2003年9月 乗り鉄旅の思い出② 高松から宇野へフェリー旅 | あさかぜ1号 博多行
2025-01-11 08:02:05

2003年9月 乗り鉄旅の思い出② 高松から宇野へフェリー旅

テーマ:鉄活動日記 思い出編

2003年9月に会社の夏休みを利用して岡山・広島方面へ乗り鉄旅に出かけた時の思い出の続きです。

岡山から乗車した「マリンライナー」のパノラマグリーン車クロ212形での全面。側面展望を楽しみながら高松駅に着いたのは13:30過ぎでした。
前回の記事でも書いた通り、この時高松へ向かったのはクロ212形に乗るのが目的のため、高松では特に何も予定はありませんでした。
そのためこの日は高松到着後すぐにとんぼ返りで岡山に戻ることにしていました。
単純に岡山へ戻るだけなら「マリンライナー」が一番手軽ですし、クロ212はもちろん213系普通車も「マリンライナー」からの撤退が目前に迫っていたのでこちらのお名残乗車ということにしてもよいのですが、もと来た道をただ戻るのも芸がないので、帰りは趣向を変えて高松港から宇野港(岡山県玉野市)へのフェリーと宇野駅からの宇野線列車を乗り継ぐコースをとることにし、道がよくわからないので高松駅から港までタクシーで移動しました。
高松港と宇野港の間では、国鉄・JR四国の宇高連絡船・高速艇が廃止されてからも3つの会社のフェリーが合わせて数十往復、24時間体制で運航されていました。
この時私が高松港から乗ったのは、3社のうち「宇高国道(うたかこくどう)フェリー」という会社の高松港発14:30発の便でした。
港のフェリー乗り場で乗船手続きをし、少し待合室で時間をつぶしたのちに乗船します。
宇高連絡船には一度も乗る機会がなかったので、運航会社は違うとはいえ同じうのー高松間航路の船ということで、少しでも宇高連絡船に乗った気分が味わえたらと期待して乗りました。
出港後は線内を歩いたり、デッキに出て海風に当たりながら海や瀬戸大橋を眺めたりして久しぶりの船旅を楽しみましたが、線内を歩いてみても乗客の少なさに驚かされました。乗った時間がちょうど平日昼間の閑散時間帯だったからだということもあるのでしょうが、当時就航していた船の定員の500人弱程度に対して、見たところ20人程度しか乗客が乗っていないようで、売店のおばさんも手持ち無沙汰といった感じでした。(もちろんただ通り過ぎるだけでは申し訳ないので、私はスナック菓子と缶コーヒーを購入しました)
高松港から宇野港まで、フェリーでは約1時間の所要時間ですが、「マリンライナー」ではほぼ同じ時間で岡山駅まで行けてしまうので、高松市内から岡山市内の中心部まで行く場合や新幹線に乗り継ぐなら「マリンライナー」が断然便利なので、そちらに乗客が流れていたのは確かなようです。
そしてこの航路のフェリーのもう一つの大きな役目だったトラックなど自動車の航送も、一時期の高速道路の料金値下げなどの影響でかなり減っていたそうで、こちらの影響も大きいようです。
案の定というか、私の載った数年後には高松ー宇野航路のフェリーの大幅な減便が始まり、今では運航会社も一社だけになってしまったようで、全盛期を知る人から見れば相当に寂しい状況になってしまったのではないでしょうか。
そういう意味では、私が乗った瓶は活気に乏しく寂しい船内風景でしたが、それでも少しでも宇高連絡船の追体験ができたという意味では、帰り道にあえてフェリーを選んでよかったと今でも思います。

宇野港には15:30頃に到着し、徒歩でJR宇野駅まで移動して115系の宇野線普通列車で岡山駅へ戻りました。
その後は倉敷ー三菱自工前間を結ぶ水島臨海鉄道に全線乗車し、この日ののりてつは終了となりました。

次回は広島編です。

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