というわけで2025年春のダイヤ改正特集、次は近鉄のダイヤ変更を見ていきます。近鉄は内容問わず「改正」ではなくて「変更」という表現を使用。今回はJRなどの3月15日ではなくて3週間早い2月22日に実施ですね。(必然的に乗り入れ先の阪神と同日実施となる)
1.大阪難波~近鉄名古屋間の名阪特急を平日上下計3本・土休日同7本増発。(臨時便の定期列車化を含む)
増発される名阪特急は主に速達タイプの甲特急(鶴橋~名古屋間は津にのみ停車)ですが、停車駅の多い乙特急の便も設定されるという予測も。甲特急のアーバンライナー車両での運用復活及び逆に乙特急のひのとり車両での運用が初登場ということで趣味的にも注目ポイントかな。
2.土休日の大阪難波~鳥羽間の阪伊特急臨時便上下計2本を定期列車化。
これもコロナ禍の時に臨時便化された便ですかね。しかし2021年変更で日中毎時1本に減便されていた阪伊特急の本格的な本数回復は今回は叶わず。Twitterで某仲良しさんがそこを残念がっていました…
3.京都線(新田辺以南)・橿原線・天理線で日中に普通列車を増発し毎時3本から4本に。
同区間の普通が日中毎時4本になるのは2012年以来だそうで。ここは大阪万博とはあまり関係なさそうだが意外な区間で増発されましたね。沿線民にとっては思わぬ朗報すぎた。(去年の運賃大幅値上げに対する見返りはしっかり行っていくという俺の考察…)
4.奈良線では平日日中に阪神直通快速急行と線内完結急行を毎時3本ずつのダイヤに戻す。(毎時2本運行されていた線内完結快速急行は廃止)
阪神でコロナ減便していた直通快急の本数を回復させるなら近鉄も当然こうなりますよね。東花園以西発着の区間準急もこの時に平日日中のみ毎時2本に減便されていたのでそれも元に戻るのかしら。日中の阪神に直通しない快速急行は2年ちょっとで見納めになったんだとさ。
このほかにも多数の細かい変更点がありますが、今回は間違いなく「ダイヤ改正」といってもいいぐらいのポジティブな変更が多かったですね。アフターコロナになって利用者が回復していることや大阪万博効果・運賃値上げに対する見返りなど理由は色々考えられますが。ちょっとここはコロナ減便が多かった名鉄や名古屋市交通局が来年以降どう動くかも気になるところ。(とりあえず東山線の本数回復だけでも実現してほしい)