連れと最後に北海道を旅行したのは2年前の10月。その後は僕ひとりでたびたび北海道に出かけていたが、そろそろ自分(連れ)も連れていけとの下命があり、北海道に行ってきた。なんでも札幌に用事があるという。連れは夏に手術を受けてからそんなに時間が経っていないこともあり、付き添いの意味合いもある。なにしろ執刀医からは縫った糸がちぎれることのないよう注意せよと言われている。渡道ついでに紅葉の空知地方を巡るつもりである。
今回は羽田から新千歳に行き、レンタカーで用務のある宮の森の某所に送り届けた。それから再びピックアップする夕方までが鉄チャンタイム。まずは郵便局留で送った熊避けスプレーとエアダスターを受け取る。先般の函館空港での没収に懲りたのである。
さて、向かったのは小樽方面。途中道民に人気の銭函更科で早めの昼食にしようとしたが、店の扉を開けた途端、蕎麦が茹で上がるまで1時間かかると言われ、泣く泣く断念。安定のセイコーマートのかつ丼にした。
↑↓小樽市内の旭展望台。小樽駅に出入りする列車の音が聞こえる。なにはともあれまずはセコマのカツ丼で腹ごしらえ。
↓ この日は遥か雄冬岬まで見通すことができた。
↓画面中央に見えるS字カーブを描くのが函館本線。駅間でいうと南小樽〜小樽である。
↓この日はひとめぐり号の運転日。遠目にも目立つはまなす編成を期待したが、やってきたのはラベンダー編成だった。
小樽駅近くの旭展望台に登ると、小樽市街と日本海、その向こうに遥か雄冬をはじめとする暑寒別が見渡せる絶景であった。
車両のバラエティに欠けるのが難点といえは難点だが、しばらく列車撮影を堪能した。そのうちに雲が湧いてきて時折日が陰ったりしだしたので撤収することにした。次はどこにしようか若干迷ったが、小樽市総合博物館に向かった。手っ取り早く言えば手宮である。三笠・幌内と共に北海道鉄道発祥の地に一度は足を運ばなければならないとずっと思っていたこともある。そうはいいながらも、さしたる期待もせずに軽く展示車両を撮って退散するつもりでいたが、最盛期の小樽の街並みに関する屋内展示もなかなかのもの。結局は足が棒になるまで屋内・屋外を動き回った。当初はもう1箇所、朝里あたりで鉄チャンしようと思っていたが、時間がなくなってしまった。
夕方連れをピックアップし、近くのこじんまりとしたレトロなスーパー「すぎはら」で道産のこだわり野菜などを大人買いした。帰宅ラッシュでノロノロ運転の札幌中心街を横断して今夜の宿泊地滝川に向かった。滝川に宿を取ったのは連れを松尾ジンギスカン本店に案内するためである。ここは東京の店より肉が厚く、味も美味いように感じるのは気のせいだろうか。ともあれすっかり堪能してホテルに戻り、早々に床に就いた。
↓手宮の小樽市総合博物館前では、鉄道敷設による北海道開拓に尽力したクロフォード技師の彫像が出迎えてくれた。
↓小樽市総合博物館本館正面
↓館内の改札入口を入るとしずか号が鎮座している。
↓北海道庁舎を手がけた平井晴二郎が設計した機関車庫三号。現存する最古の煉瓦造り機関車庫で、国の重要文化財に指定されている。中には大勝号とキハ03が収まっている。
↓現役感を出すべく撮ってみた。
↑↓米国ポーター社製SLが動態運転されているとは知らなかった。テンダーに某飲料メーカーのロゴが描かれているのをみると、資金協賛を受けているのかもしれない。とはいえ、やはり生きている蒸機はいい。