

福岡県北九州市にあります北九州空港は、当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、地元北九州市に本社があります航空会社でもありますスターフライヤーを中心としまして、国内線では日本航空(JAL)やフジドリームエアラインズ(FDA)の路線も持っておりまして、東京(羽田)を中心とした路線が、国際線では韓国・台湾を中心に海外までも運航されております。
この北九州空港の大きな特徴と言いますと、何と言いましても空港自体が海上空港である事もありまして、その特性を生かしまして、24時間離着陸が可能である事が大きな特徴であります。
そのため、「コロナ禍」前は早朝から深夜まで航空路線が運航されておりまして、離着陸時間に制限があります規模の大きな福岡空港と比べましても、より日帰り利用が福岡県内を中心に可能となっているのが大きな特徴でもありまして、多くの利用客の姿も見られておりました。
そんな日帰り利用がより可能になりやすくするようにするため、当ブログでもこれまでもご紹介しておりますように、北九州市内の路線を運行しております西鉄バス北九州では、「北九州空港エアポートバス(小倉線)」を平成27年に増発しまして、深夜や早朝のいわゆる未明の運行にも力を入れておりまして、利用者にも優しい形が見られておりました。
(北九州空港到着、1076・いすゞQTG-RU1ASCJ)
(中谷経由小倉(砂津)行き、1188・いすゞQTG-RU1ASCJ)
(黒崎・折尾・学研都市方面、9606・日産デKL-UA452TAN)~現在は中谷営業所所属、操配用
そして、この北九州空港からは「北九州空港エアポートバス」に加えまして、福岡方面に「福北リムジンバス」も運行されておりまして、本数は北九州空港発3本、福岡発は1本が運行されておりまして(但し、運行によっては運休便もあります)、北九州空港発は夜間到着の3便に接続する形で、福岡発は北九州空港発の始発便に接続する形でそれぞれ運行されております。
「福北リムジンバス」は、平成27年7月17日より運行を開始しておりました高速路線バスでありましたが、「北九州空港エアポートバス」とともに福岡県からの補助もありまして運行されておりまして、福岡から北九州空港へはその「福北リムジンバス」が唯一の交通機関となっております。
この「福北リムジンバス」の運行に関しましては、運行当初は北九州空港発2本が福岡高速営業所、福岡発も含む1往復が北九州高速営業所でありましたが、現在は上下合わせて4本とも北九西鉄タクシーが運行を担っておりまして、トヨタコースターと言ったマイクロバスでの運行となっておりまして、運賃は2000円であります。
(福岡高速営業所担当時代、4730・三菱QRG-MS96VP)~現在は「とよのくに号」に転用


この「福北リムジンバス」では、北九州空港発は苅田北九州空港インターから東九州自動車道→九州自動車道を経まして、福岡インターではなく古賀インターで降りるようになっておりまして、国道3号線を経由しながら以下の停車地に停車するようになっております。尚、福岡発に関しましては博多駅東ランプで都市高速に乗り、福岡インターから九州自動車道→東九州自動車道を経まして苅田北九州空港インターを降りる形となっております。
【北九州空港発】
北九州空港→(苅田北九州空港インター→)直方パーキングエリア→若宮インター→(古賀インター→)上の府太郎丸→御幸町→博多駅→天神高速バスターミナル前
(福岡発)
天神高速バスターミナル前→博多駅→博多駅筑紫口→(博多駅東ランプ→福岡インター→苅田北九州空港インター→)北九州空港
そんなこの「福北リムジンバス」は「コロナ禍」前は毎日全4本が運行されておりましたが、その後の航空需要減で運休便も見られておりました。現在は北九州空港発1便目が毎日運行ではある一方、2便目・3便目・福岡発は運航されない時もありますので注意が必要であります。
また、「北九州空港リムジンバス」に関しましても、「コロナ禍」前より運行本数を減らして運行されております。こちらも北九州空港発着の航空便が減っている事や、乗務員不足を考えますと仕方がない所ではないかとも思う所ではあります。
さて、今回ここからご紹介しますのは、私自身何度か夜通し利用として「福北リムジンバス」を利用させていただいていた事がありましたが、今回は平成27年に初めて利用しました「福北リムジンバス」の模様を皆様にご紹介してまいります。
(8017・日野QTG-RU1ASCA)~平成29年利用時


当初の使用車両です。福岡側は現在も「ひのくに号」や「とよのくに号」で使用されている車が使用されておりますが、運行当初北九州側は「福北ライン」で使用されております7907(日野QRG-RU1ASCA)をメイン車両として仕立てておりましたので、画像のように「福北リムジンバス」に関しましたラッピングが施されておりました(砂津車庫内の画像は敷地外からの撮影です)。尚、その後7907はラッピングを解除、メイン車両から離れまして、「福北ライン」で運行されておりましたが、現在は赤間第二営業所に転属、福岡~赤間間「赤間急行」で運行されております。

(アップ)

(ラッピング解除後)
(現在)~赤間第二営業所所属
ここからは、「福北リムジンバス」の乗車の模様をご紹介します。画像は、深夜3時過ぎの福岡市天神であります。この時には人通りもまばらでありまして、そんな時間で利用する方はいらっしゃるのか?とさえも思ったほどでありました。
(時刻、この時は3時05分)


