番外 春からは運賃値上げにより九州も遠くなりにけり・・・JR九州割引きっぷ価格見直しについて紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

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  ご覧の皆様の中には、列車を利用します際には、割引きっぷを使って行かれる方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

 

 割引きっぷは、その名の通り、通常の運賃よりも割引の運賃で利用する事ができる切符の事でありまして、普通・快速列車利用での場合あれば、特急列車や新幹線の利用などで利用する事ができる切符もありまして、特急列車でしたら乗車券のセットで利用できるなど、様々な形での割引きっぷが見られております。

 

 私自身も、各地へ足を運ぶ際には割引きっぷを使って利用する事も多く、最も利用します博多~小倉間や、博多~佐賀間、博多~熊本間など、通常の運賃よりも割引で利用する事ができますので、大変重宝する所でもあります。しかも、ネット割引がありますので、より安価で利用できるのがいいのではないかと思っております。

 

 (博多→熊本)

 

 そんな割引きっぷではありますが、JR九州でも運賃改定に伴いまして、割引きっぷの運賃も改定する事になりました。その改定額も、数百円から千円以上も上がる事になっておりまして、タイトルにもありますように、ますます九州でも遠くなるような印象さえも感じさせられます。今回は、その割引きっぷの運賃改定に関しまして、解説も交えまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 先述のように、JR九州では普通運賃の改定も実施する事になっておりまして、初乗り運賃がこれまでの170円から200円に増額する事になっておりますし、博多駅から小倉駅まででこれまでの1310円から1510円と200円の増額、博多駅から佐賀駅までで1130円から1300円と170円の増額、博多駅から(日豊線経由で)別府駅・大分駅までで3740円から4180円と440円の増額など、大幅な普通運賃の改定となっております。

 

 ※詳細は、普通運賃改定の認可についてを参照ください。

 

 

 このように、普通運賃の増額によりまして、割引きっぷの運賃も改定される事にもなっておりまして、以下の主な割引きっぷが改定される事にもなっております。

 

 九州ネットきっぷ

 かもめネットきっぷ

 EXサービス関連商品(九州新幹線を含む区間)

 新幹線エクセルパス (西九州新幹線区間及び在来線の「特急定期券エクセルパス」の特急料金相当額は据え置き)

 普通2枚きっぷ

 など

 

 

 この中で代表する「九州ネットきっぷ」に関しましては、最もネット割引の切符の中では発売される切符ではないかと思いますし、各地の区間で使用できるものでもありますが、主な区間で以下のように改定がなされる事になっております・・・。

 

 【在来線利用】

 博多~佐賀間 1150円→1300円 

 博多~小倉間 1470円→1550円

 博多~佐世保間 2350円→2450円

 博多~ハウステンボス間 2570円→2700円

 博多~日田間(「ゆふ」利用) 2200円→2530円 

 博多~別府・大分間(日豊線経由) 3150円→3500円 

 大分~宮崎・南宮崎間 5240円→6020円 

 熊本~大分・別府間(「九州横断特急」利用) 3400円→4400円

 

 【新幹線利用】~長崎方面は「かもめネットきっぷ」

 博多~熊本間 4700円→5310円

 博多~鹿児島中央間 10110円→11420円

 博多~久留米間 2020円→2260円

 熊本~鹿児島中央間 6540円→7440円

 博多~長崎間 4200円→4500円

 佐賀~長崎間 4100円→4380円

 武雄温泉~長崎間 2890円→3060円

 

 

 こうして見ましても、数百円から千円以上も値上げする区間もありまして、それだけ大幅な運賃改定をなされる事にもなっております。

 

 尚、通常の特急料金は据え置かれる事になっております。したがって、通常の乗車券・特急料金との差が縮まる事にもなりまして、区間によりましては割引きっぷの意味合いさえもないのでは?と言う区間も現れるようにもなりまして、それだけ割引きっぷの存在も大きい事も伺う結果にもなっております。

 

 

 この他、博多~宮崎空港間を運転する特急列車を別府駅または大分駅で乗り継ぐ場合の「料金通算特例」も廃止する事にもなっておりまして、「ソニック」から「にちりん」に乗り換える際の割引もできなくなりまして、片道フルで「九州ネットきっぷ」を使う事になりますと、片道だけでも9000円超の区間も見られる場合もあります(博多~大分~宮﨑間)。

 

 

 今回は、JR九州の九州内の割引きっぷの価格見直しについてご紹介しましたが、上にもありますように運賃も数百円から千円以上の見直しですので、それだけ鉄道需要も減っている所も見られている事がわかります。確かに「コロナ禍」以降、大幅に減った所もありましたが、その後回復した所あれば回復できていない所もあるなど様々な所も見られております。全国的には往復割引乗車券や、連続割引乗車券の販売も終了する事にもなっておりますし、既に「青春18きっぷ」は連続使用が使用条件になるなど

動きがありますので、来年春からは、より九州など各地が遠くなるように感じる事になるのではないかと思ってなりません。

 

 ※他の区間に関しましては、割引きっぷの価格見直しについても参照ください。