母ちゃんを引率しての夫婦旅•••一夜をお世話になった花巻南温泉峡の大沢温泉山水閣をチェックアウトして送迎車で一旦新花巻駅へと向かいました。
キャリーバッグをコインロッカーに預けて向かった先は宮沢賢治童話村です。
円筒形の建物にて入館券を購入します。
入館券には宮沢賢治記念館の入館もできるものや他の施設にも行けるものなど数種類ありますが、私たちは記念館とのセットの入館券を購入しました。
撮影OKなのはありがたいです。
記念館の入場券も購入したのですが、雪の予報が出ているだけあって冷たい風が強く吹いていたのと母ちゃんが
「父ちゃん、お腹空いたよう❗️どこかで何か食べたいよう•••」
と言って聞かないので記念館訪問はやめてタクシーを呼んで花巻駅へと向かいました。
しかし、花巻駅前も全くといってお店が無く、駅の観光案内所に行って
「どこか食事ができるお店はありませんか」
と尋ねてみました。すると駅周辺の観光客用の地図にいくつかのお店に印をつけて案内をしてくれました。
ラーメン屋さんやお蕎麦屋さんなどを教えてくれましたが、一軒だけ駅の反対側に
「岩手県産の食材を使用したお料理を食べられるカフェがありますよ」
と、教えてくれたところに向かうことにしました。
駅の下をくぐる通路を歩きながら母ちゃんが
「カフェって気取って言ったって、早い話しが喫茶店じゃないか。どうせサンドイッチとかスパゲッティ(ナポリタンorミートソース)とかドライカレーやピラフくらいしか無いんじゃないのかえ?」
などと毒舌全開させるので
「こちらから尋ねて丁寧に教えていただいたんだからそんなことを言ってはいけません❗️」
と、諭しながら歩いていると岩手銀行の隣にそのカフェが現れました。
「なんだかいい感じのお店じゃないか」
「入ってみるまではわからぬわえ」
「嫌ならおれひとりで食べてくるから外で待ってるか?」
「そんなことは言ってないよう❗️」
お店に入ってみるとかなりのお客さんが入っていました。
席に案内されてメニューブックを開くと本格的なコーヒーや紅茶はもちろん、料理からスイーツまで充実のラインナップです。但し、料理はワンプレートタイプで、個人的にはごはんはごはん、サラダはサラダ、メインはメインと、器やお皿が別々じゃないとイヤな面倒くさいヤツ•••しかし、入店した以上そんなことは言っていられません。
私はデミグラスソースのハンバーグとカニクリームコロッケ、有頭海老フライ、母ちゃんはふわとろオムライスをオーダーしました。
ハンバーグだってデミグラスソースより和風おろしハンバーグの方が自分の好み(別に好き嫌いがあるわけではなくなんでも食べますが•••)なのですが、料理が運ばれてきてハンバーグを箸で切って口に運ぶと•••❗️
「美味いッ♪母ちゃん、このハンバーグとても美味しいよ❗️」
ワンプレートは嫌だのソースはデミグラスより和風がいいだのと思っていたことはケロリと忘れて
「美味い美味い」
の連発。
「そんなに美味しいのかえ?母ちゃんにもハンバーグを少し分けておくれよう❗️」
箸で母ちゃんのお皿に少し切って載せてあげるとそれを口に入れた途端に絶賛していました。
「父ちゃん、このオムライスもとても美味しいんだよう♪ほら、ハムがゴロゴロと入ってるよう❗️」
と、見せてくれましたが私には分けてくれませんでした。
食事を終えて花巻駅に戻る途中
「父ちゃん、あのお店は正解だったね♪」
さっき向こうから歩いてくる時の毒舌を忘れたかのように
「美味しかったよう❗️」
を連発していました。
たしか撮影禁止だったような気がするので写真は撮っていませんが、花巻を再訪することがあれば、ぜひここでランチタイムを過ごしたいです。
その後は花巻駅から新花巻駅まで釜石線に乗って新幹線に乗り換えました。
帰りの「はやぶさ110号」は新花巻駅にも停車する数少ない「はやぶさ」です。今回の旅のフィナーレとなるこの列車だけグリーン車の座席指定券を購入してありました。結婚40周年記念旅行だからちょっと贅沢してもいいかなと•••。
上野駅で下車して今回の旅行記は終了です。