2025年「たびキュン❤早割パス」の注意点&有効利用法 | 車内販売でございます。

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「旅せよ平日!JR東日本たびキュン早割パス」というJR東日本が乗り放題となる切符が、2025年にも発売されると発表されました。

JR東日本が、新幹線を含めて1日乗り放題で10000円、激安でしょう。

この「たびキュン早割パス」、裏技という訳ではないですが、有効利用法と注意点をまとめました。

 

【1】たびキュン早割パスの中身

新幹線を含むJR東日本の列車が、乗り放題となります。

2025年2月13日(木)から3月13日(木)までの1か月間の平日限定です。

土曜・休日は利用不可ですから、赤い枠の日に乗車できます↓

値段と取れる指定券の枚数ですが、

1日用が10000円で、指定券は2枚取れます。

★連続する2日用が18000円で、指定券は4枚取れます。

なお、自由席の利用回数に制限ありません。

「大人の休日倶楽部パス」とは関係なく、年齢制限はありません

ただし、1か月前から14日前までの発売となります。

購入は「えきねっと」限定です。(JR東日本以外の地域にお住まいの方は、14日前までにクレジットカード払いでネット購入して、前日か当日にJR東日本の駅に来て発券できるという解釈で良いような気がしますが、詳細は不明です)

「観光シーズンでない冬期」「平日限定」「発売は14日前まで」と制限は付きますが、1日乗り放題で1万円は激安です。

 

【2】注意点

活用できたら大変お得な「たびキュンパス」ですが、いくつか買い方使い方で要注意な点があります。

★14日前までで販売終了

当日や前日はもちろん、13日前に買えないのは要注意点です。

3日前に天気予報を見て、予定を変えにくいです。

★朝の「はやぶさ」「こまち」は、満席必至

東京駅6:32発の「はやぶさ1号・こまち1号」、7:32発の「はやぶさ5号・こまち5号」をはじめ、東京を早い時間に発車する新幹線は、すぐ満席になりそうです。

1か月前の発売日に、満席になるかもしれません。

★盛岡から新青森・秋田方面は座れない可能性大

盛岡から新青森・秋田までの区間は、指定券無しで「はやぶさ」「こまち」に乗れます。

空席には座れるのですが、満席の時間帯が多そうです。「大人の休日倶楽部パス」の期間の午前9時10時頃に、盛岡から「こまち」に乗ると、指定券そのものが全部売り切れの列車が結構ありました。

★伊豆急行と富士急行は範囲外

この「たびキュンパス」で、乗れる第三セクターもあります。

三陸鉄道、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道、北越急行、えちごトキめき鉄道(一部区間のみ)に乗れます。

ただし、伊豆急行と富士急行には乗れません。

★冬の東北は、吹雪で遅れることも

冬の東北ですから、強風で列車が遅れることがあります。

新幹線や旧東北本線が遅れる可能性は、低いと思います。

ですが、日本海側の海岸沿いを走る五能線など、強風で遅れやすい路線もあります。

「たびキュンパス」のようなフリー切符は、列車の遅れで終着駅に着けなかった場合でも、翌日追加料金なしで乗れることは基本的にありません。

東京に23時頃戻るギリギリの予定を組んで、在来線が10分遅れて東京に帰れなかったら、宿泊費と翌日の交通費は別途負担となるのが基本です。(「リゾートしらかみ4号」は、秋田駅に着いた9分後の「こまち48号」東京までの最終電車に接続します。この接続は冬期は怖いです)

 

 

【3】こんな利用法も

★短距離でもモトがとれる

何しろ新幹線も乗れて1日10000円ですから、比較的短距離でもモトが取れます。

普通車指定席で往復した場合の運賃料金ですが、

東京~新青森、35340円

東京~~盛岡、30020円

東京~~仙台、23920円

東京~~郡山、16680円

東京~宇都宮、10040円

(3月の平日・通常期の指定席で比較)

