今回の【駅】シリーズは、
大阪府摂津市北西部に広がる住宅街に位置する阪急京都本線の駅で、阪急における摂津市の代表駅であり、2010年開業の新駅、そして将来は高架化される予定の、
摂津市駅 (せっつしえき。Settsu-shi Station) です。
尚、写真は2023年11月撮影です。現在は高架化工事により駅に変化が生じているかもしれませんが、ご了承下さい。
駅名
摂津市駅 (HK 67)
所在地
大阪府摂津市
乗車可能路線
阪急電鉄:京都本線
隣の駅
大阪梅田方………正雀駅
京都河原町方……南茨木駅
訪問・撮影時
2023年11月
駅概要 (2023年11月現在)
駅形態……………地平駅(2010年追加開業)。
駅舎………………各ホームの河原町方に有、それぞれ改札口を併設。
出入口……………東口、西口。駅外通り抜けは北側の踏切へ迂回して下さい。
バリアフリー……○(各駅舎~各改札~各ホーム間に段差なし。
ホーム間連絡地下道はエレベーターを併設)。
点字ブロック……各出入口~各改札~各ホーム間に設置。
駅前広場…………○(東口のみ。ロータリー、バス停留所、タクシー乗り場あり)。
下り大阪梅田方面2号線ホームの京都河原町方(北側)にある東口駅舎です。概ね西方向を望む。
弧を描いたような屋根を有する平屋建ての比較的大きな駅舎が鎮座しています。
駅舎内に東改札口があります。
駅舎床面はホームと同じ高さのため駅外と段差が生じていますが、階段とスロープで段差を解消しています。
また、東口は南側に大きな駅前広場があり、ロータリーも整備されています。
北東側には有料駐輪場があります。
東口駅前です。南を望む。
東口の南側一帯にはかつて工場がありましたが、閉鎖後に跡地が再開発され、マンションや公共施設が建ち並ぶ新しい市街地が誕生しました。
但し大型商業施設は存在せず、約400m南にスーパー「コノミヤ」があるくらいですが。
また、駅東側の香露園地区を南北方向に延びる幹線道路(摂津市道)からも、歩行者用通路を通って摂津市駅東口へアクセス可能です。
途中で境川せせらぎ公園を横切ります。公園の直下を暗渠化された境川が流れています。
便宜上、この通路を香露園方面出入口と呼ばせていただきます。
東口駅舎前より東を望む。
写真奥へ進み、境川せせらぎ公園を横切って工場前で左へ曲がり、さらに右へ曲がると香露園方面出入口前の幹線道路に到達します。
香露園方面出入口前より南南東を望む。
前方にバス停留所の路側帯があり、その脇の歩道から右側へ香露園出入口の通路が摂津市駅へ向けて延びています。後方には踏切があります。
香露園地区は従来からの住宅街が広がっており、幹線道路沿いには商店が立ち並んでいます。
約330m南、幹線道路の左側には摂津市民文化ホール(くすのきホール)があります。
尚、駅名は「摂津市」ですが、肝心の摂津市役所は駅近くには無く、約1.5km南南東の大阪モノレール本線沿いにあり、遠いです。
摂津市役所の400mほど北(摂津市駅の約1.2km南南東)には大阪モノレール本線の摂津駅があります。
摂津駅が摂津市役所への最寄駅ですが、摂津市駅は阪急電車における摂津市役所への最寄駅になります。
香露園方面出入口前より北北西を望む。
やや後方で左へ曲がると東口に到達します。
また、踏切を渡ってすぐ左へ曲がると西口に到達します。
東改札口です。南南西を望む。
左手に階段出入口が、後方にスロープ出入口があります。
駅員配置………あり(有人駅。改札内外にインターホン設置)。
自動改札機……あり(3通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内)。
幅広通路………あり(窓口に面した右端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(右端の自動改札幅広通路を兼用)。
窓口……………あり(改札窓口のみ)。
自動券売機……あり(右手前。ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内2号線ホームのみ(多機能トイレ併設)。
改札外設備……公衆電話。
