今回が3回シリーズの最終回。
◆池に水を入れます。
まず0.5mm厚のプラ板で塞いだ池の底面
ここを濃い灰色、ジャーマンシーグレー色で塗装します。
池の色は好みで決めれば良いと思います。
夏の池ならば濃緑色かも知れませんね。
この塗装も半乾き状態の時に湖岸の浅いところは
湖水に池の底が透けて見えているように
薄く溶いたセールカラーで岸辺の水面に軽くグラデーションを付けます。
もちろん、池の周囲は浅いのでセールカラーを強めに
そして池の中央に行くに従って薄くします。
自信のない人は止めておきましょう。
<わかるでしょうか? 薄く湖底が見えている感じ>
◆こうした塗装が乾燥したら、いよいよ水入れです。
今回も失敗がない方法、木工ボンドを使います。
とくにモジュールレイアウトは移動が多いので
ひび割れが起きない方法を選ぶ必要があります。
池の水面全体を木工ボンドで真っ白に覆います。
初めての人は「おいおい、大丈夫ぶかぁ?」
と心配になるところですが
半日もすると部分的に透明になってきて安堵するはずです。
一晩待ちましょう(ホコリが付かないように注意!)
<雪に覆われた池のよう。この大きさだとスケートリンク?>
<池の周囲の草の継ぎ目の色も修正済みです>
そうでした、水面上に取付けるストラクチャーがある場合には
この段階で木工ボンドの水面に取付けておきます。
今回はボートと桟橋をこのタイミングで取付けました。
◆池の水の乾燥を待つ間に駐車場を造ります。
駐車場は駐車スペースをEXCELで白い線を描いたものを使い
所定の場所に貼り付けます。(これも鉄道ジオラマ教室の残り物です)
完成!
ただ、駐車場の境にフェンスがあるとリアルになりますので
透明プラ板にフェンスを印刷した既製品(CASCO製)のものを取付け
そして、このフェンスの足元?に草シートを貼り付けて安定させます。
今回は、かなり雑草が生えた手入れの悪い駐車場になりました。
デモこれでフェンスが取れる心配は無くなりました。
モジュールレイアウトは強度が大切なのです。
<駐車場のフェンスの足元は雑草で覆い、強度の確保>
<ボート類はすべて水と同じ木工用ボンドで取付け>
◆今回はこの他に貸しボートや管理小屋、車、人形も取付け
鉄道オタクが車両基地を見学に来ているようにしました。
おっと、池がちょっと寂しいので
池の一番奥側に小さな桟橋を追加して
暇なおっさんが釣をしているようにしてみました。
水面のスワンボートは動きを表すため
バシャバシャと漕いだときに起きる航跡も白で描きます。
<低速で動きますから航跡は控えめに>
ジャ~~~ン!
車輌展示台にオリエントエキスプレスの食堂車を置き
室内灯を点灯させて完成です。
おそらく、この後も小さな工作を追加していくとは思いますが
とりあえず車両基地を盛り上げるすみっこ情景としてはOK!
展示車両は、メンバーが運転会当日にデビューさせた
ご自慢の車輌なんかを毎回飾ったら面白いですね。
(例:車内を造り込んだ食堂車とか 室内灯点灯出来ますので)
<草の上には木も植えてちょっと立体感も演出>
<湖面のスワンボート 池が狭いのでちょっと窮屈そう>
<暇なおっさんが釣をしています こいつ、釣りのじゃま!>
今回は草地の製作ヒントを中心に記載させていただきました。
これから情景工作を行う方の参考になれば幸いです。
<おしまい>
※完成品は次回のJ-TRAK運転会2025年1月25日・26日
ホビーセンターカトー2階での公開運転会でご覧ください。