福岡市交通局(福岡市地下鉄)では、8月より毎週金曜日の終電を延長する「フライデーナイトトレイン」が運行されておりまして、特にこの12月は忘年会で遅くなった方々を運ぶ姿が見られておりました。
毎週金曜日の深夜帯は、特に企業の多くが土曜日がお休みになる事から、通常の最終列車ではラッシュ時並みの混雑状況が見られておりまして、そう言った事から福岡市地下鉄では臨時列車が運行されておりまして、現在も飲酒運転の検挙率が非常に高い福岡県でもありますので、列車を利用する事で、乗客に快適・便利に地下鉄・接続路線を利用しまして、安全に目的地(自宅等)へと向かわせるために運行されておりまして、臨時列車も「フライデーナイトトレイン」と言う愛称が付けられるに至っております。
この「フライデーナイトトレイン」では、最終列車が最高35分も遅く運行されてもいまして、空港線・箱崎線・七隈線でそれぞれの最終列車を遅らせまして運行されておりますが、空港線と接続しますJR九州筑肥線、箱崎線と接続します西日本鉄道(西鉄)貝塚線では「フライデーナイトトレイン」は運行されておりません。
けれども、かつてはJR九州筑肥線、西鉄貝塚線でも「フライデーナイトトレイン」が運行されておりました。今回は、過去に収めておりました「フライデーナイトトレイン」の姿、そして今回収めました「フライデーナイトトレイン」の模様を併せて皆様にご紹介してまいります。
今回まずご紹介しますのは、平成28年当時の「フライデーナイトトレイン」の模様であります。当時の運行本数は以下の通りでありました。これらは、先述のように30分最終列車を繰り下げておりましたが、その結果姪浜駅発で博多方面が普段の0時発から0時30分発へ、筑肥線筑前前原方面へも普段の0時27分発から0時58分発まで発車時刻を遅くしておりまして、忘年会帰りなどに対応している姿が見られておりました(以降時刻は当時のものです)。
【空港線・貝塚線・JR筑肥線】
姪浜~福岡空港 上下各1本
筑前前原~博多 上下各1本
(うち1本(姪浜0時発)は筑前前原→姪浜間が臨時列車)
姪浜→博多 上り1本
姪浜~貝塚 上下各1本
【七隈線】
橋本~天神南 上下各2本
【西鉄貝塚線】
貝塚→西鉄新宮 1本
以上が、最初に運行されておりました「フライデーナイトトレイン」の各本数でしたが、中には筑肥線~福岡市地下鉄の直通列車に関しまして、1本本来は姪浜→博多間で運行されている列車を筑前前原駅発で運行されていたなど、姪浜駅以西筑前前原駅までの利用者にとっても重宝させる姿が見られておりました。尚、筑肥線内の増発列車に関しましても、福岡市地下鉄の車両が使用されておりました。
まずご紹介します画像は姪浜駅の発車標であります。この時は23時33分発の西唐津行きの最終列車が来る事になっていた事から電車を待つ方がいらっしゃいまして、寒い中でもありましたが多くの姿が4番ホーム上において見られていた時でもありました。
(発車標)
(4番ホーム内)
この後、305系電車(W5編成)によります西唐津行き最終列車がやってまいりました。「フライデーナイトトレイン」では、西唐津駅まで運行される列車はありませんでしたので、定期列車でもありますこの列車が筑前前原駅以西の最終列車でしたが、この時も多くの方が乗車されている姿が見られておりました。
(行先)
ここからが当時の「フライデーナイトトレイン」としての姿であります。まずは23時55分発福岡空港行き列車でありますが、この列車は筑前前原駅を23時35分に発ちまして、姪浜駅に23時53分着23時55分発、福岡空港駅には0時19分に着く列車でした。この時は、始発駅の筑前前原駅から通しで乗客はあまりいらっしゃいませんでしたが、途中から乗客が多くいらっしゃる事になるようでした。
(1000N系電車09編成)
こちらは、本来ならば最終列車の0時発の博多行き列車(1000N系電車04編成)であります。この列車は後述のように現在も空港線最終列車として唯一の博多行きとして存在している事もありまして、この時ならではな姿も見られておりました。
(車内)
この電車の「博 多」の行先であります。この行先も、普段は毎日夜しかも最終列車しか見られない行先でもあります。ですから、この時ならではな行先でしたが、この「フライイデーナイトトレイン」では、後述のようにこの後さらに1本博多行きが見られておりましたので、この時ならではな姿が見られる事になりました。
こうして、博多行きが発車しますが、対岸の3番ホームではこの後0時15分発の博多行きとなります列車が到着しておりました。そのため、「博 多」同士の姿が見られるのでは?とも思っておりましたが、残念ながら行先が変わる前に発車しましたので、「博多」同士の姿を収める事はできませんでした。
