こんにちは。どこ野鉄夫です。
もう11月も終わりですね。
先日行ってきた福島県いわき市にて。
涼しくはあったんですが、これだけ見ると「まだ夏?」と思ってしまうような空でした。
さあそれでは、今回もやっていきましょう。
まずは久しぶりに加瀬さんからのこちら。
ホームに映るパンタグラフの影。
駅の後ろには緑。
ホームの乗車目標のシール。おそらく私鉄。
画角的にはかなり厳しいけど、何とかなるだろう。
まずはホームの乗車目標を検索。
関東の私鉄で2ドア・1ドアの車両が走るのは東武鉄道と西武鉄道。1ドアというのは特急専用車両だろう。
ただ、西武の乗車案内表記には会社のロゴが入っていたような…
そこでひし形のパンタグラフ。
子供の絵にもよく描かれる、おなじみの形。
一方で最近の電車では「くの字」のシングルアームが増えています。
特に関東ではJR私鉄問わず新車のほとんどがシングルアームになっていて、また古い車両でもひし形からシングルアームに換装する例も多いです。
部材が少ないので費用が安い・構造がシンプルになり故障箇所が減る・軽量化・空気抵抗低減などメリットが大きいんですね。
またまたWikipediaより↓
西武の特急車10000系(1ドア車)。
こちらもひし形からシングルアームに換装された車両。
2ドアの4000系でもシングルアーム化されている事を確認。やはりあの影は西武ではない。
東武日光線へ出発。1ドアの特急車両や2ドアの6050系(ベテラン車両)が走る区間を捜索開始。
線路の外側にホームがある駅を全捜索、撃沈。
うーむ、情報が濃い割に推理が甘かったか?
素直に乗車目標を徹底検索。
あるやん。
三浦海岸、京浜急行か!
ん、京急に1ドアの車両なんて無いけど…?
↓↓↓
3ドアがかすれてるだけだった!痛恨の確認ミス!
気を取り直して大先生召喚。
↓
何となくだけど、南太田駅より南側な気がする。
とは言えホーム外に緑が多く見えてたから、末端の三崎口・浦賀側から攻めていこう。
それにしても線路の外側にホームがある(対向式ホーム構造)駅の多いこと。
さらに京急は起伏の激しい三浦半島や横浜市南部を貫いているため、駅の片側は高架でも反対側が堀割やトンネルだったり、いろんな表情がありすぎて捉えづらい。
とにかくひたすら北へ。
駅の外側を撮った写真なんてのも、ほとんど無いんだよな…(当たり前)。
果たしてこの捜索で「これだ」と思える瞬間が来るのか?
捜索範囲の北限に設定した南太田駅へ徐々に近づき、あと2駅となった弘明寺(ぐみょうじ)駅。
駅名になっているお寺があり、駅の両側に緑。
これは、、急に匂いが来た。
すかさず構内へ。
あっ!
ホーム外側の壁が低くて緑が見えてる!!
問題写真↓
絶妙な柱の色も……これはやっと来たか!!
苦労して見つけ出した写真↓
プレハブ屋根と複雑な樹木、右側の茶色い建物。
京急本線・弘明寺駅、なんとか確保!
中途半端な知識のせいで回り道をしてしまった!
というか京急にひし形パンタの車両ってあるのか?
うん、シングルアームだよな。
代表的な車種2100・新1000・600形はおそらく全部シングル。
てことは一番古株の1500形?
↓
ひし形残ってたっ!
キミだったんだな!
続いてこちらの写真も投下されました↓
また京急だ。
最初、横浜(高島町)にある京浜急行本社ビルかと思いましたが、隣に西武鉄道の2000系が並んでいるのがおかしい。
素直に検索。
出た。
池袋にあるビルとなっていますが、調べを進めると現在ではビルのテナントも入れ替わり、現存していないとの事。残念。
↓
ストリートビューの年代を切り替えたら出てきた在りし日の姿。2022年まではあったんだな。
というわけで池袋の電車ビル、確保。
追記:加瀬さんから「今年9月に撮ったんだけど」と連絡が来まして調べたところ、改装工事で一旦撤去されたものの、新テナントの「アニメ東京ステーション」で再び展示が復活したもようです!失礼しました。
今度いってみよう!
さあ続きましては、影アーティストのサトちゃんから1枚。
気が引き締まる海外編。
地下鉄だろうか?緑色の帯を巻いている。
拡大して文字を読むと中国語のよう。
中国本土はちょっと得体が知れないから、、、まずは台湾から探そう。
はいはい出た出た。
台北ではなく台中市か。
地下鉄はグリーンライン一本のみ。
ふん、時間の問題だ。
余裕の捜索開始。
うーむ。
感じは悪くない。
なかなかヒットせず。
あらかた捜索したところで大変な気付き。
帯の場所が違う。
問題写真(左側)では窓下にグリーンライン、しかし台湾の地下鉄では窓の上だけにグリーンライン。
やはり窓下には無いか、、
台湾地下鉄全体の車両を検索で再確認したところ、窓下にグリーンラインの車両は存在せず。
くそーっ初動ミス!!!