改札内設備……AED。
売店……………あり(改札外右側に売店「ローソン」があります)。
コンビニ………なし(最寄店舗は東口の約200m東「セブン-イレブン」)。
改札を通って右へ曲がると下り大阪梅田方面2号線ホームです。段差なく移動できます。
2号線に出て前方(大阪梅田方)には上り京都河原町方面1号線とを結ぶ地下道の階段とエレベーターがあります。
現在の摂津市駅は高架化を前提に建設された半仮駅状態と思われますが、ちゃんとバリアフリーに対応しています。
改札内より東改札口を撮影。北北東(京都河原町方)を望む。
左手前に自動精算機が、右手前にAEDとインターホンがあります。
阪急電鉄のインターホンは据置型自動精算機と似た形状なので、間違えないよう注意が必要です。
こちらは下り京都河原町方面1号線ホームの京都河原町方(北側)にある西口駅舎です。南南西を望む。
駅東側の幹線道路から線路沿いに南南西を進み、境川を越えると西口駅舎に到達します。
西口駅舎は東口駅舎と比較すると小ぶりです。中には西改札口があります。
こちらは駅外~駅舎内~1番線ホーム間に段差がありません。
尚、西口には駅前広場が存在せず、また自動車で駅舎前まで乗り付けることはできません。
西口駅舎です。南を望む。
西口駅前です。北北東を望む。
駅舎前から直進すると、暗渠化された境川を渡って踏切のある幹線道路に到達します。
また、駅舎を出てすぐ左へ曲がると、境川沿いに北西側~西側の住宅街へ抜けられます。
尚、西口側の境川は暗渠化されていません。
北西を望む。
西口駅前です。踏切前より北北西を望む。
左へ曲がると西口で、後方には踏切があります。
西口側も幹線道路沿いは商店が多いです。周囲は古くからの住宅街が広がっています。
約600m北北西にはJR京都線の千里丘駅があります。
摂津市駅が開業したことにより、千里丘駅ユーザーの一部獲得に成功しました。阪急各線は並行するJR各線に新駅が開業するたびに利用客が奪われてきましたが、京都本線では新駅を次々と開業させて、逆にJRから利用客を獲得する事象も見られます。
西口の幹線道路沿い出入口前より南南東を望む。
踏切手前を右へ進むと西口、踏切を渡ってバス停の辺りで右へ曲がると東口です。
この辺りからですと、踏切の遮断次第ですが、行先ごとに駅舎を選択した方が楽に移動できます。
西改札口です。南南西を望む。後方が出入口です。
駅員配置………なし(改札内外にインターホン設置)。
自動改札機……あり(3通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内)。
幅広通路………あり(左端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………なし(駅員無配置のため)。
窓口……………なし(駅舎自体が無人を前提に建てられています)。
自動券売機……あり(左手前。ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内2号線ホームのみ(多機能トイレ併設)。
トイレは2号線にしかありません。入場後に地下道を通って2番線へお回り下さい。
改札を通ると上り京都河原町方面1号線ホームです。
1号線に出て直進すると下り大阪梅田方面2号線とを結ぶ地下道(階段・EV併設)があります。
改札内より西改札口を撮影。北北東(京都河原町方)を望む。
右手前に自動精算機が、左手前にインターホン(写っていません)があります。
1号線側壁に設置の駅名標です。非電照式です。
阪急の新書体が使用されています。
駅ナンバリング「HK 67」も併記されています。
下部には構内図と出入口案内も掲出されています。
縦型の駅名標です。
駅構造……地平駅(南南西~北北東方向)。
配線………相対式ホーム2面2線。
右ホーム(西)は1号線で上り京都河原町方面、左ホーム(東)は2号線で下り大阪梅田方面・大阪メトロ堺筋線方面です。
内側の2号線と3号線が主本線(通過線)、外側の1号線と4号線が副本線(待避線)です。
ホーム有効長……8両分。
ホームドア………なし(2023年11月時点)。