0時発博多行き発車直後のホームです。0時発の博多行きが発車直後に、3番ホームの0時15分発博多行きの行先の変更が行われておりました。やはり誤乗を防ぐためを思いますと、表示の変更も遅くなってしまうのもわからなくはない所ではないでしょうか。この列車は、この時0時15分発で運行されておりましたが、終点博多駅着後に折り返しまして最終の筑前前原行きとして運行されておりました。
(行先、編成は1000N系電車15編成)
時刻は深夜0時を回りまして、階段の所にあります発車標を収めたものです。この時間からは1・2番ホームから発車します列車はなくなりまして、以降の天神・博多方面の列車、そして筑前前原行きの列車は3番・4番各ホーム発となりました。尚、筑前前原行きの列車に関しましては、「フライデーナイトトレイン」として0時58分発が最終列車として設定されておりましたので、筑前前原駅には1時16分着となっておりました。
(筑肥線側)~最終は0時58分発
筑肥線の「フライデーナイトトレイン」下り列車1本目、姪浜駅0時07分発の筑前前原行き列車であります。この列車は、本来ならばこの列車は姪浜駅止まりの列車でありまして(姪浜駅0時06分着)、この時は筑前前原駅まで延長運転を行っておりました。この撮影時でも、臨時列車であるとはいえども多くの乗客の姿が見られておりましたので、この設定の存在は大きかった事がわかります。
(姪浜駅到着直後)
(0時07分発筑前前原行き、1000N系電車12編成)
一方、2番ホームでは0時13分着の姪浜駅止まりの2000系電車が到着しました。この列車でも多くの乗客の姿が見られておりまして、その下の画像のように多くの方が下車される姿がそれを伺わせておりました。尚、これら乗客は改札を出て家路につかれる方、筑肥線に乗り換えまして今宿・筑前前原方面へ行かれる方など様々な姿が見られておりました。
(2000系電車(19編成)と1000N系電車(15編成)との並び)
(多くの乗客が下車します)
この下車が完了しますと、1・2番ホームへの階段は閉じられました。この後も、このホームでは回送列車が2番ホームに入ってまいりますが、乗客を乗せていない列車でしたので、階段が閉じられる事になるのもわからなくはないかと思います。
さて、3・4番ホームに目を向けてみますと、3番ホームで最終列車となります0時30分発の福岡空港行きとなります、0時19分着の姪浜駅止まりの列車が到着しておりました。
その乗客の多くが、この後0時27分発の筑前前原行きに乗り換えられる方でありましたが、よく見ますと立寝されている方もいらっしゃるなど、この時にも忘年会帰りと思わしき方もいらっしゃっている事が見られておりました。やはり、この姿からも皆様お疲れである事もわからなくはないような姿でもありましょうか。
この後、0時27分発の筑前前原行きが到着しました。この列車は本来ならば福岡空港駅からの最終列車(0時発)にあたりますが、この日は0時58分が最終でもあるにもかかわらず、それでも車内では多くの乗客の姿が見られておりまして、早く家路につきたいと言う印象さえも感じさせられていました。
(1000N系電車17編成)
(車内には多くの乗客が)
0時27分発の筑前前原行き発車後、3分後の0時30分発に天神・博多方面の最終列車であります福岡空港行きが発車します。この列車が上り線事実上の最終列車になりますが、この時にはそれでも姪浜駅発車時点で20名ほどはいらっしゃっつていました。
(1000N系電車07編成)
そして、0時30分発福岡空港行き発車後、福岡空港駅発の0時43分着の列車(1000N系電車06編成)がやってまいりまして、この列車はこの後車両基地へ回送されます。この時も、多くの乗客の姿が見られておりまして、遅くまでお仕事や飲んでいた事が伺えておりました。尚、この後0時56分発の筑前前原行きがやって来る事になりますが、私はこの回送列車発車を見守りまして、家路へとつく事になりました。
その後は、「新型コロナウイルス」の影響もありまして、令和2年よりこの運行は取りやめとなっておりました。しかし、今年令和6年に5年ぶりに復活、ここからはその模様を姪浜駅よりご紹介してまいります。
現在の「フライデーナイトトレイン」の運行時刻です。空港線では姪浜~博多間・姪浜~福岡空港間が各1往復、箱崎線では中洲川端~貝塚間1往復、七隈線では博多~橋本間1往復と「コロナ禍」前よりは本数は減っておりまして、加えまして当時運行されておりましたJR九州筑肥線・西鉄貝塚線は運行されておりません。それでも、2本目の姪浜駅着が1時ですので、35分も遅く運行できている分はまだいいでしょうか。
(空港線・箱崎線)
(七隈線)
時刻は23時35分、姪浜駅2番ホームより対岸の3・4番ホームを望みます。この時には西唐津行きの最終列車(23時37分発)が来る直前でありましたが、画像のように非常に多くの方の姿が見られておりました。
