TOMIX製のチキ7000をJR西日本仕様の定尺レール輸送用に加工中ですが、この牽引機として手持ちのKATO製のEF65-1000・PF機を整備して充当すべく加工作業を進めています。

 

JR西日本所属機の外観上の特徴を1回目に整理して8項目を挙げましたが、①下回りを灰色塗装、②ATS保護板を装備、⑧パンタ周り屋根を灰色塗装 の3項目が処置完了し、⑤1エンドのKE70栓受の青色塗装は元から処置不要です。

 

残りの4項目は、③前面扉上部をクリーム色塗装、④テールライトはクリアレンズ装着、⑥スポットクーラー設置に伴い、助手席側の側窓後半を塞ぎ通風ダクトを設置、⑦窓のHゴムは黒色に変更です。

 

残件の作業性を考慮して、ボディを分解することにしました。

屋根上機器を取り外してから、ボディを徹底的に分解しています。(→こちら

 

残作業に着手します。

【残件③】 前面貫通扉の上端部をクリーム色に塗装

国鉄標準塗装では前面貫通扉の上部は青色に塗り分けられています(写真は、品番3035-1の同形機 EF65-1111)。現在のJR西日本所属機では、ステンレス製の扉に交換した際に、上部の青色の塗り分けを止めてクリーム色で塗装されています。

 

 

当該製品の前面貫通扉は前面パーツのクリーム色部分にありますが、扉上部はボディ側にモールドされており、青色に塗装することで塗り分けが表現されています。

 

 

JR西日本機を再現するには扉上部をクリーム色に塗りますが、青色部分に塗り重ねると青色が透けてしまうことから、幾重にもクリーム色を塗り重ねることでボッテリとした仕上がりになってしまいます。そこで、当該箇所の青色塗装を紙ヤスリで除去した上で、クリーム色に塗ることにしました。周辺を傷付けないようにマスキングテープで覆いました。

 

 

スティック(アイスキャンディの棒を小さく切ったもの)に、タミヤ製のフィニッシングペーパー#2000を貼り付けたもので青色塗装を軽く削り落すと、灰色の地肌が露出しました。

 

塗装作業は次項の側窓部と合わせて行いました。

 

 

【残件⑥】 運転室内のスポットクーラー設置に伴い、助手席側の側窓後半を塞ぎ冷房用ダクトを表現

TOMIX製でトワイライト色のEF65-1124を参考にして加工します。

 

 

ベースの羽目板は0.5mm厚のプラ板を2mm×4.5mmに切り出し四隅にRを付けて、窓枠表面から約0.2mm沈めた状態で嵌め込み裏面から接着しました。冷房用ダクトは0.2mm厚のプラ板を1.2mm×1.2mmに切って上部左寄りに接着して表現しました。

 

冷房用ダクトを羽目板の所定位置に接着するのが難しく何度も作り直しが必要でした。当初は、冷房用ダクトを0.3mm厚のプラ板で1mm角で作るもイメージが異なり、厚さ・寸法を上記に変更。更に、ダクトの裏面に接着剤を塗ってから、ピンセットで摘まんで所定位置に置いていたのですが上手くいかず、最終的に上手くいった方法は、羽目板表面の所定位置に接着剤を流しておき、爪楊枝の先端に微量のペーパーボンドを絡ませたものを、ダクトの表面に押し付けて持ち上げた状態で、所定位置に置くことにより上手く接着することが出来ました。ダクトの表面に付着したペーパーボンドは爪楊枝の先端で絡め取っておきました。

 

 

 

前面パネルの色は、クリーム色1号ですのでGMカラー(No.5) とガイアカラー(No.1008) を、近似色のGMカラーのアイボリーB(No.28) も準備しました。

 

 

色見本と前面パネルを並べてみると、GM-5を少し白っぽくしたような、又はGM-28にGC-1008を加えたような色合いです。

 

 

前面パネルのクリーム色を調色します。左上のGMのクリーム色1号(No.5) をベース色にして、白色を順次加えていきました(左列で上から下方向)。黄色味が不足と感じた(左下)ので、GMのアイボリーB(No.28) を少量ずつ加えて(右列の下から上方向)、右上のところで目視感が近くなったので、塗装箇所を筆塗りしてみました。

 

 

筆塗りの粗が目立ちますが、色合いとしては先ず先ずではないでしょうか。

 

 

前面パネルをボディに嵌めてみました。これならば上出来です。

 


【残件④】 テールライトにクリアレンズを装着

JR西日本ではテールライトのLED化に伴いクリアレンズに変更されており、TOMIX製のEF65-1124を参考にしました。

 

 

当該機に元々装着されていたテールライトの赤色レンズは、前頭部口径がφ1mm、胴体後部口径がφ0.8mmで、中間部分は傾斜がついたテーパー状になっており、全長が約1.2mmです。これに代わるクリア素材を手持ち部材から探してみました。

 

 以前にGMストアーで購入した光学ファーバー(プラ素材の光ファイバー)がありました。長さ130mmで、φ1.5mm×1本,φ1mm×1本,φ0.75mm×2本,φ0.5mm×2本のセットです。今回の用途にはφ1mmを光学ファーバーを長さ1mmに切断して使用しました。

 

テールライトのクリアレンズの装着に際しては、先ず爪楊枝の先端に微量のペーパーボンドを絡ませて、ボディのテールライトケースの前面側から爪楊枝の先端を挿入して半回転させ、ボンドを青色ボディ側にだけ付着させておきます。続いてレンズの小片を前面側から押し込むことで装着完了です。

 

 

【残件⑦】 前面窓ガラスと側面の明り採り窓のHゴムを黒色に変更

前面窓ガラスには、ASSYパーツの「EF65 黒Hゴム前面ガラス」(品番28082)を使用し、側面の明り採り窓は窓ガラスが嵌っていないので、ボディに表現されたHゴムを黒色マーカーペンで塗り替えることにします。

 

ところが、黒Hゴムの前面ガラスの袋を開封して愕然。なんと0番台/500番台用の非貫通タイプの窓ガラスでした。仕方ありませんので、元の前面ガラスの灰色Hゴムを、黒色マーカーで黒色Hゴムに塗り直して使用することにします。

 

 

既に深夜、此処で加工作業もギブアップです。(続く)

 

 

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【参考事項】

下関所属機の製品は、KATO/TOMIXの両社から既に発売されています。

KATO鉄道模型ホームページ | 製品詳細 | EF65 1000 下関総合車両所

 
 

 

JR EF65-1000形電気機関車(下関運転所) |製品情報|製品検索|鉄道模型 トミックス 公式サイト|株式会社トミーテック

 

JR EF65-1000形電気機関車(1124号機・トワイライト色・グレー台車) |製品情報|製品検索|鉄道模型 トミックス 公式サイト|株式会社トミーテック