大人の休日倶楽部パスを使って、「ハイレール1375」に乗ってきました。
21回目の乗車です。
【1】ハイレール1375とは
「ハイレール1375」は、山梨県の小淵沢と長野県の小諸の間を走る観光快速です。
この小海線は、JRで最も高い標高1375m地点を走ることから、列車名「ハイレール1375」となりました。
全車指定席で2両編成の気動車が走ります。
標高が高く涼しいので、夏休み中は土曜・休日に加えて月曜・木曜・金曜にも走ります。
12月になると、基本的に土曜休日のみの運転になります。
★ハイレール1号・小淵沢10:39→小諸12:53
★ハイレール2号・小諸14:46→小淵沢16:59
★ハイレール星空・小淵沢19:22→小諸21:59
3便とも、野辺山駅で駅に降りられます。
夜の「ハイレール星空」は、43分停車して、星空観測会が行われます。もともと小海線沿線は、空気がキレイで晴れの日が多く、星空の観察に適した地域なのです。
【2】1号車D席が取れた
ハイレールには4種類の座席があります。
(座席の写真は2017年撮影)
《シングルシート》1号車1~7のD席(全7席)
ハイレールの座席で最も快適なのは、1号車のD席です。
テーブルが広く、隣の席と間隔が空いています。
足元も広く、荷物も置きやすいです。
この1号車D席は、50席のうち7席しかありません。
どの席も運賃に加えて指定席料金840円で乗れるのですが、1号車D席だけ1500円でもおかしくありません。
何度も指定券券売機をチェックしていましたが、この1号車D席が、キャンセルが出ていました。
この格別最高の席が確保できて、快適に乗れます。
《ペアシート》1号車1~7のAB席(全14席)
隣の席との仕切りが無く、仲間となら問題なくても知らない人と相席ならできれば避けたい席です。
長所は、景色が見やすい席という点です。
私は景色が見やすい、そして車内販売カウンターに行きやすい席なので、空いている時期だと、ここを選ぶ時があります。
《ボックスシート》1号車8番9番(全8席)
指定券券売機では、別口座になっています。「ハイレール1375」の他に「ハイレール1375ボックス」という列車名があり、こちらを取ることもできます。
閑散期に、直前にボックス丸ごと空いているのを確かめたうえで、ハイレール2号のD席を取ったことがあります。景色が見やすく広いスペース独占出来て良い席です。
《リクライニングシート》2号車(全21席)
2号車は、一般の特急で用いられるリクライニングシートです。
21席のうち3席は1人がけで、人気があります。
座席に関しては、こちらが詳しい↓
【3】久々のハイレール1号
ここ数年、午後に小諸を発車する「ハイレール2号」ばかり乗っていました。
久々の小淵沢発「ハイレール1号」です。
すると、ハイレール運行開始から乗務しているアテンダントさんから、「1号の御乗車、珍しいですね」と言われました。
運行開始以前から知っていたアテンダントさんでしたが、よく覚えてもらえているのは嬉しいです。
言われてみて確認したら、実際にこの6年間に乗った回数は
午前の「ハイレール1号」に3本
午後の「ハイレール2号」に9本
夜間の「ハイレール星空」に2本と、
圧倒的に「ハイレール2号」が多いのです。
ハイレール2号が多い理由は、仕事の関係です。土曜日曜の午前中に仕事(受験指導)をして、東京駅を13:04に出る「あさま」に乗れば、佐久平から小淵沢行き「ハイレール2号」に間に合うというのが大きいのです。
失敗したのは、弁当の予約を忘れていたことです。
小淵沢発の「ハイレール1号」と「ハイレール星空」には、4日前までに予約すれば、特製弁当が食べられるのです。
隣の席の乗客が、特製の「小海線高原ブランチ」2200円を食べているのを見ながらビールを飲むのは、ちと辛かったです。
https://www.jreast.co.jp/nagano/highrail/tokuseibento/
【4】かわりに小淵沢の駅弁
でも、小淵沢には美味しい駅弁があります。
駅弁店「丸政」さんの弁当の中でも、私が特に好きなのはこちら↓
「高原野菜とカツの弁当」です。
野辺山周辺は、レタスなど野菜の生産で有名です。
この地域の特色を活かした生野菜が、駅弁の中に入っているのです。
以前、5日間も車内販売以外は何も飲み食いしない「車外断食」をしたことがありますが、コーヒーとビールで胃の具合が悪くなります。そして、温かい物と野菜が食べたくなり、何で野菜が駅弁に入ってないんだと不思議に思ったものでした。
野菜入りの駅弁、ポイント高いです。
弁当を買ったのは、駅舎1階の店舗です。小淵沢は途中下車不可の「東京近郊区間」ですから、都内から野辺山や普通列車で松本まで行く客は、改札の外に出られないのが建前です。改札外の店で弁当買ったり、乗換のついでに帰りの指定券を券売機で買ったりする時には要注意です。
ちょうど、1週間前2024年11月26日放送の「マツコの知らない世界」でも、この「高原野菜とカツの弁当」が紹介されていましたが、売り切れにはなってませんでした。
↑2019年には、私も出演しました。
【5】車内販売
ハイレールには、車内販売があります。
販売カウンターに乗客が出向いて買う形です。2両編成ですので、不便ではありません。
《1品目》軽井沢ビール
やはり、地元のビールだと、少し高くても満足度が上がります。
これで弁当が美味しくなります。
《2品目》ボールペン
ハイレール1375と書かれた4色ボールペン+シャープペンです。
仕事で頻繁に使う実用品ですから、1700円ですが購入しました。
《3品目》アップルシナモンかりんとう
普通列車グリーン車で買える品を、わざわざ長野県で買う気にはなりません。
ならば、長野県の品をかうことにしました。これ美味しいです。
販売カウンターは、こちら↓
(2024年4月撮影)
1号2号では、アイスの販売も行っています。
【6】様々な景色
ハイレールに乗車して、眺められる景色をまとめました。
《小淵沢駅展望台》
小淵沢駅の屋上に、自由にのぼれます。
この日は晴れていて、山が鮮やかに見えます。
少し距離はありますが、富士山も見えます↓
《JR最高地点》
清里と野辺山の間に、JRの路線で標高が最も高い地点の碑があります。
たいして徐行しないのは、もったいないです。
日によっては列車を撮影する人やお手振りをする人もいます。
《千曲川》
千曲川沿いを小海線は走ります。
土手に「千曲川」という表示がありました。地域の人が自主的に作ったのかな。
【7】ハイレールの魅力
私は「ハイレール1375」に、20回以上乗りに行っています。
なぜこんなに多く?と問われると、直接の理由は「また乗りに来てくれたんですね」と声をかけてくれるアテンダントさんがいるからです。
仕事を午前中に済ませて半日で乗り鉄できる、または「ろくもん」など他の観光列車の前後に乗れる利便性も、大きな理由です。
もちろん、景色の良い高原を走る車窓は気分良いです。
そして、案外大切なのは、JR職員のおもてなしの気持ちが嬉しいのです。
JRの駅員さんや運転士の方々が、あたたかいのです。
途中駅で降りて列車が発車する際に、列車の先頭付近に立ってお手振りをします。すると、ハイレールの運転士さんは手を振り返してくれる割合が、他の地域よりかなり高いのです。
観光列車マニアとしては、一般の人にとってはどうでもよい点に魅かれるのです。
また来年、乗りに行きます。
ハイレールの今までの記事はこちら↓