青森県と岩手県の八戸線を走るレストラン列車、
「TOHOKUE MOTION」(東北エモーション)に乗車しました。
前回の【前半】では、車両を中心にまとめました。
今回の★後半★では、主に「スイーツ」について。
【1】ひとり乗車のツアーが!
走り初めて10年の観光列車「東北エモーション」ですが、私は今まで乗れませんでした。
その大きな理由は、申込みは2人以上という点が大きいです。
一般人を誘うと、ペースや興味関心がズレてしまい、良いことはありません。
今までも、東北エモーションに1人乗車が可能なツアー(旅行商品)を、何度か見たことがありました。しかし、1泊2日で7~8万円といった「高額」かつ「興味のない観光付き」でした。
ところが、今回JR東日本びゅうツーリズム&セールスから、ドンピシャ最適なツアーが出されたのです。
★東京~八戸を「はやぶさ指定席」で往復し、午後の「東北エモーション」乗車で日帰り
★乗車日は11月4日(月曜・休日)。(現在は土曜日曜の夜が仕事で不可ですが、私が休みの月曜日なら行ける)
★値段は、激安の27800円。東京~八戸の単純往復だけでも33580円ですから、激安です。
早速、申し込みました。こんなツアー2度とないかもしれません。
このツアーの情報は、ホームタウン特別急行さんからいただきました。深く感謝します。
【2】タリーズのコーヒー、売り切れ
当日は、東京駅から「はやぶさ11号」の3号車に乗りました。
座席位置の希望は出せないため、A席になってしまいました。
3列座席の窓側A席は、車内販売を最も利用しにくい席で、私にとっては「ハズレ席」なのです。
A席と、3列の真ん中B席はハズレ。CDEが当たり席というのが私の感覚です。
(↑写真は上りの「はやぶさ」普通車)
普通列車で八戸から久慈へ。
1時間45分の普通列車ですが、景色が良いのと、お楽しみが待っているので苦にはなりません。
久慈駅からは、「東北エモーション」に乗車して、お待ちかねのスイーツの時間になりました。
【3】デザートのアソートプレート《料理①》
久慈駅から乗車して、最初に「デザートのアソートプレート」が出されました。
このプレートは、アテンダントさんが持ってきてくれます。
中央には、チーズケーキ。
それよりも目を引くのは、「TOHOKU EMOTION」のロゴが入ったホワイトチョコです。
食べるのがもったいない気がします。
いちごのシャーベット、冷たくて素敵です。
そして、もう1品は「マロンパイ」です。
すでに届いた飲み物と一緒に楽しみました。
【4】デザートブッフェ《料理②》
メインとなるのが、デザートブッフェでしょう。
個室ごとに声がかかり、2号車に向かいます。
好きなスイーツを取ることができます。
私の個室は、1人参加の男性4人でしたが、取りに行きました。
やはり私を含めて、皆さん全種類を1つずつ取りました↓
やはり、美味いです。
なお、メニューには、このようなスイーツと書かれていました。
スイーツに加えて、お酒に合うオードブル(左上と中央)もあります。
スイーツ全種類を1つずつ取った光景を拡大↓
フルーツショートケーキと、りんごジュレは、特に美味いです。
ひと通りいただきましたが、やはり美味しい品は、もっと食べたいです。
2回目も出かけて、取りに行きました↓
結局3回目も取りに行って、十分楽しみました。
【5】飲み物
飲み物は、アテンダントさんに頼めば、個室まで持ってきてくれます。
まず頼んだのは、ビールです。
★キリン一番搾りです。
ビールを飲みながら、海岸沿いの美しい景色を眺められるのです。
周りの方々が、地元産の★リンゴジュースを頼んだので、話のタネに私も便乗。
確かに青森に来たなら、リンゴジュース飲みたいです。
ワインを連続して頼んでいた方がいて、美味しそうでした。
そこで、私も★赤ワインを1杯お願いしました。
ワインの知識はあまり無いのですが、料理に合いそうなワインという印象です。
そして、最後に変わった品を頼みたくなりました。
「★ハーブティー(ローズヒップ)」です。
温かい紅茶で、素敵な香りです。
ドリンクメニューです↓
結局、4種類頼みましたが、追加料金はかかりません。
これには驚きました。
