先日9820系のEH24とEH25を記事にした際、最後の方でEH24が当時の大阪線KIPS車に似ていたと書きましたが同線の編成は5820系DF52で、6両全車にラッピングを施していたためそう感じたのかも知れません。実際は座席の違いやトイレの有無等異なる点が幾つもあり、似て非なる車両だったのですが・・・


(2015.8.23 宮町〜伊勢市間にて撮影)

 五十鈴川行きの阪伊間急行に充当されるDF52です。ここのカーブを通過する5820系も現ダイヤでは見る機会が少なくなり、当時KIPSだったDF52は万博ラッピングでより目立つ編成になっているだけに残念です。


(2015.8.23 伊勢市〜宮町間にて撮影)

 KIPSラッピングを施していた頃のDF52は行先表示が旧国名や大阪上本町に対応していなかったので上り大阪上本町行きの急行は「上本町」の省略表記でしたが大阪線のシリーズ21で最後まで省略表記だったのは9020系のEW51だったと記憶しており、どちらも制御装置が日立で下枠交差形パンタを搭載していたという共通点がありました。DF52はKIPS時代にシングルアームパンタに交換されていますがその後は長い間標準塗装での活躍が続き、万博ラッピングになるまで一般的なシリーズ21として短距離から長距離まで幅広く活躍しました。