18きっぷの歴史的改悪(?)が話題の鉄道業界のニュース。
色々あるけど僕が「うむ〜」と思うのは
・久留里線の末端の廃止
・往復乗車券・連続乗車券の廃止
・弘南鉄道大鰐線の廃止
久留里線。いくら田舎の方だとは言え関東のJRが廃止になるなんてね。
JR東日本の路線が廃止になるのって災害で運休してた岩泉線、三陸鉄道に譲渡された山田線の釜石ー宮古間、BRT化された大船渡線の気仙沼ー盛間以来かね。
僕は乗りつぶしの旅で1回乗ったきりの路線。
けどね、「くるり」好きには久留里って名前がなんか気に入ってましてね。
あ、「久留里」と書いて「くるり」と読みます。
往復乗車券。片道601km以上の往復する場合、往路復路が各々1割引きになる。
大阪から東京を往復する場合はね、東京までじゃなくてもうちょっと先まで買って往復割引を利かせる方がちょっと安くなる。
連続乗車券は着駅発駅が同じ片道切符2枚で一部区間が重複する場合に売られる切符。
割引とかはないけど、有効期間が各々の片道切符の合算した日数となるので友達の家によるとか途中下車して旅する場合に利点がある・・・んだけど、あまり売れる切符じゃなかったろうな。
僕も何度か買ったけど大体は2枚の切符を別々に買っても事足りる。
気の利いた窓口氏に当たると「連続続乗車券で発券しますね」と言ってくれたなぁ。
僕なんかは意味が分かるから「へいへい、ありがとうございやす」って言ってたけど、そうじゃなかったらいちいち説明しなきゃいけないから窓口氏もめんどくさかったろうな。
弘南鉄道大鰐線。乗ったことはない。けど気になる路線だった。
弘南鉄道にはJRの弘前駅とくっついてる弘南線の弘前駅と大鰐線の中央弘前駅がある。
県内では大きな街だとはいえ、弘前くらいの規模の街に私鉄が2路線、しかもターミナル駅が別ってなかなかないよな。
青森ってね、私鉄が結構残ってるのよ。
いや残ってたという方が正確か。
昔・・・と言ってもモータリゼーションが始まる前くらいの大昔には日本各地に中小の私鉄がいっぱいあった。
で、路面電車もいっぱい走ってた。
けどね、車社会の広がりとともにあっという間に消え失せた。
が・・・青森は遅くまで残ってたんですよ。
先輩方からみれば「ひよっこが!」って感じかもしれんが、僕の時代でも多くの私鉄が走っていた。
国鉄の大畑線を引き継いだ下北交通の大畑線。
めちゃくちゃ味のあるレールバスが走ってた南部縦貫鉄道。
北海道に向かう途中で乗る計画を立ててたのに、途中のダイヤ乱れで乗れずその後廃止されれてしまった十和田観光鉄道。
五能線が分離する川辺駅からは黒石に向かう弘南鉄道黒石線も走ってた。こちらは大畑線同様、国鉄の赤字路線を引き継いだ路線だ。
そのほか今も現役で走っているストーブ列車で有名な津軽鉄道もあったので、「どうした青森!?私鉄多すぎだろ?」って学生時代は思ってた。
それが一つ消え、二つ消え、今度は大鰐線も廃止。
あれだけあった民鉄がとうとう弘南鉄道の弘南線と津軽鉄道だけになってしまう。
寂しいねぇ。
乗り鉄をしまくっていた高校・大学時代から30年。
周遊券は無くなり、夜行列車も消え失せた。
新幹線の開業で各地の主力幹線がぶつ切りのローカル三セクとなり、18きっぷで通過できなくなった。
赤字路線は廃止され、日本の鉄路は短くなる一方。
のぞみの自由席は縮小され、在来特急の全席指定化も進んでいる。
変わっていくねぇ。自由度のない方へ。
僕はまだ幸せだったよ。
高校・大学時代には今と比べてはるかに安く、自由な鉄道の旅をすることができた。
日本全国いろんなところを見てまわれた。
自分の子供がその頃の自分と同じような年になって思うのは「かわいそうなことよのぅ」
けど本人たちはそういう世界も知らないし、知ろうともしてないから別にいいか。
けど僕は思うのよ。
あのころって何もかもが新鮮だったからね。
何を見ても「おぉ、すげ~!!!」
高校生とか大学生の北海道から九州まで一人でうろうろしてた頃って最高に楽しかったなって。
大人になってからも同じようなことをしているけどやっぱ感じ方が違うよね。
こういうのって若いうちにやっといた方がいい。
我が子は鉄ちゃんじゃないからダメだけど、お子さんが鉄ちゃんの方。かわいい子には旅をさせろですよ。
別に鉄道じゃなくてもいい。
日本じゃなくて海外でもいい。
若いころの一人旅ってほんと心に残る。
かろうじて残っている18きっぷもいつまであるかわからない。
各地のローカル線もいつまで残るかわからない。
今がそういうことができる最後のチャンスかも。
特に北海道や中国地方はヤバいですよぉ。
「乗れるときに乗れ!」
「行けるときに行け!」
これ鉄則です。無くなってからじゃ遅~い!