この後、303系電車運行の西唐津行きの最終列車(637C)が姪浜駅に到着、多くの乗客を乗せまして姪浜駅を発って行きました。それにしても、これだけ多くの乗客が見られましてもどれくらい終点の西唐津駅まで乗車されるのだろうかと思ったほどでした。やはり、これまでもこの列車に乗車しましたり収めたりもしておりますが、唐津方面着の時点でもガラーンとはしていますので・・・。
この後、私は隣の室見駅へ向かいまして、23時57分に姪浜駅へ着きます筑前前原行き(571C)で姪浜駅に戻ってまいりました(入場券が販売されていないため往復していました)。その列車も、非常に多い乗客でしたが、残念ながら収めるには至りませんでした・・・。
この時、対岸の2番ホームには6年前の模様でも収めておりました、0時発の博多行きが停車しておりました。この時は1000N系電車03編成による運行でありましたが、この列車自体も本来は博多駅着後に留置される事にもなりますが、この時は「フライデーナイトトレイン」として0時23分発の姪浜行きとして折り返す事にもなります。尚、車内には寝っぱなしの方が数名見られておりまして、「起きたら博多駅だった!?」と言った方もいらっしゃったでしょうか・・・。
午前0時を回りまして、ここからは「フライデーナイトトレイン」の時間であります。上の時刻・以下画像にもありますように、今年の姪浜駅発の「フライデーナイトトレイン」は以下の2本が設定されておりまして、0時08分発の列車は福岡空港駅から「フライデーナイトトレイン」の最終列車として折り返し(姪浜駅1時着)、0時25分発は博多行きの「フライデーナイトトレイン」の最終列車として博多駅へ向かいまして、この日はその列車が夜間留置されるようになります。
まずは、0時08分発の福岡空港行きであります。この時は、1000N系電車04編成で運行されておりまして、0時02分に姪浜駅に着いておりました。ここでも同様に寝過ごしそうになった方がいらっしゃいましたので、起こしたりしまして上の画像の発車標を収めまして2番ホームへと来ましたが、その直後に1000N系電車01編成の姪浜駅止まりの列車がやってきておりましたので、列車としての姿は以下画像のみとなってしましました。それでも、1次車同士の編成を収める事ができた事はよかったとは思っております。
姪浜駅止まりの回送列車が発った後、今度は「フライデーナイトトレイン」2本目となります折り返し博多行きとなる姪浜駅止まりの列車がやってまいりました。こちらは1000N系電車02編成でありまして、同様に1次車が動く姿を収めるにも至っておりました。
姪浜駅着後、行先が「博 多」となりまして、この列車が博多行きの最終列車となります。この画像を収めた後に、3番ホームへ移動しまして、後述のように全体を撮るに至っておりました。
3番ホームに移動しまして編成全体を収めました。それでも、25分も遅く最終列車として運行される事になる訳ですが、それでも乗客はちらほら見られてはいました。
(博多行き行先)
こうして、0時25分に通常よりも25分遅い博多行き最終列車が発って行きました。本来ならばここで運行を終了、車両基地へ回送する訳ですが、この日は「フライデーナイトトレイン」の運行日でしたので、この1000N系電車02編成は博多駅の引き上げ線で一夜を明かす事になります・・・。
このまま戻ろうと思いましたが、向かいの4番ホームでは筑前前原行き最終列車(573C)がやってきておりました。またホームにも多くの方々が見られておりましたが、0時25分の時点でもこれだけいらっしゃる訳ですから、それだけ飲まれたりお仕事されたりしていた方がいらっしゃる事が伺える所ではありました。
(573C、305系電車W2編成で運行)
こうして、多くの乗客を乗せまして筑前前原駅へと向かって行きました。尚、唐津車両センターの303系・305系各電車の運用(共通運用)では1運用筑前前原駅滞泊の運用も存在しますが、それがこの運用でありまして、この運用は朝唐津駅から福岡空港駅へ行きましてからは、あとは福岡空港~筑前前原間を往復する運用でもあります(平日)。
今回は、福岡市地下鉄の「フライデーナイトトレイン」に関しまして、平成30年時、そして今回の模様をご紹介しましたが、やはりそれだけ多くの方々が利用している事が伺わせます。やはり「新型コロナウイルス」によりまして4年間は運行されておりませんでしたが、その間生活の変化も大きく変わったと思ったら、「新型コロナウイルス」も五類に引き下げられた事でまた元に戻ったなと言う事を伺う事ができてよかったでしょうか。年が開けましたら、今度は新年会の需要も見られるようにもなりますが、これからも多くの利用者を望みたいものではありますが、もちろん利用されます際には寝過ごしはしないように・・・。