スイスの鉄道撮影記・ゴルナーグラート鉄道(登山鉄道)

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今回の記事は少し趣向を変えて、2016年に訪問したスイスのゴルナーグラート鉄道(登山鉄道)を中心にスイスの列車をご紹介します。

ゴルナーグラート鉄道

ゴルナーグラート鉄道はスイス南部のツェルマット駅から発車するため、スイス連邦鉄道(SBB)などの列車を利用して移動します。

まずはチューリッヒ空港からチューリッヒ中央駅までSBBのローカル列車で移動します。

チューリッヒ中央駅

次は特急列車に乗り換えて、スイスの南北の鉄道や道路が交わる交通の要衝のアンデルマット駅に向かいます。

チューリッヒ中央駅

特急列車には日本では見かけなくなった食堂車(レストランカー)が連結されています。

チューリッヒ中央駅

アンデルマット駅からは「氷河急行(Glacier Express)」に乗り換えてツェルマット駅に向かいます。

アンデルマット駅

氷河急行(Glacier Express)は、ツェルマットやサン・モリッツなどのスイスを代表する山岳リゾートを結ぶ特別列車です。

アンデルマット駅

氷河急行を運行する「レーティッシュ鉄道」と日本の箱根登山電車は姉妹鉄道提携を結んでおり、2000形の1編成が氷河急行色になっています。

箱根登山電車2000形

箱根登山電車1000形、2000形の動画は、下のリンクからご覧いただけます。

youtu.be

氷河急行の車内は窓が広く取られたパノラマタイプになっています。

氷河急行の車内

ツェルマット駅は氷河急行が走る「マッターホルン・ゴッタルド鉄道」の終点です。

ツェルマット駅

今回乗車する「ゴルナーグラート鉄道」はこの駅から発車します。

ツェルマット駅

ツェルマットはマッターホルン山麓にある人口5,000人程度の小さな町です。

ツェルマットの町並み

ツェルマットの街からはアルプス山脈に属する標高4,478mのマッターホルンを望むことができます。

ツェルマットの町並み

ゴルナーグラート鉄道は、ツェルマットの街と山頂のゴルナーグラート駅を結ぶ登山鉄道です。

ゴルナーグラート鉄道の車両

ゴルナーグラート鉄道にある中間駅のうちの一つ、ローテンボーデン駅は標高2,815mにあります。

ローテンボーデン駅

ゴルナーグラート鉄道の最大勾配は200‰もあり、時速30kmほどのゆっくりとしたスピードで走ります。

ローテンボーデン駅〜ゴルナーグラート駅

ツェルマット駅からゴルナーグラート駅までの所要時間は約1時間です。

ローテンボーデン駅〜ゴルナーグラート駅

終点のゴルナーグラート駅は標高3,089mにあり、地上駅ではヨーロッパで最も高いところにある地上駅です(地下駅を含めると標高3,454mの同じスイスのユングフラウヨッホ駅が最高)。

ゴルナーグラート駅

ちなみに日本の鉄道駅で最も標高が高い駅は富山県の室堂駅(立山トンネルトロリーバスの駅)で、標高2,450mにありました。

残念ながら2024年11月末をもってトロリーバスとしての運行を終了し、来年からは電気バスに転換されることから、12月1日付で鉄道駅としては廃止されました。

これに伴い、日本最高地点の鉄道駅は同じ立山黒部アルペンルートにある立山黒部貫光黒部ケーブルカーの黒部平駅(標高1,828m)となります。

立山トンネルトロリーバス

麓のツェルマット駅は標高1,605mのため、終点のゴルナーグラート駅との標高差は約1,500mもあります。

ゴルナーグラート駅

駅の行き止まりすぐのところからアルプスの山並みを望むことができます。

ゴルナーグラート駅

ゴルナーグラート鉄道は線路の中央にラックがあるアプト式の登山鉄道です。

ゴルナーグラート駅

走行に必要な電力は屋根上の2基のパンタグラフのほか、線路からも給電されるようになっています。

ゴルナーグラート駅

駅のすぐそばからは氷河を見ることができますが、年々大きさが小さくなっているそうです。

ゴルナーグラート駅

撮影当日は天候に恵まれ、マッターホルンをきれいに見ることができました。

ゴルナーグラート駅

鉄道やバスが乗り放題になる「スイストラベルパス」を使用すると、ゴルナーグラート鉄道を割引料金で乗車することができます。

ローテンボーデン駅〜ゴルナーグラート駅

行きは登山電車に乗り、帰りはハイキングで帰ることもできます。

ローテンボーデン駅〜ゴルナーグラート駅

登山のような急なところもなかったと思うので、帰りはハイキングをおすすめします。

ハイキングコースから撮影

ツェルマット駅からはロープウェイも出ています。

ロープウェイのゴンドラ

ロープウェイの終点「マッターホルン・グレッシャー・パラダイス」展望台は標高3,883mにあり、ゴルナーグラート駅とは違う角度でアルプスを眺めることができます。

マッターホルン・グレッシャー・パラダイス展望台

以上、ゴルナーグラート鉄道を中心にスイスの列車をご紹介しました。

訪問した2016年に比べると2024年12月時点ではかなり円安が進んでいるので、物価の高いスイスに行くことはハードルが高くなってしまいました。

スイスには他にも登山鉄道や寝台列車なども走っているので、いずれ再訪したいと思っています。

 

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