その時、なぜ磐東へ行ってみたくなったのかは不明。
おそらくたいした理由のない思いつきではなかったか。
よく言われるとおり、同じ「磐越」でも「西線」の華やかさとは真逆の地味な路線。
蒸気機関車時代はD60であり、その後郡山のDD51が引き継いだ。
無煙化が1968年(昭和43年)と意外に早い。支線区ながら貨物列車の本数が多く、旅客列車と併せて投入効果が見込まれることに加えて25‰の急勾配があったので無煙化ニーズがあったと思われる。
しかしながら一世を風靡したDD51の三重連を始めとした貨物列車も姿を消し、今ではキハ110系が淡々と走るローカル線だ。
同系式の投入も1991年(平成3年)と比較的早く、もう30年以上になる。
訪れた理由は多分ノスタルジア。
郡山の事業所に勤務していた頃にこの沿線に顧客があり、時々訪問していた懐かしさからだろうと思う。
何度も通った県道沿いで捜しながらポイントを決めた。
早朝で霧が漂いローカルムード満点。
山の名前を確かめておけばよかったけど、地図で見ると羽山のようである。
何でもそうだが、一見面白味のないところこそ玄人好みと言うことがある。
ここもそうだろう。
その後機会があって訪ねる機会があったが、だいぶ時間がたってからのこと。
いいところなのに、と自問自答している。