所有事業者:中国ジェイアールバス
仕様・用途:都市間夜行高速路線仕様
(高速「スサノウ」号に充当)
登録番号:出雲200 か ・・14
社番:740-21901号車
配置:島根支店
初年度登録:2021年
シャシー製造:スカニア社(スウェーデン)
搭載機関:スカニアDC13(ユーロ6)型
車体架装:バンホール社(ベルギー)
車両型式:TDX24
車名:スカニア/バンホール
アストロメガ・J インターシティDD
撮影日:2022年5月4日(水曜日)
撮影場所:東京駅日本橋口
「今日の1台」も数えること1199回目(1199台目)。まぁ、よくぞ撮ったという感じですが、まだまだストックはあります。
ここしばらくJRバスが続いていますが、今回もJRバスになります。3年前に撮っていたんですが、なかなかお届けする機会を逸してまして、お蔵入りしていました。まさに「満を持して」という感じになりますが、ここで取り上げなければ次は無いぞっと。
「スサノウ」号は1988年12月に運行を開始した夜行高速路線バスで、運行開始当初は東京急行電鉄と一畑電気鉄道(いずれも当時の社名)も運行事業者に参画していました。3社とも共通仕様の三菱ふそうスーパーエアロ(タイプⅡ)を投入しましたが、あの当時、JRバスでスーパーエアロは珍しい存在でした。後にエアロクィーン・Mも戦列に加わりますが、東急は1998年6月に、一畑は2020年9月にそれぞれ撤退しまして、以降は中国JRバスの1社運行になります。
JRも一畑も一時期、二階建てバス(三菱エアロキング)を導入しましたが、一畑が撤退した後はJRも二階建ての充当を止めて平屋のいすゞガーラ(グランドリーム仕様車)を充当するようになりました。しかし、出雲は人気の観光スポットとあって、鉄道の「サンライズ出雲」同様、人気が高かったのでしょう。平屋仕様では一度に大量の乗客を乗せられないことから(増車すれば良い話なんだけど、慢性的な運転手不足で増車もままならないのでしょうね)、二階建てバスの再導入を決定したのではないでしょうか?
こうして2021年7月に中国JRバスは久々に二階建てバスを導入しましたが、既にエアロキングは生産を止めていましたので、ここも「選択肢がないから」ということでスカニア・アストロメガを導入しました。JRバスとしては、関東、西日本、東海に次ぐ4例目で、1階席が4列シート×2列+1列の10人乗り、2階席が「クレイドルシート」を備えた3列シート×9列+2席の29人乗り、合計39人乗りになります。「グランドリーム」が28人乗りだからその差は歴然ですよね。
中国JRバスといえば、JR東海バスから “転勤した” エアロキングが話題になりました。744-10992(東海時代)→744-10904(中国)に社番を変えた2010年式のエアロキングが「出雲・松江・米子ドリーム名古屋」号に導入されて今でも名古屋に顔を出しています。
さて次回はいよいよNo.1200になりますが、ネタバレですけど次回も実はJRバスになります。でも、最近まで知らなかった記念樹的車を取り上げたいと思っています。
【参考文献・引用】
スカニアジャパン株式会社公式パンフレット
中国ジェイアールバス株式会社公式ホームページ
ウィキペディア(中国ジェイアールバス、スサノウ号)