ホーム幅…………全体的に若干狭い印象です。
上屋(屋根)………各ホームとも全長にわたり設置。
大半部分の上屋上には太陽光パネルが設置されています。
ホーム上設備……ベンチ・飲料自動販売機・空調完備の待合室(各ホーム)。
ホーム上設備……コインロッカー(各ホーム)。トイレ・多機能トイレ(2号線のみ)。
ホーム上設備……証明写真機(1号線にあり。2号線は未確認)。
1号線の京都河原町方の端(右後方)に西改札口が、2号線の京都河原町寄りに東改札口があります。
また、中ほど付近に両ホームを結ぶ地下道(階段・EV併設)があります。
1枚目は1号線より、2枚目と3枚目は2号線より、全て大阪梅田方を望む。
2枚とも1号線(左)より京都河原町方を望む。
ホームは直線区間にあり、見通しが良いため、特急や準急などの優等列車が高速で通過しますのでご注意下さい。
1号線はホーム沿いに住宅地が迫っているため、プライバシー保護の面から全長に渡り側壁が設置されています。
一方、2号線の大阪梅田方(上写真右手前)は、緑道や駐輪場などパブリックスペースに隣接していることから、ホーム大阪梅田方に側壁は設置されていません。
下写真の右前方に見えるのは東口駅舎です。
今後、高架化されるため、駅の様子が一変すること必至です。
1号線より大阪梅田方を望む。
右側にコインパーキングがありますが、2023年11月時点で24時間400円、48時間700円と割安です。大阪府のコインパーキングは意外と安い所が多いです。
この先、住宅街の中を一直線に南南西へ走り、やがて右手に正雀車庫と正雀工場が見えてくると程なく正雀駅(しょうじゃくえき)へと至ります。ホームの大阪梅田方の大半が吹田市に跨がっていますが、橋上駅舎(駅長室)が手前の京都河原町方にあるため、正雀駅の所在地はギリギリ摂津市内です。
2号線より京都河原町方を望む。
上写真右手に東口駅舎と東改札口があり、上写真左前方に西口駅舎と西改札口があります。
この先、境川を渡り駅前幹線道路と踏切で交差すると、住宅街の中を一直線に北北東へ走ります。その後、右手に工場が見て走ると茨木市に変わり、若干田園が残る住宅地の中を引き続き北北東へ走ると大正川を斜めに渡ります。そして再び住宅が密集してきて、マンション外の中を走るようになると南茨木駅へと至ります。大阪モノレール本線との乗換駅です。
あとがき
下車(乗車)時・・・2023年
2010年に開業した相対式ホーム2面2線の地平駅で、各ホームの京都河原町寄りにそれぞれ駅舎・改札口があります。改札内に両ホームを結ぶ地下道があり、エレベーターも併設されているので、気兼ねなく最寄りの出入口利用できます。駅前は住宅街ですが、東口駅前一帯は工場跡を再開発した新しい市街地が広がっています。まだ新しい駅ですが、今後高架化が予定されていて、その暁には駅の姿が一変します。
鉄路のみでのアクセス(ルートは一例です)
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
新幹線(新大阪)おおさか東線(JR淡路)徒歩(淡路)阪急京都線の普通。
難波から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。
大阪メトロ千日前線(日本橋)堺筋線→阪急千里線。
茨木市行き、高槻市行きはOK、北千里行きは淡路で乗換。正雀行きはNG。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (最寄店舗は東口の約200m東「セブン-イレブン」)
飲食チェーン店・・・あり (最寄店舗は西口の約400m北「コメダ珈琲店」)
東京からの到達難易度もさほど高くありません。阪急京都本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は摂津市駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:阪急電鉄のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)
テーマ:近畿の駅(兵庫県を除く)