去年のほぼちょうど今頃に書いたこの記事、振り返り記事のネタとして提示されてきそうな予感がするので、ちょうど「白い西武線」こと西武4000系にまつわる話題もあるので先手を取って理ブログさせてもらいます。
その話題というのは、去る11月11日から、西武池袋・秩父線の反応ー西武秩父間と、同区間と秩父鉄道との直通運転で活躍している西武4000系の1編成(4017F)が、何とかつて同じ西武鉄道で活躍していた電気機関車E851形を彷彿とさせるカラーリングに変身して営業運転についているというものです。
このE851カラーの4000系は、「西武秩父線開業55周年記念車両」という位置づけになっています。
今年は、1969年10月14日に西武秩父線吾野ー西武秩父間が開業してから55周年の節目の年。他にもいろいろある記念企画の一つとして、機関車の塗装を電車で再現するというこの異例のリバイバルカラー編成が登場したというわけです。
このリバイバルの「原型」であるE851形は西武秩父線開業と同じ1969年に登場した私鉄最大級の電気機関車で、観光客輸送や地域輸送とともに西武秩父線の開業目的の一つだった、沿線の武甲山から算出される石灰石を原料とするセメントを輸送する貨物列車の牽引用に4両が製造されました。
車体の外観は同時期に製造された国鉄のEF65やEF81に似ているものの、側面には円形や半円形の窓も設けられた個性的なデザインになっていました。
塗装は赤というか朱色をベースに車体を一周するクリーム色の太い帯が入るほか、側面の太帯の下に同じクリーム色の細帯が加わり、さらに運転室の窓周りにもクリーム色が塗られるという、私鉄の機関車としてはかなり派手な塗装となっていました。
そして今回E851形カラーになる4000系はこのカラーリングを再現したということになります。
例によって、私はこのリバイバルカラー編成の実際の姿をこの目で見ることはできませんが、E851形は現役時代はもちろん横瀬車両基地の保存機(E854号)も何度も見てきたので、脳内でリバイバル編成の外観をイメージすることは十分できます。
カラーリング自体はインパクトの強いものですが、太細2本のストライプという塗分けは比較的オーソドックスなものなので、4000系に施しても特に違和感はなさそうに思います。
西武4000系は来年度以降の元東急9000・9020系の秩父線投入により先が見えてきた感がありますが、今回のE851カラーのリバイバルで再び注目を浴びることになりそうです。
個人的にはこの流れで、同じく西武秩父線開業とともに登場し、4000系事態の機器流用元車両でもある101系のカラー(黄色地に窓周りにベージュ色塗装)を再現したりすると面白いかもなんて思ったりしますが…
まあそれはともかく、横瀬でこのリバイバル編成と「本家」のE854号が並ぶイベントは多分やってくれるでしょうから、目が見えていればぜひ見たかったなあ…と悔やまれます。
まあいずれにしても、引退直前で大騒ぎになる前にできるだけ4000系に乗りに行く機会をまた作りたいと思っています。