今回が3回シリーズの最終回。

 

 

池に水を入れます。

まず0.5mm厚のプラ板で塞いだ池の底面

ここを濃い灰色、ジャーマンシーグレー色で塗装します。

池の色は好みで決めれば良いと思います。

夏の池ならば濃緑色かも知れませんね。

 

この塗装も半乾き状態の時に湖岸の浅いところは

湖水に池の底が透けて見えているように

薄く溶いたセールカラーで岸辺の水面に軽くグラデーションを付けます。

もちろん、池の周囲は浅いのでセールカラーを強めに

そして池の中央に行くに従って薄くします。

自信のない人は止めておきましょう。

 

<わかるでしょうか? 薄く湖底が見えている感じ>

 

こうした塗装が乾燥したら、いよいよ水入れです。

今回も失敗がない方法、木工ボンドを使います。

とくにモジュールレイアウトは移動が多いので

ひび割れが起きない方法を選ぶ必要があります。

 

池の水面全体を木工ボンドで真っ白に覆います。

初めての人は「おいおい、大丈夫ぶかぁ?」

と心配になるところですが

半日もすると部分的に透明になってきて安堵するはずです。

一晩待ちましょう(ホコリが付かないように注意!) 

<雪に覆われた池のよう。この大きさだとスケートリンク?>

<池の周囲の草の継ぎ目の色も修正済みです>

 

そうでした、水面上に取付けるストラクチャーがある場合には

この段階で木工ボンドの水面に取付けておきます。

今回はボートと桟橋をこのタイミングで取付けました。

 

池の水の乾燥を待つ間に駐車場を造ります。

駐車場は駐車スペースをEXCELで白い線を描いたものを使い

所定の場所に貼り付けます。(これも鉄道ジオラマ教室の残り物です)

完成!

ただ、駐車場の境にフェンスがあるとリアルになりますので

透明プラ板にフェンスを印刷した既製品(CASCO製)のものを取付け

そして、このフェンスの足元?に草シートを貼り付けて安定させます。

今回は、かなり雑草が生えた手入れの悪い駐車場になりました。

デモこれでフェンスが取れる心配は無くなりました。

モジュールレイアウトは強度が大切なのです。

<駐車場のフェンスの足元は雑草で覆い、強度の確保>

<ボート類はすべて水と同じ木工用ボンドで取付け>

 

今回はこの他に貸しボートや管理小屋、車、人形も取付け

鉄道オタクが車両基地を見学に来ているようにしました。

おっと、池がちょっと寂しいので

池の一番奥側に小さな桟橋を追加して

暇なおっさんが釣をしているようにしてみました。

水面のスワンボートは動きを表すため

バシャバシャと漕いだときに起きる航跡も白で描きます。

 

<低速で動きますから航跡は控えめに>

 

ジャ~~~ン!

車輌展示台にオリエントエキスプレスの食堂車を置き

室内灯を点灯させて完成です。

 

おそらく、この後も小さな工作を追加していくとは思いますが

とりあえず車両基地を盛り上げるすみっこ情景としてはOK!

展示車両は、メンバーが運転会当日にデビューさせた

ご自慢の車輌なんかを毎回飾ったら面白いですね。

(例:車内を造り込んだ食堂車とか 室内灯点灯出来ますので)

 

<草の上には木も植えてちょっと立体感も演出>

<湖面のスワンボート 池が狭いのでちょっと窮屈そう>

<暇なおっさんが釣をしています こいつ、釣りのじゃま!>

 

今回は草地の製作ヒントを中心に記載させていただきました。

これから情景工作を行う方の参考になれば幸いです。

<おしまい>

 

※完成品は次回のJ-TRAK運転会2025年1月25日・26日

ホビーセンターカトー2階での公開運転会でご覧ください。

    

 

----------------------------------------------------------------
ヤード入口の左手前の空き地に配置予定。火災現場はA4サイズの着せ替え情景プレートです。(普段は油槽基地)

 
この3回シリーズを最初から読む方 は、こちら