手ノ子でキハ58に会った日。 | yesterday once more

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東北発。コレクションと旅日記です。

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 既知のとおり米坂線は山形県の今泉と新潟県の坂町の間で長期間不通になっている。復旧の議論としては従来のような「JRでの再開通」一点張りから「上下分離」の提案を両県が聞く耳を持つようになってきているがまだ結論まで遠い。現地は1m近い積雪があり雪融けの頃にはさらに自然に還っていることと思う。

 2005年11月にドライブがてら置賜地方(山形県の米沢を中心とした区域。おきたまと読む。)に行った。このあたりも風景や食もすばらしく日帰り入浴も楽しめるいいところだ。

 途中で手ノ子駅に寄ってみた。ひらがなで書かれた「てのこ」の表記に心が和らぐ。国道から少し離れれば静かなところ。

その晩秋にちょうど列車がやってきた。当時の新津はいろんな形式や塗色の車両で人気があった。

もうだいぶ前に無人駅になっているが、蒸気機関車のキュウロクの牽く列車の面影が偲べる駅だ。

今では棒線化されているものの相対式ホームがまだ残っている。ここで蒸気機関車が交換した。

加えて融雪溝もある。地形的にこのあたりは宇津峠の入り口になり雪が深くなる。もともと新潟支社管内だったので設備を設けたのであろう。何せ積雪が多いのでどの程度効果があったのか。

 米坂線から国鉄型のDCがいなくなるとファンも来なくなった。まして存廃論議である。米沢と今泉の間で折返し運転されているものの「坂町に行かない米坂線」である。

訪れてからしばらくして手ノ子駅も新しくなったようだ。それでもまた列車が走る日が来るのか何とも言えない。

 

 

 

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