1.JR西日本【北陸新幹線敦賀延伸開業!】
【北陸新幹線】
北陸新幹線金沢~敦賀間の延伸開業により北陸線特急に大きな変化が訪れた。
特急サンダーバード、しらさぎの全てが敦賀発着となり、敦賀以遠は新幹線連絡となった。
北陸新幹線敦賀~新大阪間は開業の見通しが立っておらず、向こう数十年は現在の乗り換え方式が続くと思われる。
【通勤特急らくラクやまと】
大和路線に通勤特急らくラクやまとが新設された。287系3両編成を使用するのは臨時特急まほろばと同様だが、おおさか東線経由のまほろばに対して、らくラクやまとは新大阪~奈良間を梅田貨物線~大阪環状線経由で結ぶ。朝夕とも利用率が悪いという話があり、設定時間などを見直す必要がありそうだ。
【通勤特急びわこエクスプレス改称】
各線で運転されている通勤特急の愛称をらくラク〇〇に統一した。これによりびわこエクスプレスはらくラクびわこに変更された。
らくラクびわこは同時に運転時刻の変更も行われ、旧びわこエクスプレス4号は大阪発19時台にシフトして、らくラクびわこ2号となった。
旧びわこエクスプレス2号は運転時刻は据え置きのままらくラクびわこ4号に改称された。
【うれしート拡大】
2024年3月16日ダイヤ改正では、2023年10月23日から大和路線で導入した有料座席うれしートの拡大を行った。
平日朝ラッシュ時の大和路線区間快速でうれしート設定列車を増発し、おおさか東線直通快速では平日朝ラッシュ時全ての直通快速にうれしートを設定した。
土休日の朝にもうれしートが設定され、大阪行き直通快速2本と大和路快速3本に新設された。
2024年10月5日からはうれしート設定路線が拡大され、JR神戸線平日朝ラッシュ時の上り快速4本、JR奈良線平日朝ラッシュ時上り区間快速2本、快速1本に新設された。大和路線ではうれしート設定列車の拡大が行われ、平日夕方ラッシュ時の区間快速5本、直通快速4本に新たに設定された。直通快速は土休日の全ての列車にうれしートが設定された。
2.阪急【有料座席車PRiVACE始動】
阪急では2024年7月21日から京都線で有料座席車PRiVACEの連結を開始した。同時に新型特急車2300系も1編成営業運転を開始した。PRiVACEは9300系の一部編成にも連結され、特急、準特急の毎時2~3本が有料座席車連結となった。将来的には2300系が増備されて、全ての特急に有料座席車が連結される見込みである。
阪急宝塚線、神戸線では大きな変化はなく、2000系の投入も今年度中に1編成が投入されるに留まる見込みとなっている。来年度以降も3300系、5300系の置換えも視野に入れて京都線2300系の増備の方が進捗していきそうである。
3.阪神【間もなく引退5001形ジェットカー】
阪神では5700系の増備が行われ、5001形ジェットカーの終焉も間近になってきた。12月現在1編成が残存しているが、5700系は所定の増備が完了しているので、年度内には5001形が引退することが決定している。
4.京阪【13000系再増備の気配】
京阪では2024年5月に運用差し替えが行われ、6両編成の運用が終了した。今のところ13030系は運用についていないが、編成組替が行われる見通しだ。2025年度以降増備される13000系も3000系へのプレミアムカー2両目の連結なども視野に入れて増備両数が調整されるものと思われ、3000系中間車やそれに伴い捻出された13000系中間車を活用していくものと思われる。
5.近鉄【24年ぶりの通勤型車両8A系登場!】
2024年3月16日にダイヤ変更が実施された。大規模なダイヤ変更ではなかったが、京都線では2022年12月17日ダイヤ変更で大半が新田辺で系統分離されていた普通の大和西大寺方面への直通列車が再び増加し、京都口でも4両編成の運転が増加した。平日限定で運転されていた2両編成の特急の運転はなくなったが、4両編成の急行はダイヤ変更後も継続している。
南大阪線では平日朝ラッシュ時のさくらライナー重連運転や深夜の特急下市口行きがなくなった。ラッシュ時間帯はコロナ禍からの利用回復もあり、一部電車は増結が行われた。
近鉄では待望の新型通勤車8A系が奈良線、京都線系統で2024年10月7日から営業運転を開始した。4両編成5本が投入され、主に8000系列の置換えを目的に投入されたため、京都線、橿原線などの4両単独運転の運用が多く、奈良線では他形式との併結運用で運転されている。今のところ阪神への乗り入れはないが、増備が進むと阪神への乗り入れも行われるだろう。
6.南海【データイムにラピートα復活!】
南海では2024年1月20日に高野線でダイヤ修正が行われた。コロナ禍からの利用回復により平日ダイヤで準急の増結が行われた。
2023年10月から多奈川線に2000系が投入され、今春からは汐見橋線、高師浜線でも2000系が運用を開始した。
高師浜線は羽衣付近高架化完成により運転を再開して2000系の運用も開始された。2000系は全ての電車で運用されているわけではなく2200系で運用される日もあり、完全置き換えにはなっていない。
2024年夏には加太線のめでたい電車にも2000系1編成が投入された。今後2000系により7100系、2200系を全て置き換えていくものと思われる。
2024年秋からは8300系増備などにより8000系2本が高野線に転属した。8000系が高野線で定期運用されるのはこれが初めてとなった。
12月21日ダイヤ変更では南海本線データイムにラピートαが復活した。αは60分毎の運転で、停車駅は新今宮、天下茶屋、泉佐野、りんくうタウンとなる。