まれてもうそろそろ60年、鉄道趣味歴半世紀以上なんですけど、未だかつて乗ったことがない鉄道があります。まぁもっとも、日本全国で見れば乗ったことがない鉄道はごまんとありますが、首都圏でまだ未踏の鉄道路線がありました。それが

 

 

横浜市営地下鉄です。

 


 

まぁ、(乗る)用事がないと言えばないんだけど、事実、横浜市営地下鉄って何処から何処まで走っているのか、全く分かっていませんでした。横浜市民でもその存在を知っている人は全体の1/3程度だとか・・・・ウソです。

 

知らない人のために申しますれば、横浜市営地下鉄は1972年に伊勢崎長者町-上大岡間が最初に開業しました。地下鉄開業以前は市電とトロリーバスが走っていましたが、巨額の累積赤字で横浜市の交通事業が存続危機に立たされまして、財政再建案で市電の廃止して、その代替で市営バスへの移管と地下鉄建設を推進する事案をまとめました。

その後、1976年9月には伊勢崎長者町-関内間と、上大岡-上永谷間、そして関内-横浜間が開業、全体を通しての直通運転も開始しました。あざみ野-湘南台間が全線開通したのは1999年のことです。

一方、横浜市営地下鉄にはもう1路線、中山駅と日吉駅を結ぶ路線もあり、こちらは2008年に一発で開業しています。

以前は1号線、3号線、4号線と呼ばれていましたが(正式名称でもある)、2005年にそれぞれ愛称をつけることになり、1号線と3号線が「ブルーライン」、4号線が「グリーンライン」と呼ばれるようになりました。2号線が無いですが、これは神奈川新町と屏風浦を結ぶ路線として計画された路線が「2号線」を名乗りました。京浜急行のフォロワー的存在で、バイパス的な役割を果たす予定でしたが、その京急が輸送力を改善したことから計画が頓挫してそのままお蔵入りになりました。また、現在のみなとみらい地区への延伸も計画されました。国鉄の東神奈川駅からみなとみらい地区、元町、本牧を経由して根岸に至る路線になるはずだったんですが、1990年に横浜市の免許が廃止され、第三セクターの横浜高速鉄道がその免許を受け継ぐ形で事業免許が許可されました。そう、現在のみなとみらい線ですね。

 

復習すると、「ブルーライン」が小田急江ノ島線の湘南台駅から戸塚、上永谷、上大岡、桜木町、横浜、三ツ沢(下町、上町)、新横浜、港北ニュータウンの中核をなすセンター北、センター南駅を経て東急田園都市線のあざみ野までを結ぶ路線、「グリーンライン」は東急東横線の日吉からブルーラインとの乗換駅であるセンター北、センター南を経由し、JR横浜線の中山までを結ぶ路線になります。ただ、何処を走っているのか、全然画が浮かびませんけどね。

ブルーラインは第三軌条方式、グリーンラインは鉄輪リニア方式で、両線は互換性が無いため、相互直通運転は出来ません。

 

で、今日は先ず、ラーメンのコーナーでもお伝えしたように、横浜から三ツ沢下町まで乗りましたが、ひと駅で終わってしまいました。ラーメンを食い終わって、横浜に戻る予定でしたが、ふとしたことからある実証実験(?)をやることにして、三ツ沢から新横浜まで乗ることにしました。

 

 

画像は2022年から運行を開始したブルーラインの最新鋭車両、4000形と呼ばれる車両です(横浜-三ツ沢下町間は主力である3000形に乗りました)。

横浜市営地下鉄っていうと、くの字型の前面形状を持った1000形を連想しますが、2006年までに運行を終了しています。

 

JRの横浜駅から地下鉄の横浜駅まではすんごい離れているんですね。どっちかというと相鉄寄り。だから「いつまで歩かせるつもりだいっ!?」と憤慨しました。それと、三ツ沢下町で降りて地上に出る際、一向に改札口に辿り着かないため「いつまで上に上がらせるんじゃいっ!?」って憤慨しました。そんなに地中深く掘っているんだ。

とは言うものの、今度は湘南台-あざみ野、日吉-中山まで全線乗ってみようと思いました。そして計画されているブルーラインの新百合ヶ丘延伸も早急に具現化して欲しいですね。

 

あっ、そうだ。

横浜市営地下鉄に乗ったことで、全国で8都市にある公営地下鉄、全線走破ではないけど、その全てをつまみ食い程度ながら、一応は乗ったことになります。

札幌も乗った。仙台も乗った。東京は勿論。名古屋も乗った。京都も乗った。大阪(当時)も乗った。神戸も乗った。そして福岡も何気に乗っている。唯一乗っていないのが横浜だけでした。