先日、実家のコレクション類を整理していると、こんなチラシを発見しました

 

 

 

九州新幹線全線開業前は、山陽新幹線の主力列車として「のぞみ」に伍して活躍していた「ひかりレールスター」ですが、2011年春のダイヤ改正以降は「さくら」へ置き換えられる形で徐々に姿を消していきました

2018年当時でも700系E編成を使った「ひかり」は上下合わせても3本しかなかったように記憶しています

 

そうしたなか、5月の大型連休明けに突如として姫路~新大阪間に臨時の「ひかりレールスター」が設定されました

 

運転時刻と所要時間は以下の通りです

「ひかりレールスター」577号 姫路1314発→博多1527着(2時間13分)

「ひかりレールスター」576号 博多1418発→姫路1630着(2時間12分)

 

停車駅は上下列車共に、岡山,広島,新下関,小倉の僅かに4駅のみで、定期「みずほ」の同区間の所要時間が1時間59分であることを考えると、「ひかり」の列車種別に恥じない十分な速達性が確保されています

最大の謎は、なぜ新大阪発着ではなく、誰が考えても中途半端な姫路発着で運行されたのか?という一点に尽きます

 

これについては、新大阪駅がJR東海の管轄で、あまりにも列車の設定が突然過ぎて、ダイヤの調整がつかなかったものと推測されます

それではなぜ、新大阪まで運行できず、集客が見込め無さそうな姫路発着の「ひかりレールスター」の運行に踏み切ったのでしょうか?

謎は深まるばかりです

 

また、運転日を見ると、上下列車が同時に設定されている日もありますが、ダイヤから分かるように、1運用で1往復の運用が完結しません

裏を返せば、この臨時「ひかりレールスター」を運行するためだけに2編成の動員が必要なわけで、ずいぶん贅沢な運用になっています

 

なお、チラシのオモテ面に大きくPRされているように、e5489からの予約で姫路~小倉・博多間が8,000円になる割引商品が設定されました

この当時は消費税率が8%だったので、当時の時刻表から運賃・料金を調べると、通常期の普通車指定席利用で13,810円なので、割引率は40%を越えており、かなりおトクな商品であるといえます

 

しかも子どもはなんと1,000円なので、親子連れの利用も当て込んでいたのでしょうか

私も機会があれば乗りたいと思っていたのですが、如何せん当時住んでいた大津から姫路は遠く、新幹線に乗って西へ向かうなら、わざわざ時間をかけて姫路まで向かう必要はないわけで、結局乗らず仕舞いでした

 

鉄道新聞に「ひかりレールスター」577号の乗車記がありますので、そちらを紹介して結びに代えたいと思います