2024年5月11日(土)
14時30分 別府駅
これから博多に向かうにあたって、早く向かいたい場合は特急ソニックに乗車して小倉で下車して新幹線に乗り換えれば良いわけですが、今回は特に急がないので九州を横断するように運行されている特急ゆふいんの森で向かうことにしました。
ゆふいんの森は既に2021年に乗車していて、車内設備などは当時の記事を読んでもらうとして、
今回は先頭車両の展望席(最前列)に座って移動することになったので、紹介していきたいと思います。
3番のりばには既に4両編成のエメラルドグリーン色をしたキハ71系が停車していました。
また、座席が運転席よりも随分高いところにあるため、トンネル通過中でもブラインドを閉められるということはないのは
とてもありがたくちょっとしたアトラクションに乗っているような気分を味わえました。
別府14時43分→博多18時5分
ゆふいんの森4号
別府を定刻通りに出発して、最初の停車駅でもある大分までは日豊本線を南下して行きます。
複線区間となっていて、途中で上り線とは離合し実質単線のような区間を進んでいきます。
西大分を過ぎたところで上り線と合流して、熊本から豊肥本線を経由して別府に向かう特急あそぼーいと迫力のあるすれ違いを存分に感じたところで大分に到着します。
それと同時にアテンダントさんによる車内放送が始まり、
その途中に久大本線内では初めてのトンネルを通過し、急にのどかな車窓が広がるようになります。
豊後国分を過ぎてお腹が空いてきました。
ゆふいんの森にはビュッフェがついているので、ビュッフェのある2号車に向かいます。
ビュッフェにはアルコール、ソフトドリンクのほかにフルーツサンドなどの軽食が準備されていますが、
お弁当の販売はしていません。
ですが、事前に(乗車日の3日前までに)インターネットからだと予約することが可能です。
お弁当は3種類あり、その中からゆふいんの森弁当を予約していて、同じタイミングで決めた受取時間になったので、
予約完了の画面を見せるとスムーズに受け取ることができました。
ゆふいんの森弁当を食べ終わるとすぐに由布院に到着。
ホーム上にはびっしりと乗客が並んでいて、ほぼみんなスマホをこちらに向けていたので、なんとなくスーパースターになった気分になりました。
それまでは乗車率は50%にも満たないくらいでしたが、由布院出発時には100%(もちろん海外からの観光客が多め)となり、
中国語が飛び交う賑やかな車内になりました。
ちなみに行き合い列車待ち合わせのため、4分ほど遅れての出発でした。
湯布院の町をぐるっと囲むように左にカーブしながら、
西に向かって進んでいきます。
豊後森に到着して、ちょうどゆふいんの森5号が反対側から入線してきて、すれ違いを楽しむことができました。
豊後森を出発した直後から進行方向左側を流れる玖珠川も普段ではなかなか見れないアングルから眺めることができました。
(ちょうどこの付近に観光名所として車内アナウンスのある慈恩の滝があります。)
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運転士にはタブレット端末が支給されているようで、次の停車駅のほか、25km/h制限がある区間も表示されていて、
速度標識を万が一見落としていても車両本体はもちろんでしょうけどもタブレット端末から警告が出るように設定されているように見えました。
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しばらくして梨が美味しい日田に到着。
普通電車の久留米行きの乗り換え案内もあり、久大本線も終わりに近づいてきました。
日田を出発すると、再度ビュッフェの利用案内の車内アナウンスが流れ、最後の最後にビュッフェの営業は17時43分到着の鳥栖までと話したところでアナウンスが終わりました。
こんなに良い席に座れたので流石になんか買おうと考えていると、久留米到着直前のアナウンスが入りました。
そのタイミングで西鉄天神大牟田線の高架をくぐり、
九州新幹線の高架の下を抜けた直後に鹿児島本線と合流して、最後にポイントを2ヶ所跨いで到着しました。
久留米到着間際の目まぐるしく変わる車窓によって、のどかな車窓は見れなくなるんだなと悟りました。
このビュッフェマジックにより座席に戻った時には鳥栖を出発したところで、残念ながら長崎本線と合流する箇所には立ち会えませんでした…
鳥栖から博多までは最近だと頻繁ではないにせよ年に数回乗車するので、見慣れた車窓をそれでも座席にゆったり座って前面展望を楽しめるのは初めてだったので新鮮でした!
九州一の大都会・博多に着く直前の区間は2,3年くらい前から工事が行われているのは知っていて、
ひっきりなしに列車が通る箇所なので、合間を塗って工事が進捗されているのを見れたところで、定時で到着しました。
乗車時間4時間22分のうち4時間は座席に座っていましたが、一睡もせずに車窓を存分に楽しむことができて、
またいつの日か座ってみたい座席でした!