荒れる中央線「お試し期間」はなぜ設定されたのか!?
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
中央快速線にグリーン車が組み込まれてからまもなく1週間となります。この間、3編成の12両編成が運用に入りましたね。乗車された方も多いのではないでしょうか。
一部マスコミやインターネット上では、「お試し期間」への賛否や乗車する方への批判がありました。
要約すると、
「グリーン車なのに普通車以上の混雑だ」
「わざわざこんな時に乗る意味はない」
「無料開放のグリーン車に群がるなどレベルが低い」
といったところでしょうか。
こうなることはJR側も予想していたはずです。では何故グリーン車のお試し期間が設定されたのか、考察していきます。
お試し期間の「ねらい」とは
人間は、「自分に関係ないもの」を無意識のうちに排除してしまいます。
例えば、蕎麦が好きな人は街中で新しい蕎麦屋の看板を見つけると「お!今度行ってみよう!」となるわけですが、蕎麦が好きと思わない人にとってはどうでもよく、新しい看板自体目に入らず、意識も向けないのです。つまり新しい蕎麦屋が出来たことにすら気付きません。
それと同様で、鉄道が好きな人は新しい車両を見ると「お!新車だ!」とか多少なりとも反応をしますが、無意識で鉄道を利用している人にとってはそんなことはどうでも良く、気付かないのです。極論、E233系に混じって205系が来ても気づかない、気にならない人も大勢いると思われます。つまり、特急とかグリーン車とかを、「自分に関係ないもの」と無意識のうちに決めつけて無意識のうちに排除しているのです。
みなさんの周りにもいないでしょうか。移動の質を気にしない人。本当に気にしていないか、お金がないだけなら良いのですが、多くの人は他の選択肢を「知らない」のです。余計なお世話なのは百も承知ですが、もったいないですよね。一般の人で、せっかくの旅行なのに、通勤電車のロングシートで2時間移動するような人、実はざらにいるんです。
普段中央線を利用する沿線の方の中にも、普通列車グリーン車がどんなものなのか、どのように乗るのかを知らない、知ろうともしない人が多数です。グリーン車導入を知らない人もたくさんいます。
グリーン車の乗り心地にとどまらず、グリーン車の前後の普通車は混むとか、グリーン車の停止位置はこのあたりだとか、そういうことを含めて「無意識層」へ現実で「半強制的に」「身をもって」体験させるというのが、今回の「お試し期間」の真の目的なのだと私は思います。
みなさまも、もし機会がありましたらご利用くださいませ。
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