我がクラブが採用しているモジュールレイアウトの規格は

おそらく日本一大きな規格であろうJANTRAK規格

この規格でも奥行きは,たった60センチなんです。

さらに、3線ある線路で20センチほど使ってしまうので

情景を作れる幅は40センチ程度しかないのです。

そうなると、あとはいかに奥行きをごまかすか、

いやいや、奥行きがあるように工夫するかです。

 

実は、皆さん、淡々と1/150サイズで情景を造っているのです。

ですから背景画で奥行き感を魅せるので精一杯!

そこで、スケール感のある情景にするためには

遠近法を駆使した作品造りを考えてみます。

 

個人のレイアウトでしたら自由にチャレンジできるので

自宅のレイアウトでは遠近法を最大限駆使して

大きくみせるレイアウトを製作中です。

 

今夏、コーナーモジュールに飛行場を造り

滑走路を夜景の光を使って遠近法を活かした作品をJAM会場に出展しました。

これは自宅のレイアウトに製作した飛行場を

モジュールレイアウト版として製作したものですが

移動が頻繁なモジュールにはちょっと無理があるため

近々処分することになりそうです。

まあ、参考製作ということでしたね。

 

今回、ここで紹介するのはオーソドックスな情景で

少しでも遠近法で広く魅せる作例です。

写真を観ていただくのがわかりやすいでしょう。

 

<鉄塔のサイズを変えることで遠近感を強調!>

<1/700の赤い橋に1/150トラック 我が孫娘のイタズラ>

 ※大きさの違いが良くわかります。

 

奥側になるほど製作する縮尺の分母を大きくしていき

この作例では最奥は1/700となってます。

山頂にある建物はウォーターラインシリーズの建物です。

情景は、奥に行くに従って縮尺を強めていきます。

その際、目立つストラクチャーでそれを誇張表現することが大切です。

この作例では、高圧鉄塔で遠近感を強調しています。

 

ただ、縮尺をどこから、どのように強めていくか

こういう作業は思い切った判断が必要ということで

我が家の作例では、駅舎は1/150

しかし駅前の建物は1/220のZゲージサイズです。

駅前から1/220なんて無理じゃないかと思いそうですが

実際に製作した建物を並べてみると・・・ こんな感じ。

 

 

<駅前の建物は1/220でまとめています>

 ※駅前が広く感じられます。

<夜景にするとまったく気になりません>

思ったほど違和感がないものです。

心配なら駅前の建物を1/180程度で製作すれば

自然なつながりで奥行きを演出出来ると思います。

こうした対応が可能なのは、

これまでにも紹介してきたペーパーストラクチャーだからです。

なんたって、印刷するときに

印刷倍率の設定を変えるだけで、好きなサイズで製作出来ますので。

 

<造りためしている1/220サイズの建物 何のため?>

<左が1/150 右が1/220 とてもかわいいです>

<こちらは1/450のTゲージサイズの集合住宅>

 ※エクセルによる完全自作データで製作しました。

 

今、ある目的のために1/220サイズの建物をガンガン製作しています。

 

ということで、

モジュールレイアウトを大きく、広く見せるため

遠近法を取り入れた情景造りのお勧めでした。