現在長崎地区(長崎線・諫早~長崎間、佐世保線、大村線)では、上の画像のYC1系気動車が運行されておりまして、快速・区間快速列車であります「シーサイドライナー」、普通列車におきまして運行される姿が見られております。
この長崎地区では、令和3年3月まではYC1系気動車、キハ66・67系気動車、そしてキハ200系(220形)気動車の3形式の姿が見られておりましたが、その3月改正でキハ200系気動車が各地へ転属する事で全て姿を消しましたし、6月末にはキハ66・67系気動車が全車引退となりまして、その結果長崎地区の普通・快速列車ではYC1系気動車のみによる運行となっておりました。
けれども、これまでもご紹介しておりますように、令和4年9月23日改正では、長崎線の肥前浜駅以南が西九州新幹線の開業に伴いまして非電化区間となった事から、その結果画像2のキハ47形気動車が本来の運行区間であります肥前浜~諫早間に加えまして長崎駅まで乗り入れております。その結果、現在はYC1系気動車・キハ47形気動車の新旧2形式が長崎地区で運行されるに至っております。
さて、今回ご紹介しますのは、その「のみ」で運行する姿がこの長崎地区では見られていた事がありました。今回はその「のみ」で運行していた姿に関しまして、皆様にご紹介してまいります。
それが、佐世保車両センター所属のキハ220形気動車「のみ」の運用でありまして、平成27年の改正におきまして画像のキハ220-207が大分車両センターから転属した事によりまして配置が4両(他208・209・1101)となりまして、それに伴いまして207・1101がキハ200系気動車と連結する3両編成の運用に就くようになっておりました。
(キハ220-207)
それに伴いまして、キハ220形気動車のみの運用も見られるようになりまして、使用車両は208・209で見られておりまして、いずれも青地の「SSL塗装」となっておりました。このようなキハ220形気動車のみでの運用は、実際に大分車両センターでも見られておりまして、併結しまして2両編成以上に組成しまして見られておりますが、こちら佐世保車両センターの場合は2両1組での運用となっておりました。
(編成全体)
(参考・大分車両センターキハ220形気動車3両運用)~三重町駅より大分駅到着直後(1両のみ由布院行きとなります)
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さて、キハ220形気動車同士となりました姿をまずは1両単位で見てみたいと思います。上の画像にもありますように、大分車両センターではキハ220形気動車同士の運用も存在しておりますので、大分時代でも一緒になった事があるようですが、ここ長崎地区でも見られておりますので、「SSL塗装」となりましてこうなるとは思わなかったのではないかとも思うほどでありましたでしょうか。
(キハ220-208)
(キハ220-209)
キハ220-208+209の連結面です。ほろが付いておりますので、両車との行き来も可能になっております。それにしても、このような形になりますと片側が運転の方には至らない事にはなりますので、長期的に考えますと両車の組み替えもあるのでは?とも思ったほどです。
この列車の行先です。「普通ワンマン」と書かれておりますが、3両編成時にはワンマンの運行はありませんでしたので、このように2両時になった時ならではな姿が見られております。それにしても、3両編成時にはワンマンの運行はなかった訳ですが、ワンマン機器の装備はそのままであった事を思えば良かったのではないかとも思う所でもありましょうか。
(前面)~「普通ワンマン」の表示
(側面)
ワンマン列車と言う事で、運賃表示器の表示も起動しております。実際に使用されている訳ではありますが、このような姿もわかりやすくていいのではないかとも思う所でもあります。尚、運賃の表示は進行方向前方のみでありまして、それ以外は停車駅名等が表示されております。
(進行方向前方の場合)
(それ以外)
その後は、キハ220系気動車「のみ」の運用は代走時や臨時列車運行時を中心に見られるようになっておりました。やはり、キハ200系気動車も4ユニット8両しか存在しなかった事がありますが、それに伴い代走時となりますと画像のように3両全てがキハ220形気動車「のみ」と言う組み合わせも見る事ができておりまして、このような姿が見られるとなりますとよりラッキーではなかったかなとも思う所ではあったようであります。
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そして、冒頭ご紹介しましたように令和3年3月改正で各地へ転属となりまして、大分車両センターへ209(その後熊本車両センターに再転属)・1101が、熊本車両センターへ207・208が転属しておりまして、長崎地区でキハ200系気動車の姿も見られなくなっております。
尚、最後まで「SSL塗装」で運行されておりました、キハ220-1101は昨年小倉総合車両センターに入場、「赤塗装」に塗り替えられましたので、これに伴いまして「SSL塗装」は姿を消しております。この車自体、最後まで見られていた「SSL塗装」でしたが、運行区間が変わっていたとなると姿を消すのも致し方ない所ではありましょうか・・・。
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今回は、長崎地区で両運転台のキハ220形気動車「のみ」で運行されていた2両編成での姿に関しましてご紹介しましたが、現在はキハ200系気動車自体が各地へ転属している事もありまして見る事ができなくなっているだけに、正直懐かしい所ではあります。やはり、今はなき青の「SSL塗装」と言う所から懐かしさも感じる所ではありますが、それに加えまして両運転台の組み合わせというのも両運転台が4両も存在していたからこそではなかったかとも思っております。残念ながらこのような姿はもう見られませんが、ご覧の皆様もかつてそう言った姿が見られていた事を存じていただければとも思っております。