この時私は、天神の北側の長浜にありました温泉(天神湯の華)で時間をつぶしてからやって来ておりました。以降の利用でも利用させていただいておりましたが、その温泉も営業時間は深夜3時までの営業でしたので、ラストまでおりましてもその「福北リムジンバス」に間に合う事ができましたので、これは一番のおすすめでもありました。尚、現在は閉店しておりまして、家電量販店(ケーズデンキ)が進出しております(NO.3122参照)。
西鉄天神高速バスターミナルの北側の入口であります。この「福北リムジンバス」は、後述のように天神高速バスターミナルからは発着せず、「渡辺通り」沿いの道路沿いにありますバス乗場より発着しております。したがって、入口は閉じられている事もお分かりいただけるのではないでしょうか。


「福北リムジンバス」の発着場所であります、天神高速バスターミナル前1Cバス乗場であります。現在もここから発着しておりますが、普段ここでは博多座・県庁・九大病院・那珂川方面が発着しております、いわゆる「渡辺通り」から「明治通り」を通る路線が発着する場所でもありますが、そんなこのバス乗場にも「北九州空港」の文字が追加されている事がお分かりいただけるのではないでしょうか。


(「北九州空港」の文字が追加)


さて、1C乗場手前には、福岡高速営業所から回送してまいりました7907の姿がありました。この車は、0時30分の天神着後に福岡高速営業所へ回送、そして3時過ぎに福岡高速営業所を発ちまして、この1C乗場へと回送してやってきておりました。


この車の「北九州空港」の行先であります。画像のように左側には飛行機をかたどった表示もなされておりまして、こういう所からリムジンバスとしての姿も伺えるのではないかとも思います。


こうして乗車しましたが、残念ながら天神の乗客は私一人でありました。正直数名でもいらっしゃるのでは?と思っていただけに、ここは期待はずれな所もありましたが、車は乗車乗場でありました1C乗場の方面と同様、「渡辺通り」から「明治通り」へと入りまして運行されておりまして、高速用の車が「明治通り」を通る珍しい姿も見せておりました。


そして、呉服町から「大博通り」に入りまして画像の博多駅A乗場へ到着しまして、ここで1名の乗車があっておりました。やはり、こちらも博多バスターミナルが閉まっておりますので、結局はこう言った道路沿いの乗場からの乗車と言う事になる事がわかるのではないかと思います。


さらに、博多駅を回りまして、博多駅筑紫口のバス乗場へ到着しました。しかも、この日の乗車はなしでもありましたが、画像のようにタクシーの外側に停車していると言う姿が何とも残念な印象さえも感じさせる所でもありました。やはりタクシーは、バスが来ないからと言って駐車するのもどうかと思いますので、もう少し考えた方がいいとも思うのですが・・・。


結果、この日の乗客は2名で確定でありました。やはり考えてみても少ないなと言うのが大きな印象でもありましたが、正直この姿を見ましても大丈夫か?と言う印象さえも感じさせられるような姿であったと言ってもいいでしょうか。


その後車は、先述の運行区間と同様、福岡都市高速博多駅東ランプに入り、そして福岡インターから九州自動車道、北九州ジャンクションから東九州自動車道を通りまして苅田北九州空港インターへ、さらに空港連絡道路を通りまして、約1時間5分ほどで北九州空港へやってまいりました。私も、さすがに深夜と言う事で福岡都市高速より寝てしまっていましたが、正直あっと言う間と印象さえも感じさせるのがいい所ではなかったでしょうか。


北九州空港の2階ロビーであります。この時は既に搭乗手続きが行われておりましたので、その手続きを済ませた方が1階にありますコンビニ等で朝食を購入されていたようであります。それにしても、5時30分に北九州空港を発ちまして、朝7時には東京に着く便でしたので、平日と言う事もあり出張利用者が多かったのも印象的でありました。


以上が、初めての「福北リムジンバス」利用でありましたが、最初の頃はこのように利用者もそう多くはありませんでしたが、それからは福岡で夜楽しまれた方が利用するいわゆる「朝帰り」としての利用者も見られるようになっておりました。と言いますのも、深夜に発ちまして北九州空港からも小倉方面へ「エアポートバス」の接続ができておりましたので、それを思いますとそう言った利用もありではなかったのかなとも思います。
尚、現在は北九州空港発の東京行き始発便が5時30分発から6時10分発に遅くなっておりまして、福岡発も3時20分発から4時発と遅くなっております。それでも、北九州空港発が5時45分発の便が存在してはいまして、運賃は割高にはなりましたが、「朝帰り」としての利用は現在も可能かな?とは思います。
今回は、もう10年前になります「福北リムジンバス」最初利用時の模様をご紹介しましたが、私自身「福北リムジンバス」に2000円に値上げしましてからは利用しておりませんが、一番の利用であります航空機利用、そして福岡発でしたら「朝帰り」利用などもありますので、複数の目的利用ができる事からも利用し甲斐はあるのではないでしょうか。それでも深夜発着でもありますし、北九州空港発でしたらそれからの接続も福岡からはない訳でもありますので、先の利用者にとりましては仕方がない所ではありますが、今後再び利用する機会がありましたら、再び利用してみようとは思っております。

