のっけからこんな中途半端な画像でごめんなさい(^^;; かつての泉北高速鉄道といえば、銀色のステンレス地剥き出しの車両ばかりが走っている南海高野線の中で、塗装がされている電車が目立つという印象があります。しかし泉北にもセミステンレスやステンレスカーも走っております。泉北3000系で、ベースは同じく南海高野線を走る6200系です。この顔を見るとなんとなく分りますよね。
こちら、元々6両固定編成だったものを、編成の自由度を高めるために中間車を先頭車化改造した車両です。まぁなんとも取って付けた感が(^^;; ダイヤ改正の度に本数を減らしており、廃車されたものや、なんと南海電鉄に譲渡されたものも存在します。現存する編成も先行きは明るくなさそうです。



車内です。泉北お馴染み、臙脂色のモケットが特徴の車内です。

ドアです。化粧板は貼られていません。

車端部です。片側が優先座席となっています。

車椅子スペースの有る車端部です。これは後年の改造でしょう。

最前面です。運転台側はブラックフィルムが貼られています。仕切り扉は横引き式です。この辺りも南海仕様ですね。

天井です。東急車輛製らしいカバー無しで本数が少ない蛍光灯、冷房吹き出し口という陣容です。荷棚がバータイプなのが唯一関西らしい備えですね。

窓です。一段下降窓で、日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。青系の色のせいか、少し古めかしく見えてしまいます。

座席です。ドア間は6人掛けです。臙脂色のモケットは以降増備される車両にも受け継がれています。袖仕切りはパイプ式で、傾斜しているため肘掛としては少し使いづらいですね。

車端部は5人掛けです。座り心地としては沈み込みの大きい座席です。硬いよりはいいですが着座ポイントが明確でないため、座りなおしが必要になりそうです。沈み込み方も南海のように徐々にズブズブ沈むのではなく、直接的にストンッと沈みます(笑)

優先座席です。和泉中央方先頭車は6人掛け丸々優先座席です。

車端部の5人掛けです。座り心地は変わりません。

車端部バリエーションその2、4人掛けです。

車椅子スペースです。元々は座席があった場所ですが、これを全てきれいに撤去して車椅子スペースとしています。果たして何台の車椅子を停める事を想定しているのでしょうか(^^;; 付帯設備は手すりのみで、スペースのみの提供となっています。
で、2020年代に入りまして、この系列に変化が出ています。
それがこちら、優先座席のモケットの変更です。
という訳でその座席。座り心地自体は変わりませんが、7020系と同じモケットになることで非常に明るくなりました。
そして、長い車端部です。戸袋でない部分の妻面はやや高いですが肘掛けとしても使えます。
フリースペースです。ベビーカーマークが追加された以外は特段変わりはありません。
その後4両編成2本を組み合わせた8両編成のみが残った3000系ですが、車内にほんの少し変化が訪れています。
車内です。ええ、かなり明るい印象になったのではないでしょうか。照明がLED灯になり、照度がアップしたこともあるでしょう。
ドアです。もうひとつ変化があったのはここ、ステンレス仕上げだったのが化粧板仕上げになっています。白い部分が増えたことで、明るく見えたんでしょうね。
変化前に取材が出来ていなかった奥行きが短い車端部です。仕切り扉はドアレールが省略されるようになっていますね。
優先座席を有する車端部です。両側共に優先座席に指定されています。このプチリニューアルでも、吊革を黄色にしたりする変化は見られません。
その車端部の4人掛けです。妻面には消火器が収納されていますが、蓋がやや張り出した形状になっています。少しでも張り出していると妻面の居住性に影響が出るだけに、もう少し頑張ってスリムにして欲しかったように思います。
優先座席です。シルバーシートの雰囲気そのまま、モケットが黄色いものに変わらなかったのが意外です。
仕切り扉の戸袋にならない区画は余寸があり、肘掛けとして使えるようになっています。落書きを防止するためこのようなシールが貼られています。これは親会社となった南海と同一ですね。



併結時の様子。貫通扉が車掌台側に開く構造は、阪急電車に乗りなれている身としては違和感と言いますか、珍しく感じてしまいます。乗務員室との仕切りは引き戸式で、併結時でもそのまま使えるようになっています。
泉北での活躍は少なくなっていますが、最後まで頑張って走り続けて欲しいと思います。