京浜東北線・大森駅開業110年、同駅沿線で見られた車両達。(2)
1950年代の京浜東北線は63系車両の王国でした。
大森駅は島式ホームで自分で気に入った写真は撮りにくいので、当時から良く品川駅に出かけて撮影をしていました。
この駅は今も昔も年中工事をしておりますが、1952年8月に編成を写したものがあります。
1.モハ63形他編成。
品川駅北行ホームにて。

2.モハ63858他編成。 同上。
この先頭車モハ63858号車は同形式製造のラストナンバー車で造りも良く63形の集大成車両で蒲田電車区に配属されていました。

3.京浜東北線大森の隣駅、蒲田には蒲田電車区があり、当時から時々撮影に出かけました。この時はモハ63848号車が単車で入換運転中でした。
1953年7月12日。

4.この訪問時には他にも63系車両を中心に撮影しました。
この編成、車号は未記録でした。

品川駅では当時の一番海寄りのホームで大井工場の出場試運転の車両を何回も撮影しました。
5.これは1952年10月4日に撮影したサモハ63118号車です。
モハ63形車両の中には機材不足から電装せずに営業についた車両が多数ありましたが「サモハ63形」と呼ばれ、標記もされていました。この車両もその仲間です。(余り良く判読出来なくて残念です。)
撮影の翌年に改造されてクハ79220号車になりました。

6,7.記念すべきモハ63形の1号車、「モハ63001」号車。実はこの車両もサモハ63形として登場していたのです。
この車両が東神奈川駅ホームに留置されているのを発見して駅員さんに断って車内を撮影したのが次の二枚です。
1953年8月14日でした。
骨組み丸出しの天井に裸電球の室内灯、この状態で当時は未だ営業運転中でした。座席シートは木製から布製に変えられていましたが・・・。


室内にはサモハの表示はありませんでした。
しかし、この車両も撮影して間もなくの同年度中にクハ79246号車に改造されました。
次回へ。