甘木鉄道甘木線乗りつぶし | 乗りつぶしに行ってきた!

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2024年7月27日(土)

11時 基山駅

 

佐賀県の東部・基山町と福岡県の中南部の朝倉市を結ぶ甘木鉄道甘木線

元々は国鉄甘木線として1939年に開業し、国鉄末期に廃止路線となりましたが、

地元沿線住民などから存続呼びかけがあったため、第三セクターの甘木鉄道が新たに設立されて、1986年に路線を承継して現在に至ります。

 

起点はJR鹿児島本線が乗り入れている基山でJRから乗り継ぐ際は一旦改札の外に出て、自由通路を渡った先に甘木鉄道の乗り場があります。

 

 
車両は1両編成のAR300形で、
 

 
全部で7編成あるんですが塗装は全て異なっていて、今回乗車のは旧国鉄急行型車両のイメージとなっています。
 

 

基山11時22分→甘木11時48分


まずは鹿児島本線と並走しながら南下したのち、
 

 
左にカーブしながら高架区間へと入ります。
鳥栖方面へまっすぐ南下を続ける鹿児島本線と分かれて、すぐ隣の国道3号線をオーバーパスしていき、
 

 

地上区間へと戻ると東洋水産の工場など周りが工場群に囲まれる中、九州縦貫自動車道の高架のすぐ下に最初の停車駅となる立野のホームがあります。

ホーム構造は1面1線の単式で進行方向右側に位置していますが、高速の高架下にホームがあるというのは珍しく思いながら、

次の小郡に向かいます。

小郡到着前に信号場(大原信号場)に入り、減速しながら通過していきました。

 


 

周辺は鬱蒼とした区間でしたが、それもそのはずでその先には陸上自衛隊の小郡駐屯地があるので納得でした。

さらに九州横断自動車道の高架下を潜ってから小郡に到着しますが、またもや高架下に駅のホーム跡のようなものを見かけ、

調べてみると1986年まで存在していた筑後小郡のホーム跡のようで、

西鉄天神大牟田線西鉄小郡筑後小郡は乗り換えが可能だったわけですが、両駅間は600mほどとなかなか遠く、

1986年に利便性を向上させようと現在の小郡に移転を行った結果、西鉄小郡まで120mにまで縮まり、

歩いて十分乗り換えができる距離となったので良い移転だったのかもしれません。

 

小郡を出発してすぐに西鉄天神大牟田線をオーバーパスして

 

 

2分ほど高架区間を進むと大板井に到着します。

大板井を出発すると、地上区間へと入って宝満川を渡り、

 

 
夏空に映える田園地帯を目にしながら
 

 

3分で松崎に到着して対向列車と行き違いを行います。

 

 

松崎を出発すると再び九州横断自動車道をアンダーパスして今隈に到着します。

今隈を出発すると1分で西太刀洗に到着。

次の山隈を過ぎて、1面2線の太刀洗に到着。

ホーム横に側線が一本あって、調べてみるとかつてはビール工場の専用線が敷かれていたようで、

さらに戦前だと日本陸軍の太刀洗飛行場があり、多くに側線が敷かれていたそうで、その多くが撤去され住宅地に変わったわけですが、

残りの1本はその頃の歴史を知らせるものなのかもしれません。

 

 

高田を過ぎて進行方向右側を眺めていると、田園地帯に紛れるように架線と、うっすらと線路が敷かれているのが見えてきて、

 

 
西鉄甘木線の線路でした。
 

 
一瞬並走するんですが、また分かれて小石原川を渡ります。
 

 
そのあと1分ほど走ると終点の甘木に到着します。
 

 

路線距離は13.7kmで所要時間は24分と短い部類に入る路線でしたが、沿線は住宅地や工場が広がり、

西鉄天神大牟田線JR鹿児島本線に乗り換えが可能ということもあって、甘木から基山に戻る時には沿線の高校に通う高校生がたくさんで結構車内は賑わっていました。

ちなみに甘木線の終点も甘木なんですが、100mほど離れたところに位置していて、

鉄道の街として朝倉市は栄えていることを実感しました。