2024年5月2日(木)
11時20分 郡家駅
鳥取県の東部・八頭郡八頭町から若桜町までを結ぶ若狭鉄道若桜線。
路線距離は19.2kmで全線単線となっています。
元々は山陰本線のルートを舞鶴→豊岡→鳥取とするか、宮津→出石→若狭→鳥取とするかで検討がなされ、
結果は豊岡経由となった一方で改正鉄道敷設法により郡家から若桜を経て八鹿(兵庫県・山陰本線)まで通す計画に沿って1930年に国鉄若桜線として開業しました。
起点は郡家で終点は若桜ということで、その後は延伸されることなく月日は流れ、沿線は林業が盛んということもあって木材の運搬にも使われていたのですが、徐々に需要がなくなり
赤字路線として国鉄からは第1次廃止対象特定地方交通線に該当するということで、廃止となる予定でしたが、地域住民からの反対があり第三セクター(若狭鉄道)へ1987年に転換されました。
車両はWT3300形気動車の1両編成。
2001年に製造され、現在は途中駅の隼という駅名から二輪車メーカーのスズキの車種でGSX1300Rハヤブサと同じ名前が付されていることから、ハヤブサユーザーから聖地とされていることから、この車両にはバイクのラッピングが施されています。
停車駅は八頭高校前、因幡船岡、隼、安部、八東、徳丸、丹比、若桜の8駅になります。
郡家12時3分→若桜12時35分
進行方向右側に智頭方面に向かうJR因美線と1分並走した後、
単式ホーム1面1線で進行方向左側にホームがあります。
先ほどのホッケー場は八頭高校ホッケー部の練習場のようで、調べるとホッケー部は全国大会でも上位に入るほどの強豪らしく、
それでも県立高校であんなにすごい設備を備えていてびっくりしました。
八頭高校前を出発して南に進むと八東川を渡り、少し左にカーブしやや東寄りに進んでいきます。
3分で因幡船岡に到着します。
単式ホーム1面1線で進行方向右側にホームがあります。
その後3分で隼に到着。
進行方向右側に1面1線の単式ホームがあります。
到着直前に12系客車が留置されていて、
4分で安部に到着。
進行方向左側に1面1線の単式ホームがあります。
安部を出発すると進行方向左側に先ほど渡った八東川が迫ってきますが、なかなか車窓で確認するのは難しかったです。
4分で八東に到着。
2面2線の対面ホームで、元々は1面1線の単式ホームだったわけですが、2020年に列車交換設備を置くために拡張されました。
地方を走る私鉄でホームを増やすというのは珍しく真新しいホームを眺めていると、対向車両が来ないまま出発。
3分ほどで八東川を再び渡ります。
すぐに徳丸に到着します。
進行方向左側に1面1線の単式ホームがあり、2020年にホーム上の上屋を改修したとのことで、
2020年の若桜鉄道の攻めの姿勢を感じながら出発。
4分で丹比に到着しました。
進行方向左側に1面1線の単式ホームがあり、反対側には少し不自然な空間が広がっていますが、
かつてはチップ工場用の貨物側線が敷かれていたそうで、おそらくツタが絡まる建物がチップ工場でしょうか?今は稼働していないようです。
丹比を出発してからは7分かけて終点の若桜に向かいます。
途中、細身川のほか3回目の八東川を渡ることになります。
それまで東向きに進んでいたのが北、そしてU字を描くように南に進路を変えた後に到着します。
進行方向右側に1面1線の単式ホームがあり、唯一の有人駅となります。
郡家に戻る時の車両(WT3000形)は観光列車のような内装が施されていて車内に入った瞬間に驚きました。

調べると水戸岡鋭治氏によるものとのことで、色合いからして納得でした。

沿線は非常にのどかで、そこは想像通りだったんですが、駅の設備や車両が思いのほかすごかったです。
このまま八鹿まで延伸する計画が成り立っていたらどうみても峠越えを果たさなければならず、どんな車窓や駅設備が見られたのだろう?と思いながら、若桜周辺を散策します。