松山市の玄関口といえばこの駅である。決して、JR松山駅ではない。
広島港から松山行きのフェリーに乗ると2時間ほどたって松山観光港という場所に降ろされる。その観光港からシャトルバスに乗るとものの数分でこの駅に到達する。ゆえに、この駅は玄関口の駅である。広島から松山に向かう場合に限っての話ではあるが。
シャトルバスは駅前ではなく駅の横に着く。この写真はバスを降りた時に目にする光景とほとんど同じで、ここから真後ろに振り替えるとバス乗り場がある。同じ屋根の下で乗り換えられるうえ、接続も上々、観光港で電車までの通しの切符をあらかじめ購入できるために乗り換えの障壁はほとんどない。
とはいえ乗換は乗換なので直通で電車が走るのには及ばない。つまるところさっさと観光港まで伸ばしてほしい。広島県民も建設費4割ぐらい負担して作りませんか?
というわけで、この駅正面からの視点は観光港へ行き来する人間には縁のない景色である。
実を言えば駅前には観光港と別の桟橋(高浜港)があり、忽那諸島や興居島といった愛媛県内の離島へと向かうことができる。その客の便宜を図ってか、駅舎から道路にぶつかるまで屋根が伸ばされ、店舗も営業中だった。屋根の古さを見ても駅舎と同時期ではないかと思う。昔からこの駅は船と連携する使命を持っていたのだろう。
駅舎内にはあの福山雅治のポスターが飾られていた。どうも、ガリレオシリーズの映画、真夏の方程式でロケに選ばれた駅なんだよか。玻璃ヶ浦駅という名前で出演したらしい。私は本編は見ていないから知らないが。
駅名標。なんと観光港までの線が描かれているではないか。破線ではあるものの、必ずや観光港まで伸ばしてやるぞという気概を感じられる。
やっぱり、広島県民も多少はお金を出して延伸させるしか、ないよなぁ?