一睡の夢:国鉄末期の12年

40年ほど前の国鉄時代の記録

南武支線の半世紀 1-2(クハ16215)

1980/11/15 南武支線 尻手、16215/(11244)

 

 101系に置換直前、最終日前々日の尻手駅(土曜日)でも撮影者等はとても少ない。

11/17月から101系の営業運転が開始。1/17月のもう1運用が最終運転であったらしい。

ただしイベント的なセレモニー等は、特になかったと聞いた。

 

 今回もクハ16215から。正面画像から、同じ旧30系からのクハ16211との違いあり。

最末期(1980年頃の比較)で、運転席ワイパーの取付、テールランプ上のステップ、

その下のステップの大きさ等に違いあり。この比較の詳細等は、クハ16211で予定。

  (行先表示板の縦桟については、修正で削除いたしました。)

 

1980/10/04 南武支線 八丁畷/尻手、16215/(11244)

 

 車内も、運転室側と連結面側それぞれ画像があり、掲載。本線運用中の画像では

広告が多いことに対し、支線運用中ではそれが少ない点に差があった?

1980/10/04 南武支線 浜川崎、16215車内、運転室側

 

1977/07 南武線 稲城長沼、16215車内(本線附属で使用中)、連結面側

 

 当時稼働の、昭和の初めに製造された電車の最末期。見た目だけでも風格を感じる。

特に旧30系は窓が小さい。そのため次の旧31系に比べて特に古風な印象が付きまとう。

 

1980/11/16 南武線 矢向、左11244/16215右

 左の旧31系クモハ11244(モハ31072、1931年製、窓高さ870㎜)と比べ、右の旧30系

クハ16215(モハ30023、1926年製、窓高さ800㎜)との窓の大きさの違いが判る。

   ※国鉄電車の歩み(30系から80系まで)P16/P17から抜粋

 

 現役の営業運転は何と55年、当時学生であった自分には、55年前などは当然想像外。

そもそも戦前とか戦中戦後などは、言葉としては知っていても実感等での理解が困難。

それらの歴史の証人という意味で、これらの車両を自分は眺めていたようであった。

しかし、それから既に45年も経過している。あと10年後に、できればここに立って、

55年という年月を再び感じてみたいものである。

 

 

 参考

   国鉄電車編成表:1978/1979/1980

   旧型国電車両台帳

   国鉄電車の歩み(30系から80系まで)