往復乗車券(往復割引)廃止は国民に対する約束違反ではないか? | 空の下、レールの上を人生と共に(JNR Forever)

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JRグループが往復乗車券、並びに片道601km以上の利用に適用される往復割引を廃止すると報道されています。

 

国鉄からJRへの移行時、国民に対して

 

・分割で迷惑はかけない

・民営化時点でのサービスを標準とする

約束が交わされています。

 

この約束によってJR会社間を跨る運賃・料金計算は通算制が維持され、乗客は更なる負担が避けられています。

 

交通系ICカードの普及や、ネットを利用した企画商品の充実による発売枚数の減少が理由に挙げられていますが、果たしてそれで良いのでしょうか。

 

往復割引は片道601km以上に適用され、往路復路の運賃がそれぞれ1割引となりますが、制度上の「盲点」もあります。

 

私は度々利用しましたが、新横浜(横浜市内)-新神戸(神戸市内)間を往復する場合、姫路まで買うと往復割引が適用され、普通に神戸市内まで買うより600円程安くなります。

 

 

しかしこうした「現象」は「制度の欠陥」とは言えないと思います。


より安く実践的に乗るために営業規則を正しく理解することで、更に楽しい鉄道旅行に繋がったのではないでしょうか。

 

交通系ICカードの普及を理由に紙のきっぷを廃止したら、あまりにも乱暴でしょう。


誰でも利用出来る割引である往復割引は、紙のきっぷと共に残しておいて良いのではないでしょうか。


ネットを満足に利用出来ない乗客には往復割引廃止で不公平感が生じ、結果分割により迷惑を被る。


従って往復割引の廃止は、国民に対する重大な約束違反ではないかと思います。

 

 連続乗車券も廃止と報道されていますが、こちらは改めまして。