◆我がクラブが採用しているモジュールレイアウトの規格は
おそらく日本一大きな規格であろうJANTRAK規格
この規格でも奥行きは,たった60センチなんです。
さらに、3線ある線路で20センチほど使ってしまうので
情景を作れる幅は40センチ程度しかないのです。
そうなると、あとはいかに奥行きをごまかすか、
いやいや、奥行きがあるように工夫するかです。
◆実は、皆さん、淡々と1/150サイズで情景を造っているのです。
ですから背景画で奥行き感を魅せるので精一杯!
そこで、スケール感のある情景にするためには
遠近法を駆使した作品造りを考えてみます。
個人のレイアウトでしたら自由にチャレンジできるので
自宅のレイアウトでは遠近法を最大限駆使して
大きくみせるレイアウトを製作中です。
◆今夏、コーナーモジュールに飛行場を造り
滑走路を夜景の光を使って遠近法を活かした作品をJAM会場に出展しました。
これは自宅のレイアウトに製作した飛行場を
モジュールレイアウト版として製作したものですが
移動が頻繁なモジュールにはちょっと無理があるため
近々処分することになりそうです。
まあ、参考製作ということでしたね。
◆今回、ここで紹介するのはオーソドックスな情景で
少しでも遠近法で広く魅せる作例です。
写真を観ていただくのがわかりやすいでしょう。
<鉄塔のサイズを変えることで遠近感を強調!>
<1/700の赤い橋に1/150トラック 我が孫娘のイタズラ>
※大きさの違いが良くわかります。
奥側になるほど製作する縮尺の分母を大きくしていき
この作例では最奥は1/700となってます。
山頂にある建物はウォーターラインシリーズの建物です。
情景は、奥に行くに従って縮尺を強めていきます。
その際、目立つストラクチャーでそれを誇張表現することが大切です。
この作例では、高圧鉄塔で遠近感を強調しています。
◆ただ、縮尺をどこから、どのように強めていくか
こういう作業は思い切った判断が必要ということで
我が家の作例では、駅舎は1/150
しかし駅前の建物は1/220のZゲージサイズです。
駅前から1/220なんて無理じゃないかと思いそうですが
実際に製作した建物を並べてみると・・・ こんな感じ。
<駅前の建物は1/220でまとめています>
※駅前が広く感じられます。
<夜景にするとまったく気になりません>
思ったほど違和感がないものです。
心配なら駅前の建物を1/180程度で製作すれば
自然なつながりで奥行きを演出出来ると思います。
こうした対応が可能なのは、
これまでにも紹介してきたペーパーストラクチャーだからです。
なんたって、印刷するときに
印刷倍率の設定を変えるだけで、好きなサイズで製作出来ますので。
<造りためしている1/220サイズの建物 何のため?>
<左が1/150 右が1/220 とてもかわいいです>
<こちらは1/450のTゲージサイズの集合住宅>
※エクセルによる完全自作データで製作しました。
今、ある目的のために1/220サイズの建物をガンガン製作しています。
ということで、
モジュールレイアウトを大きく、広く見せるため
遠近法を取り入れた情景造りのお勧めでした。