昭和前駅発行 御徒町↔昭和前 相互式乗車券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

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昭和33年12月に青梅線昭和前駅で発行されました、「御徒町↔昭和前」の相互式乗車券です。

 

 

東京印刷調製の券で、発駅名が右側に記載されていた時代の券となります。

 

青梅線昭和前駅は、国有化前の「青梅電気鉄道」時代に「昭和飛行機工業」が工場を開設し、工場の通勤客のために駅舎用地を提供、建設費を一部負担して、昭和13年1月25日に開業したもので、「昭和飛行機工業」の工場の前だから「昭和前駅」の駅名になったものと思われ、その後は工場の発展により人口が増え、「昭和村」から町制を施行して昭和16年1月1日に「昭和町」となり、戦後の昭和29年5月1日に「拝島村」と合併して市制を施行し、「昭和」と「拝島」から1文字ずつ取って「昭島市」となりました。この時点では駅名は開業時の「昭和前駅」のままでしたが、市制施行から5年余り後の昭和34年10月1日に現在の「昭島駅」に改称されています。

 

「昭和飛行機工業」は現在も昭島駅の北側に工場を構えており、「拝島村」と合併の際に市名を「昭和市」としていたら、駅名は現在も「昭和前」のままであったかも知れません。

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