TOMIX製のチキ7000をJR西日本仕様の定尺レール輸送用に加工中ですが、この牽引機として手持ちのKATO製のEF65-1000・PF機を整備して充当すべく加工作業を進めています。前回の続きで、残り1項目となった⑦窓のHゴムを黒色に変更し、最後の仕上げを行いました。
【残件⑦】 前面窓ガラスと側面採光窓のHゴムを黒色に変更
前面ガラスは、元の灰色Hゴムを黒色マーカーで塗って黒色Hゴムにする心算でしたが、休車中(部品取り用)の手持ち機に黒色Hゴムの前面ガラスが嵌っていましたので、これを転用することにしました。
ボディの側面採光窓に表現された灰色Hゴムも、黒色Hゴムに変更します。
黒色の油性マーカーで採光窓のHゴムを塗りますが、はみ出すと収拾が付かなくなりますので、採光窓の上下にマスキングテープを貼って作業しました。油性マーカーのペン先は、窓の内側から外側に向けて塗っていきます。窓上の長手方向を先に塗り、ボディを持ち替えて下側を上にして塗りました。上下が塗り終わってから縦方向を塗りますが、左側ばかり塗ってから、残った右側は持ち替えて反転した状態で塗りました。最後に十分確認もせずに無意識に中央部の縦桟も塗りましたが、此処は黒色に塗っては駄目なことが後ほど判明しました。
ボディの採光窓と共に、屋根上モニタカバーの採光窓も同様(但しマスキングせず)に塗りました。先程の油性マーカーは過去に何度も使用していたことから塗料が直ぐに枯渇してしまい、途中で事務用のマジックインキのゴクホソ(M700-T1 黒)に変更しています。
実機の運転台側面窓は、4ヶ所とも前側だけHゴム仕様になっています。Hゴムは、窓ガラスパーツの側窓には表現されておらず、ボディに表現されているため、ボディを黒色マーカーで塗る必要がありました。
この部分を塗る際にも、マスキングテープで外周を保護してから作業しました。側窓にはヒサシがあり、窓の全周を塗るとどうしてもヒサシを汚してしまうので、ヒサシ以外の部分だけ黒色マーカーで塗ることにしました。それでも、滲み・はみ出しが目立つ結果となりましたので、カラス口にすれば良かったと反省。Hゴム関連の処置はこれで終了の筈でした。
ボディ関係の仕上げ作業に移ります。
加工ベースにした製品の避雷器は、左側のLA-15D(銀色)が装着されていましたが、実機には右側のLA-17(灰色)が搭載されており、手持ちパーツに交換しました。
使用したLA-17のパーツは、EF65前期形貨物2次更新避雷器(品番:Z03-0285)です。
次に、側面中央には白色のJRマーク(サイズ300)を転写しました。
JRマークの大きさ・位置を確認するため、下関所属機でTOMIX製のEF65-1124と見比べていた時に、側面採光窓の中央部の色が違うことに気付きました。ネット上で実車写真を確認すると、中央部は金属製のようで銀色をしています。
ボディの採光窓の中央部だけ銀色で塗り重ねて修正しておきました。
最後はナンバープレートです。当該機には大阪の安治川口駅常備のチキ7000を牽引させる前提ですので、京阪神地区で運用される姿になります。一方、実機で京阪神地区のATS-Pに対応している特急色機は、EF65-1128・1132・1133・1135の4両だけですので、この何れかの車番にすることにします。
元々装着されていたナンバープレートはEF65-1100(左側)です。下2桁を切り継いで上記4両の何れかの車番に出来るものがないか探してみましたが、手持ちにありませんでした。そこで、KATOの現行製品で「EF65-1000 下関総合車両所」(品番3061-6)に使用されているナンバープレートから、EF65-1133(右側)を1両分入手しました。取付ピンの位置が内側に変更されており、装着するには前面パーツとボディに新たな穴開け加工が必要です。
ナンバープレート装着箇所で、左端から2.5mmの位置、そこから1.75mmの位置に取付穴を開けます。ナンバープレート裏面にある取付脚の口径はφ0.5mmですので、取り敢えずφ0.6mmで取付穴を開けました。右側窓ガラスは外した状態で作業をしています。
取付穴の位置/口径を微調整しながら、ナンバープレートを装着しました。新しいナンバープレートの方が厚みがあるため、少し出っ張り気味です。これでボディ関連の加工作業もすべて終了しました。
以前の下回り加工において、ATS保護板の追加塗装と、LEDの交換(オレンジ色→電球色)の記述が洩れていましたので、最後に追記しておきます。
ATS保護板のパーツは、カプラー取付ピンの根元を0.5mm厚のプラ板で嵩上したのを機会に、パーツ全体を台車と同色のニュートラルグレーで塗装しました。
電球色LEDはφ3mmツバなしを使用します。電流制限用のチップ抵抗は270Ωが付いており、電流が流れ過ぎるので560Ωに交換します。
右端に半田付けされていたチラつき防止用のチップコンデンサは、LED交換後に元通りに半田付けしておきました。
JR西日本・下関総合車両所所属のEF65PF・現行機2両を配備することが出来ました。
今回加工した特急色のEF65-1133(左)と、TOMIX製トワイライト色のEF65-1124(右)です。
牽引機は完成しましたが、肝心のチキ7000形の加工が途中で止まったままです。チキ7000の加工が終わってから、走行動画を撮影することにします。
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【参考事項】
下関所属機の製品は、KATO/TOMIXの両社から既に発売されています。
・KATO鉄道模型ホームページ | 製品詳細 | EF65 1000 下関総合車両所
・JR EF65-1000形電気機関車(下関運転所) |製品情報|製品検索|鉄道模型 トミックス 公式サイト|株式会社トミーテック
・JR EF65-1000形電気機関車(1124号機・トワイライト色・グレー台車) |製品情報|製品検索|鉄道模型 トミックス 公式サイト|株式会社トミーテック