今まで乗った観光列車で、お酒などの飲み物も無料なのは、
●JR九州「或る列車」→→32000円(2020年)
●ザロイヤルエクスプレス→→25000円(2019年ゴールドクラス)
この2本だけです。(現在は2本とも、更に料金は値上がりしています。)
これに比べて、2人以上の申込みなら1人当たり1万円以内の東北エモーションで、フリードリンクというのには驚きしかありません。
全部追加料金不要だと、車内販売の利用にカウントできないので、嬉しい反面で残念でもあります。
ちなみに、アルコールの種類はメニューに載っていませんので、期間によって種類が減る可能性があります。
【6】3号車個室を4人利用
私の席は、4人用個室でした。
窓際の進行逆向きの席でした。
4人で利用するには若干狭いのです。
仲間うちだと、お皿が隣のスペースにはみ出ても、腕がぶつかっても気にならないでしょう。でも、お互い1人参加の相席ですと、気になる可能性大です。
少し不安な面がありましたが、結果オーライでした。
今回は、JR東日本ツーリズムびゅう&セールス側が、参加者の席を決めました。
個室を共にした4人は、話が合って助かりました。
●ほぼ同年代の男性、4人とも1人参加。
私は61歳ですが、さほど歳が離れていません。
最悪なのは、3人組の中に1人だけぶち込まれること。さすがにツアーではないと思いますが。
●尖った性格でなくて、周囲への配慮
お隣の通路側の方は、「ブッフェを取りに行くなら私いったん立ちますから、どうぞどうぞ」と繰り返し言っていただきました。
斜め前の方は、私が3号車の中を撮影しようとしたら、私に配慮して自分が撮るのを後にしていただきました。(ありがとうございます、わざわざ配慮は不要ですと返しましたが)
●各地のレストラン列車に何回も乗っていて乗車経験豊富。
4人のうち私を含めた2人は「東北エモーション」初乗車でした。スイーツの取り方を何回も乗った方に、アドバイスしていただきました。
そして「西鉄レールキッチンは安くて良いですよ」「ろくもんの席とれないですねえ」など、の話で盛り上がりました。各地のレストラン列車に乗ってきた4人が偶然集まったようです。お互いに詳しい列車と乗ったことない列車があって、一方的に話す人と聞く人が分かれるのでなく、話をして楽しかったです。
もし四国の観光列車の話が出たら、「私は伊予灘ものがたり100本乗った」と話さない訳にはいかないかなと思いましたが、四国の話は出ませんでした(^^)
1人乗り鉄で、ここまで話が盛り上がったのは、この10年で3回目です。
【7】お土産
今回は、お土産が2種類ありました。
★東北エモーションのレターセット
東北エモーションの座席には、引き出しが付いていて、開けるとレターセットが入っていました。
この便箋、封筒類がお土産です。
★チョコQ助
南部せんべいにチョコをつけた品です。
帰りの八戸でツアー参加者に配られました。
【8】感じたこと
★接客水準が高い
レストラン列車ですから、接客レベルが高いのは必須です。
この点、スタッフは丁寧な応対をしていただいて、満足できました。
★どう見ても安い
2人だと公式サイトから申込できます。
その料金ですが、11800円でした。1人11800円かと思ったら、よく見たら2人の金額です。
1人5900円なのです。運賃1340円と観光列車指定席料金840円(ホントはもっと高いハズ)を引くと、3720円也。
どう考えても激安です。
新幹線で八戸まで来てもらえば、新幹線で儲けるからいいや、という感覚なら理解できますけど。
★2人縛りは残念だけど・・
公式サイトを見ると、観光客が少ない「大人の休日パス」期間が終わった12月14日以降も、空席は少ししかありません。
1人参加不可の「2人縛り」は残念ですが、これでも満席近くになるなら、仕方ない面もあります。
個人的には、1人参加だと2000円増しで良いから、受け付けてほしいと思います。
1人申込みでと割り増しは、JR九州「或る列車」や長野電鉄「ワインバレー」等で導入されています。
★★★★★★★
現在、11〜12月の大人の休日パスの計画を立てています。
12/7の「雪月花」以外は、まだ予定が固まっていません。