りんご畑鉄道に乗車!
弘前から昨日と同じ土手町循環バスに乗って、中土手町で下車。
そこからちょっと歩いて…
やってきたのはこちら!弘南鉄道中央弘前駅です。
弘南鉄道は弘前~黒石間の弘南線と、大鰐~中央弘前間の大鰐線の2路線を運営している鉄道会社。
このうち大鰐線は全13.9km。「りんご畑鉄道」という愛称が付けられています。
長期的に乗客が減少しており、輸送密度が500人/日程度にまで落ち込んでいること、2023年には脱線事故やレール摩耗により長期運休を余儀なくされたことから弘前市議会では廃止を求める発言が出ており、存続が心配される路線でもあります。
そんな大鰐線ですが、なんとか乗客を増やす取り組みとして、ある列車の運行が行われています。
今回はその列車に乗りに来ました。
まずはきっぷを購入。
大鰐までの往復乗車券です。
きっぷを買うと「りんごねぷた列車」と書かれた缶バッジをいただきました。
これが今から乗る列車の名前です。
ホームに向かうと、2両編成の列車が停車していました。
缶バッジと似たデザインのヘッドマークが取り付けられています。
この列車こそ、大鰐線の利用促進のために運行されている「りんごねぷた列車」です!
車内に入ると…屋根から下がる、たくさんのりんごねぷた…!
ひとつひとつ丁寧に作られています。
2両編成に約300個が取り付けられているそうです。
中にはハートのつり革もあったりして、とっても可愛らしい内装。
土日祝日の夜はこのねぷたが光るそうですが、今はまだ日が出ている時間。
この列車が終点の大鰐に着いて折り返すときに光りだすそうなので、それまでのお楽しみです。
16:30、列車は中央弘前を出発。まずは弘前の街なかを走っていきます。
お隣弘高下に停車。
その次は弘前学院大前、その次は聖愛中高前…と教育機関の最寄り駅が続きます。
千年に停車。
北海道の空港がある街と同じ読みですが、漢字が違います。
小栗山を過ぎると、列車は雪原の中を走っていきます。
カラフルにラッピングされた車両が見えてくると、
列車は津軽大沢に到着。
車両基地がある駅です。
ここで反対方向へ向かう列車と行き違い。
そのお隣、義塾高校前を出ると、
列車は奥羽本線を立体交差でまたぎます。
続いて、石川に停車。
側線にホキ800が止まっていました。
石川から1駅、平川を渡ると、
石川プール前に停車。
2002年に開業した新しい駅で、その名の通り弘前市立温水プール石川の最寄り駅。
弘前市南部清掃工場の排熱を利用した温水プールだそうです。
最後に、列車は先ほど渡った平川に寄り添いながら…
終点の大鰐に到着しました。
弘南鉄道大鰐線、完乗です!
「ワニ」の名を持つ駅
お隣にはJR東日本の駅が隣接しています。
出口に向かうには、跨線橋を渡って…
JRのホームへ。
ちなみにJRのほうは「大鰐温泉」という駅名。
1991年に改称されたそうです。
出口から外に出てみます。
現れたのはドヤ顔でピースをきめるワニのキャラクター!
この面白い名前の由来は、その昔、大きな阿弥陀如来像があったことから「大阿弥陀」と呼ばれていたのが次第に訛って「おおわに」となったらしいです。
「温泉駅」の名前に違わず、駅前には足湯!
ワニの名前が付く温泉を手軽に楽しむことができました!
それでは、いよいよりんごねぷた列車の時間です!
闇夜に光るりんごねぷた
再び、大鰐線ホームに戻ってきました。
ホームにはこけしのねぷたが立ち並んでいます。
車内はまだ明かりが付いていましたが…
出発直前に消灯!
それとともにりんごねぷたの灯りが光り始めました。
きれい…!
でもまだ外は明るいので、これからもっともっときれいになっていくはず。
それでは出発です!
列車はりんごねぷたを揺らしながらもと来た道を戻っていきます。
ホキ800を見ながら…
そして。
だんだん外が暗くなってきて…
だんだんねぷたの灯りが映えるように…!
夜の帳が下り、りんごねぷたがいっぱいに光る車内…!
電車の揺れに合わせてカラフルなねぷたたちがゆらゆらと揺れる光景はとっても幻想的。
全国各地いろんな観光列車に乗ってきましたが、その中でもとっても印象に残る光景ですね。
りんごねぷたに目を奪われているうちに、列車は終点の中央弘前に到着。
外から見ても光り輝いてます。
この駅もこけしねぷたで飾られていました。
続きます。
★乗車データ
弘南鉄道大鰐線 普通 大鰐行き 中央弘前(16:30)→大鰐(17:04) 7000系 7033+7034(りんごねぷた列車)
弘南鉄道大鰐線 普通 中央弘前行き 大鰐(17:30)→中央弘前(18:05) 7000系 7034+7033(りんごねぷた列車)
※2024年3月8日乗車
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