関東鉄道常総線は、1913年(大正2年)11月1日に常総鉄道が取手~下館間を開業してから今年で111年を迎え、これを記念して発売されました「常総線開業111周年記念乗車券」です。
1枚ものの台紙にD型硬券の乗車券が2枚セットされています。
セット内容の硬券です。
「取手から 戸頭ゆき」です。
乗車券部分はBJR/てつどう/じどうしゃ地紋が印刷されています。
写真の左側の車両はキハ700形で、かつては特急「しもだて号」に使用された車両となりますが、後にロングシート化、中央にドアを設けて3ドアに改造され、1989年に廃車されています。
この券の台紙の部分には「常総鉄道から常総筑波鉄道へ」と書かれておりますが、着駅の「戸頭」は関東鉄道となってからの1975年(昭和50年)3月26日に新規開業した駅で、常総鉄道、常総筑波鉄道の時代には存在しておりません。
もう1枚は「下館から 騰波ノ江ゆき」です。
写真は「DD50 2」で、現在は休車でもう何年も動いておりませんが、現在も水海道車両基地で保管されています。
常総鉄道として開業した起終点駅の「取手」と「下館」からの乗車券の2枚セットとなりますが、先に申しましたように取手からの乗車券の着駅の「戸頭」は常総鉄道開業時には存在していないにもかかわらず、発売額(800円)に100円未満の端数を出さないように「戸頭ゆき」としたものと推察されますが、それならば取手からの区間を常総鉄道開業時から存在する「守谷ゆき」(440円)として、発売額を100円上げて900円とすれば、乗車券の駅名が常総鉄道開業時から存在する駅名で揃ったのに・・・と思います。
裏面です。
「関東鉄道株式会社」のロゴが大きく印刷されており、昨日のエントリでご紹介いたしました「水海道車両基地公開イベント」の記念券に似ておりますが、社章の印刷はありません。
この記念乗車券は11月5日から発売開始のところ、昨日のエントリでご紹介いたしました11月3日に開催された「水海道車両基地公開イベント」で先行発売されており、昨今はこのような記念乗車券には余り手を出さないのですが、券番が№0001だったのでつい購入してしまいました。