ついに京成でもトラブル

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東京 足立区 京成本線の高架橋から鉄骨落下 けが人なし|NHK 首都圏のニュース

 

JR東日本や地方鉄道を中心に、鉄道でのトラブルが相次いでいるが、ついに在京大手私鉄である京成電鉄でもトラブルが発生してしまった。今回、京成電鉄で発生したトラブルは鉄骨の落下だ。千住大橋駅の高架から落下した鉄骨は、幅が11mあるため、高架下の道路を完全に塞いでしまった。幸い、巻き込まれた人はいなかった。もし、巻き込まれた人がいたら、最悪の場合犠牲者を出していただろう。

 

鉄道各社は、人手不足や昨今の物価高、輸送人員の減少に苦しんでいる。そのため、JR東日本では首都圏路線のワンマン化、東京メトロでは一部の改札口の無人化が行われている。また、東武鉄道も将来的にスカイツリーラインとアーバンパークラインでワンマン運転をする計画があり、鉄道各社は今後輸送人員が減る分、コスト削減をして生き残る。

 

しかし、京成電鉄では2022年に金町線・千原線・東成田線で日中時間帯のみのワンマン運転が始まった程度で、大胆なコスト削減には踏み切っていない。また、将来的なコスト削減の計画も現時点では明かされていない。今回のトラブルの原因が財政上の理由だとしたら、すぐにコスト削減に踏み切る必要がある。

 

京成電鉄の経営環境は、在京大手私鉄の中で一番厳しい。JR総武線に対して京成本線は迂回ルートで線形が悪いため、所要時間と運賃の両面でボロ負けである。また、総武線と並行していない区間でも、他路線の駅が比較的近いことが多いため、沿線の利用客が分散しやすくなっている。それに加えて、経営破綻した千葉急行電鉄の路線と借金が、京成千原線としてそのまま京成の物になってしまっている。京成がどれほど千葉急行電鉄の借金を返せたのかは不透明だが、お荷物であることに間違いはない。尚更、ワンマン運転を拡大しない理由が見当たらないのである。既にワンマン運転が行われている路線は、終日ワンマン運転をすべきだ。また、京成本線の各駅停車は、総武線と並行している京成高砂~京成津田沼だけでもワンマン化すべきだ。鉄道各社は、ホームドア設置が済んでからワンマン運転を開始するが、京成電鉄は経営環境が過酷である以上、ワンマン運転を先に始めざるを得ないのだ。