東京からなら、仙台往復はもちろん、宇都宮往復でも、1万円超えるのです。

青森や秋田に行かなくても、仙台でも半額以下の58%引きですから、超お得なのです。

(まあ私も焼き肉食べ放題の店に行けば、苦しくなるほど食べるので気持ちは理解しますが)

★2日用で初日に4枚指定席を使う

2日用だと4枚指定席が使えます。

1日目で4枚全部使うのもアリです。

ですから、こんな使い方もできます。岩手県北上の人が、軽井沢に日帰りで出かけたい。

《1枚目》北上7:51→(はやぶさ104号)→大宮9:49

《2枚目》大宮10:09→(あさま607号)→軽井沢11:03

   (約7時間の軽井沢滞在)

《3枚目》軽井沢18:09→(はくたか570号)→大宮18:47

《4枚目》大宮19:21→(はやぶさ109号)→北上21:23

この日だけで、通常往復で35380円になりますから、2日用18000円でもほぼ半額です。

2日用ですから、あと1日使えます。次の日は新幹線の自由席で北上から仙台に買い物に行く「サクッと利用」「短距離乗車」としても活用できます。

そもそも指定券の枚数が不足して、別途購入だとかなり高いのです。

たとえば「はやぶさ」だと、東京~仙台の指定席特急料金で5360円、東京~新青森で7330円別払いとなります。

だったら、1日用で指定券4枚が18000円で、翌日も軽く乗れると考えるのもアリでしょう。

 

★短距離の指定席特急は別払いで乗る

JR東日本の特急では、全車指定席が増えました。

「あずさ」「かいじ」「ひたち」「ときわ」「しおさい」「つばさ」など。

水戸や甲府に住む人が、一度東京に出て新幹線に乗ると、指定券の回数が不足してしまいます。

そこで、「かいじ」「ときわ」の特急料金を別払いにするのも選択肢です。

甲府~新宿、水戸~東京は、指定席特急料金が1580円ですから、別に特急料金を払って、「かいじ」「ときわ」に乗るのもさほど負担感は大きくありません。1日用の指定券2枚は、値段が高い新幹線に充てましょう。

★盛岡・仙台から「やまびこ自由席」

指定券を節約するために、自由席を活用することも考えましょう。

東京から仙台だと、「はやぶさ」は全車指定席です。早く着いて1時間32分ほど。

「やまびこ」利用ですと、自由席付きですが、停車駅が多く2時間3分ほど。(各駅停車タイプは別)

差は30分程度ですから、「やまびこ」でも大きな差はないでしょう。

東京と盛岡なら仙台~盛岡間が各駅停車の「やまびこ」は、ノンストップの「はやぶさ」と更に差がつきます。

ちなみに、最終の上り東京行「やまびこ70号」(盛岡20:29発、仙台21:49発)は、日によっては大混雑するかもしれません。

 

★全車指定席「はやぶさ」に立席特急券

「はやぶさ」「こまち」のような全車指定席の特急には、自由席特急券では乗車できません。(例外あり)

ですが、満席で指定券が取れない時があります。

何としてもこの時刻の列車に乗りたい人のために、「立席特急券」が発売されます。

私は「大人の休日倶楽部パス」で、仕事を終えた後に「最終こまち号」に乗って、秋田に行きたかったことがあります。満席なので、指定券の権利1回を使って「立席特急券」を発行してもらったことがあります。「立席特急券」すら無しで乗り込むと、座れなくても正規指定席特急料金を請求される可能性があります。

 

★払い戻し手数料660円!?

