何が更新?東武 2025年度の車両更新は注目 今後の粗方の動向が予想しやすくなるかもしれない


こんにちは!
今回は東武鉄道に関する記事を書いていきたいと思います。
今年は東武鉄道野田線向け新型車両の80000系を導入する年であり、一つの節目の年になると思いますが、その一方で既存車両のリニューアルについても一つ注目の年になるのではないかと思われます。それはなぜなのかということですが、10050型の2連ワンマン化兼リニューアルが一段落する年になると見られるからです。東武10050型の2連車については、2023年度から行われており、10050型2連車18編成中、11264F,11265F,11267F,11268Fの4編成を除く、14編成がリニューアル完了済またはリニューアルの為に津覇入場中という状況になっています。リニューアルが行われていない4編成については、継続して浅草~館林・南栗橋間の運用に増結車として就いており、本線の運用数から考えても、この4編成がワンマン地区への転用の為に改造される可能性は低いのではないか思われます。そうなると、2025年度以降の更新については、新たなフェーズに入ることが考えられるわけですね。この更新について今回は考えてみたいと思います。



2025年度の更新は今後を占うかも

10050型2連車の更新完了後、2025年度から行われる更新については、ある意味今後を占うことになるのかもしれません。ここでどんな車両が更新対象になるのかによって、今後の車両の行方が粗方分かるかもしれないわけですね。ここで、来年度の更新対象になってもおかしくはない車両たちをまとめてみます。

東武スカイツリーライン系統
・10000系列(10050型2連×4編成、4連×5編成、6連×11編成)

東上線
・10000系列(10000系10連×3編成、10030・50型 10連×5編成)
・30000系 (10連×15編成)

現実的にはこんな所なのだろうなと思います。
要するに、10000系列の更新継続になるのか、それとも30000系に更新が行われるのかということですね。50000系についても経年から考えると、機器更新対象になってもおかしくはありませんが、津覇で機器更新が行われた例が無いため一応除外しています。またLDC設置やCBTC改造も南栗橋で行っていますので、これを津覇に委託する可能性が無いとは言い切れませんが、それ以外のリニューアルは無いのではないかなと思います。
まず、10000系の更新継続となった場合、10000系はまだしばらく使うという合図になるでしょうね。東上線には9000系置換用の新型車両を導入することが明らかになりましたので、このタイミングで東上線10000系が更新されるとなると、東上線向け新型車両は10000系は置き換えないという可能性も出てくるでしょうね。また、スカイツリーライン系統の10000系が更新されるとなると、スカイツリーラインにはもうしばらくは新型車両は誕生しないという可能性も出てくるのでしょう。更新された10000系や10080型からも廃車が出るとなると、必ずしも更新=長期使用とはならないかもしれませんが、ある程度の継続使用が見えてくるのは事実でしょう。
一方で30000系が更新された場合、未更新の10000系列はある種、使い捨てにされる可能性が出てくるということになるでしょうね。わざわざ10000系の更新を飛ばして30000系を更新することになるわけですから、飛ばされた車両の今後が長くないというのは想像しやすいのではないかなと思われます。ただ、30000系を更新するとなっても、機器更新に消極的な東武がどのようなリニューアルを行うかというのは気になる所ですね。10050型のリニューアルを見ていると、基本的にワンマン化以外の更新内容は車内の案内表示器(LED)の設置と、座席の交換、壁の張り替え程度しか大規模な更新は行っていないのですよね。そのような中、既に案内表示器もあり、多数の編成がバケットシートの30000系にどのような更新を行うのか、この辺りは気になる所です。また、これまで機器更新に消極的で、20000系列すら更新をしなかった東武が30000系で機器更新をするともなると、それは長期使用の合図でしょうし、そこまでいかないとしても、内装更新を本格的に行えば、10050型の更新は例内の簡易更新であっただけで、30000系は長く使う合図になるでしょう。これまでの東武の機器更新は南栗橋で行っていますので、仮に内装更新だけを津覇で行ったとしても、機器更新は南栗橋で行う可能性も出てくると思われます。このように30000系が更新された場合、東武の今後の車両動向はかなり占いやすくなるのかなと思う所です。
このように10050型のワンマン車のリニューアル完了後の、リニューアル対象はどのようになるのか、これは今後の車両動向を占うにあたって結構大きなヒントになりうるのではないかと思われます。30000系が更新されるともなれば、それはかなり大きな動きでしょうね。
ただ、津覇で何もリニューアルをしない可能性も在り得るかなとは思うところです。なぜならば、リニューアルをしなくても津覇に仕事を回せるからですね。近年では、屋根修繕がありますし、50050型のCBTC・LCD設置の仕事もありますので、しばらくはこちらを委託するだけという線もあり得なくはないのかなという気もしますね。
2025年度のリニューアル対象は注目です。
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