こんにちは。
今回は、先月からお試し運転が始まり、
先月の13日からグリーン車が連結された車両が順次営業運転に入っている、
お試し期間である現在は、グリーン料金不要で乗れるとあって、
連結された車両は常に満席・もしくは高い乗車率になっています。
私も実際に乗ってみましたが、見慣れた景色が少しいつもと違う目線からになり、
そういう意味で新鮮に映りました。
正式スタート後に、どのくらいの乗車率になるのだろうというところは
興味深いところですが、
きっと高い乗車率になるだろうと予想出来ます。
中央線が比較的空いているなと感じる時間帯は、平日の日中くらいで、
朝夕の通勤通学時間帯は言うまでもなく混雑しており、土休日も常に混んでいます。
特に日中は青梅特快、中央特快の混雑が目立ちます。
ここに今後は2両の有料のグリーン車が加わるので、混雑を避けるために
こちらを選ぶ乗客が出てくる事になりますが、
速達タイプの特別快速・通勤快速のグリーン車に人気が集まりそうです。
日中は中央特快・青梅特快にグリーン車利用者は集中しそうですが、
朝夕は通勤特快・通勤快速だけでは需要をカバーしきれませんから、
快速にも乗車は多いでしょう。
立川発で平日7時台は25本も出ていますが、
この全ての列車のグリーン車が満席になるほどになるのか、そんな興味もわきます。
グリーン車サービス開始後の、はちおうじ号&おうめ号の処遇は?
ラッシュ時には2分おきに走ると中央快速線。
青梅線にも毎時3,4本はグリーン車が連結された直通電車が走り、
着席需要に対する供給量は格段にアップします。
そうすると、これまで朝夕に走っている、着席需要を吸い上げる存在の
特急列車の動向が気になってくるところです。
現在、朝夕の通勤通学時間帯に運転されている特急列車。
朝は立川発で6時台に3本あり、8時台に2本の5本、
夕方は新宿発で18時~23時で13本設定があります。
その内訳は上りの6時台3本は、2本が八王子始発のはちおうじ号、
1本は青梅始発のおうめ号です。8時台はかいじとあずさが1本ずつです。
下りは8本がかいじ・あずさで、残る5本は3本がはちおうじ、2本がおうめ号です。
夕方は18時台に新宿から4本特急が出て、それ以降はおおむね30分おきに出発します。
これまでは着席需要はこれらの特急が一手に担っていた訳ですが、
快速に全てグリーン車が着くとそれらにもだいぶ乗客が流れるでしょう。
それにより、本来山梨・信州方面への乗客を運ぶ事がメインであるかいじ・あずさは
その本来の乗客を運べるようになるかもしれません。
問題は、これまで東京都内完結の着席需要に応える役割を担っていた、
はちおうじ号・おうめ号の今後です。
速度的には通勤快速位で、着席出来るというのが乗車のメリットといえる
特急はちおうじ号とおうめ号。
快速のグリーン車連結で着席需要が賄え、
今後廃止になるのではという予想もあるようですが、
果たして本当にそうなってしまうのでしょうか?
特急はちおうじ&おうめは今後も必要。その理由は、新宿駅。
現在、通勤時間帯に東京と八王子・青梅を結ぶはちおうじ号とおうめ号。
今後は快速のグリーン車がどんどんやってくるので
これまでほどの需要は無くなるかもしれません。
しかし、無くなってしまうと新宿駅から乗車する人が困ってしまうのではと想像します。
中央線は東京駅が始発なので、東京駅からなら自由席のグリーン車は
並んでいればほぼ着席する事が出来ると思いますが、
新宿駅からだと既に座席が埋まってグリーン車に座れないケースも多々発生することでしょう。
その時に指定席である特急列車があれば、新宿駅からでも座席を確保して
座って行く事が出来ます。
そういう点で特急列車は現状の本数程度は維持でいいと考えられます。
ただ、夕刻の通勤快速の割合を考えると、計5本のはちおうじ号・おうめ号の
3:2の割合を少しおうめ号寄りに変更してもいいかもしれません。
ライバル京王・西武のライナー号はどう影響?
競合路線である京王線・西武拝島線に走る「京王ライナー」「拝島ライナー」も
大きく影響を受ける事でしょう。
ライナー運用時に座席の向きが進行方向になる。
京王ライナーは17時から23時までの毎時0分に、
新宿と京王八王子とを結ぶ座席指定列車で、運賃に+410円で着席保証されます。
朝の上りにも平日は6本も設定があります。
拝島ライナーは17時から22時までの毎時15分に、
西武新宿と拝島とを結ぶ座席指定列車で、運賃に+400円で着席保証がされます。
こちらも平日上りにも2本が設定され、ますます便利になっています。
両ライナーは同じような性格の列車になっており、乗車率も上々です。
中央線のはちおうじ号・おうめ号と違うのは、
土曜休日にも運転がある事で、
土休日は都心からのお買い物・レジャー帰りにもライナー号を使える点です。
京王ライナーは土休日にも午前の上り列車が設定されています。
京王ライナーは特に新宿と八王子で中央線と競合する事もあり、
日中にも座席指定車両の運用を検討しているとの事です。
そんな両ライナーと中央・青梅線のグリーン車は、座席のクオリティでは
中央・青梅線に軍配が上がります。
グリーン車は特急普通車並みのリクライニングシートが備わるのに対し、
サービス開始後はヘッドカバーもつく。
両ライナーはそれに比べると簡素なクロスシート。
しかし両ライナーは運賃と指定料金の安さがアドバンテージです。
新宿~八王子を中央線のグリーン車で移動した場合、
運賃+グリーン料金で1250円に対し、京王は運賃+ライナー料金で820円と、
430円の大きな差がつきます。
新宿~拝島の場合は、青梅線グリーン車の場合1240円、拝島ライナーだと850円と
390円の差になります。
この差であれば座席のクオリティは充分許容範囲で、むしろ指定席という点で、
新宿から八王子・拝島ならば両ライナーという選択肢も有力で、
仮にJRの定期を持っていたとしても利用を検討する余地があります。
JRのグリーン券が+750円で、京王を使っても820円、西武は850円と、
グリーン車利用+100円以内で収まるんですよね。
両ライナーのデメリットをあと挙げるならば、毎時1本の本数でしょう。
ちょうど発車の時間が近ければとても便利な列車である事は間違いありません。
東京駅からならば、中央・青梅線のグリーン車を使えばいいのですが、
新宿駅からの場合、必ずしもそうではなく、
購入すれば座席が確実に確保出来るはちおうじ・おうめ号や、
京王線の京王ライナーや西武線の拝島ライナーも使い分けるといいでしょう。
最も、点と点ではライバル関係であるものの経由地は違うので、
お互いが今後も共存しながらサービスの競合をしていくのでしょう。
グリーン車導入後の京王・西武の着席サービスにさらなる増量があるのかも、
注目していきたいところです。
今回はこんなところで。
最後までありがとうございました。
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