払い戻し手数料660円は、大人の休日倶楽部パスと同額です。

10000円と超激安なのに比べて、払い戻し手数料660円は安いと言えます。

会社員ですと、会社を休める日が2週間前には決まらない場合もあるでしょう。

そこで、会社を休めるのが水曜か木曜か2週間前には分からない場合は、2週間前に「水曜」「木曜」の両方購入しておくという選択肢があります。5日くらい前に休める日が決まった時点で、660円負担して使わない方を払い戻しするのです。(2日とも休めたら2枚とも使う)

あまりスマートな方法ではありませんが、購入期限が2週間前と早すぎて困る人には使える手法です。

 

★土曜日曜の片道を飛行機移動

何せ激安の「たびキュンパス」です。片道だけの利用でも損はしません。

東京~新青森が片道だけで17670円ですから、これが10000円になるだけでも大幅割引です。

往きは飛行機、帰りは「たびキュンパス」で新幹線、という利用もできます。

12月11日に調べたところ、羽田から東北方面の飛行機は閑散期だけあって、かなり安いです。

たとえば3月2日(日)ですと、

全日空《羽田8:55→大館能代10:05》11210円

日本航空《羽田7:35→函館9:00》9040円

日本航空《羽田6:55→秋田8:00》11040円

11000円ほどで、羽田から秋田空港や大館能代空港、9000円ほどで函館空港まで飛べます。

日曜に現地で観光して宿泊。そして月曜の新幹線で、何カ所か途中下車して観光しながら帰ってくるのです。

(函館なら青森までの新幹線はJR北海道のため別料金)

平日を2日も休めない人なら、このように土曜日曜と組み合わせる方法もあります。

 

 

東京周辺からの活用法のモデルケースを考えてみます。

【4】代表的行程例~ストーブ列車に乗りに行く

津軽鉄道のストーブ列車に乗りに、青森県の五所川原に日帰りで行くプランです。

★東京6:32→(はやぶさ1号)→9:49新青森

1日を有効活用したい人が、アサイチの「はやぶさ1号」を狙います。

満席必至ですから、早く指定券の確保を。

★新青森9:57→(奥羽線普通列車)→10:27川部

ロングシートの電車です。乗り換え時間が短いので、不慣れな人は八戸過ぎたあたりで新幹線のトイレを利用。

はやぶさ1号から、この奥羽線普通列車に何度か乗り換えたことがありますが、立ち客が出ることも。

★川部10:38→(五能線普通列車)→11:05五所川原

五所川原では55分の時間があります。駅から徒歩5分の「立佞武多の館」観光も可能。

切符を買うのに行列ができることが多く、3分前に駅に戻ったら間に合わないかも。

ストーブ列車は自由席ですが、キュンパス期間は相席になる可能性大でしょう。

でも相席で話したり、するめをおすそ分けしたりするのが魅力なのです。

★津軽五所川原12:00→(ストーブ列車)→12:26金木

太宰治記念館などがある金木駅で、観光客の多くは降ります。金木までだとストーブ料金込みで1560円。

鉄道マニアは終点の津軽中里まで乗って、45分1870円。

するめ&日本酒は定番。

3月の暖かい日は、ストーブの前の席は暑くて大変。

金木観光時間は1時間半。飲食店で食事するなら1本遅らせるのが無難。

★金木13:56→→(ストーブ列車)14:22津軽五所川原

参考までに、ストーブ車両の隣に、運賃だけで乗れる一般車両もついています。

★五所川原14:33→(五能線普通列車)→15:22弘前

五能線は本数が少ないので要注意。

川部乗換だけど、寒い時期なので弘前まで乗った方が、暖かい車内に長時間いられる。ダイヤが乱れたら川部乗換。

★弘前15:29→(奥羽線普通列車)→16:09新青森

このあとすぐ帰っても、東京に20時過ぎ。22時頃になってよければ、弘前や青森で軽く観光や食事もできる。

★新青森16:38→(はやぶさ38)→20:04東京

お疲れ様でした。車内販売で飲み物やアイスを買いましょう。

弁当は車内販売では扱ってませんので、新青森駅で買いましょう。

遅い時間だと新青森駅でも弁当は品切れになる場合があります。

 

 

【参考】

●似た効力を持つ「大人の休日倶楽部パス」の有効利用法↓

 

●津軽鉄道ストーブ列車の記事↓