改めて検索。もう中国まで入れざるを得ない。
おや、上海の地下鉄、ホームドアに黄色と黒の注意喚起ラインが。
問題写真↓
これは、、ホームドアの形状が違うとは言え、上海の地下鉄という事か?
同じ検索でベトナム・ハノイのよく似た車両も出てきますが、
帯の黒と緑の間が開いているのでギリギリスルー。
これは大きな差ですよ!
上海の地下鉄を徹底検索。
(Wikipediaより)
この車両だな。やっと見つけた!
問題写真↓
うむ。
上海軌道交通2号線という地下鉄とのこと。
とりあえずGoogleマップで上海上陸。
さすが大都市、地下鉄路線もたくさん。
しかし。
明らかに駅がありそうな所にもマークはなく、出てくるのはバス停のみ、写真もなし。
ストリートビューをON。
そうか…中国はストリートビューが無い国だったか……!(青い丸はおそらく個人がアップした単発の画像)
同じ状態で日本の都市↓
どこ鉄にとって最重要ツールであるGoogleマップが使えない。極めて厳しい状況!
どうするか?
とりあえず今回特にお世話になっているWikipedia先生を頼りにする以外にないか。。
一番下は空港駅だろう。
観光客は必ず通る場所。まずはここから始めよう。
↓
ホームの写真はあった。
比べてみてどうだろう…?
↓
床の色合いが違うか…?
こちらは赤みがかったタイルでアクセントがついている。
(点字ブロックが緑色なのは日本人的には珍しく感じる)
1駅1駅捜索を継続。
乗り換えのない駅では写真が無いことも。
これは困る!
いろいろ迷った結果、思い切って導入。
中国版Googleマップみたいな百度地図。
これなら行けるか?
まず開いてみたら日本にも対応していて驚き。
いざ上海へ。
よしよし、ちゃんと駅のところにマークがあるぞ。
期待を込めてタップ。
あれ…?
駅の画像みたいなものは無いのか?
いろいろな機能を起動しようと試みるも、
ダメだ読めん!
"地鉄駅"ってのが地下鉄なんだろうけど、タップしても乗り換え案内が出てくるのみ。
地上のストリートビューには対応しているけど、地下の画像はどう探しても出て来ず。
このセンも駄目だったか……!
覚悟を決めて、Wikipedia先生の全駅を確認するしか道は残っていない。
この中のどこかに正解の駅があると信じるしかない。
違う。
ここもホームの質感が違う。
画像が出て来ない駅は一旦諦めて、出てくる駅だけでも目を通していく作業。
おおっ赤みがかったタイル!
ここはどうだ……?
問題写真↓
うーむ、床のツヤがちょっと違うか…?
次。字が小さかったから一旦通り過ぎていた龍陽路駅。
ああーっ!!
↓↓↓
赤みがかったタイルが一直線!!
ついに見つけたっ!!!!!
問題写真↓
ここだろう!
念のため画像が出る駅を全部調べた結果、やはりこれ以上の駅は出て来ず。
上海軌道交通2号線・龍陽路駅、回答。
送られてきたトリミング前の写真↓
やったー!!!
龍陽路駅、なんとか確保!!
やはり中国の写真は手ごわすぎる!
その後もらった別の「ヒント写真」。
「これだと簡単かなーと思いまして」とおっしゃいますが簡単ではありませんよ!
そう、解ける前までは。
今では上海トランスラピッドの軌道終点だと一瞬でわかります。
百度地図のストリートビューで一発確保。
やっと機能を高いこなせた。
この龍陽路駅は空港から来る上海トランスラピッド(リニア高速鉄道)の終点であり地下鉄との乗り換え駅なので、このように軌道がプッツリ途切れる場所もあるだろうと読んでの事ですね。
ホクホクしているとさらに写真が投下されました。
いやいやいや、肝心なところにピントがあってませんよ!!
こちらにとっては南国風の美味しそうなドリンクより線路の様子のほうが重要なんだから!
と言いつつ、この景色みたことある。
ここだ。
では問題の写真↓
10分で探し出した写真↓
↓
「こわいっす」頂きました。ありがとうございます。
……今まさにここ?ベトナム旅行中ですか!
今後も厄介な海外編が届きそうで戦々恐々です!
なお、あんな写真が10分で当てられた理由は。
記事にはしていませんが、以前にここトレインストリートを調べる機会があり、この壁の出っ張りと室外機を一致させるためだけにストリートビューで何往復もした経験があったからです。
こちらもぜひ。
ではまた!