傾向として、駅の規模が大きくになるにつれてそれなりの雰囲気が出てきて眺めるのが楽しくなる。
もちろん首都圏の大きなターミナルだとフロアがたくさんあって全体を見渡すことができないので、少し大きめの地上駅だといい。
ここは常磐線のいわき駅。写した2005年当時は原ノ町側から455系、水戸側から415系が乗り入れており、留置線もあって常磐線らしい雰囲気があった。
もともとここを始発、終着とする列車が多かったのは蒸気機関車時代に「平機関区」があったことと無縁ではない。
常磐線の主力は尾久や仙台のカマだがC61やC62、貨物用のD51に加えて磐越東線のD60も顔を揃えていたのだからさぞや魅力的な場所だったのだろうと想像する。
いわきは福島県の南端であるが文化的に日立や水戸との結びつきが強かった。今でも茨城大学などの志望者が多いのはなじみ深い感覚があるからだ。言葉も「んだっぺよ」といい水戸あたりと似ている。
ホームでこういう風景に接すると旅の気分を味わえる。「ここにこんな車両が。」という意外性があったりする。駅間で走行写真を写すのもいいが、こういうシーンも大切にしたい。