16時7分発の特急、橿原神宮前行き、
次に乗車するのは汎用特急の中では2009年製と一番新しい22600系Ace、
2010年の鉄道友の会ローレル賞にも選出されています。
Ace/ACEの意味は Advanced Comfort Express の略、
しまかぜ、ひのとり、あをによし、はかるくん…と、直球単語の命名が多い中、
近鉄としては珍しく小田急ロマンスカーのGSE・VSEのような頭文字語になっています。
ただ、往年の10400系エースカーのエースを受け継いだ名前でもあり、この前紹介した団臨「楽」の
Romantic Journey、Artistic Sophistication Kind HospitalityUnbelievable
と同じアクロニム(頭字語)、後付け造語になっています。
扉から入るとJRの特急車両のような広いデッキ。
座席配置は一般的な2+2の横四列ですが座面連動のゆりかご式リクライニングシート、
今回ネット予約していたのは窓側の10D、
(参照:近鉄チケットレス特急券発売サービスサイト購入画面から)
汎用特急はしまかぜや伊勢志摩ライナーのように時刻表に車種まで掲載されていないためどの電車が来るかは出たとこ勝負のガチャになります。
平成生まれの22600系Aceと22000系ACEでも車齢差は約20年、
ごく少数になっていますが昭和生まれの12400系サニーカーに至っては車齢差40年、
シートピッチ(座席間隔の広さ)からコンセントや背面テーブルの有無と多岐にわたる差異がありながら料金は一律、
以前からそのように聞いていたので調べてから購入をしました。
座席予約の際に見分ける方法があって、
(参照:近鉄チケットレス特急券発売サービスサイト購入画面から)
このように1号車側が10列になっているのが22600系、12列ならば22000系、
2号車はどちらも14列。
1号車から順に22600系は10-14、22000系は12-14、
22600と22000の併結ならば10-14-12-14の並びになっています、
ここまでがコンセント&背面テーブル付きの平成車両。、
昭和の古い車両は13-16-18-16とさらに列数が多くなっています、
それには単にシートピッチの差だけではなくて、
これは背面テーブルの裏に記されている車両の案合図、
現在は全面禁煙になっていますが、平成以降製造の新しい車両は導入当初からバリアフリートイレや喫煙室スペースなどデッキに広くスペースを割いていたためその分客室スペースが削られているためだと思われます。
シートピッチはなんとアーバンライナーと同等、
最前列の座席だったので背面テーブルでは無いですが、壁にそれに準ずる大型テーブルが付いています、基部にはコンセントが見えています。
さらに肘掛にも収納式の小型テーブルがあって、背面、肘掛双方にドリンクスポットも付いています。
フットレストも装備、案外と特急でもこれの無いものが多いので靴を脱いでくつろげるというのはポイント高いです、
因みに22000系にもフットレストはあるものの靴を脱げない金属地の土足用だけのようです。
壁面テーブルとフットレストの開閉、前席背面テーブルの場合ここにドリンクホルダーとネット式のマガジンラックも付きます。
アームレストテーブルの展開、
近鉄特急といえば速達便の名阪甲特急や観光特急といったスター列車にばかり目が行きがちですがこの無印特急、内装の色目などは地味ながら想像以上に快適性も実用性も充分、
実際に乗車してみての感想は「汎用特急侮り難し」でした。
大和西大寺を出発して半分くらいまで来たところで、
この前の大和川巡りの時に来たファミリー公園-結崎間の大和川橋梁を渡ります。
同じ地点を外から撮った様子、
この景色を
今度は反対側の電車の中から眺めています。
京奈和自動車道を潜って、
駅に隣接するホテル、グランドメルキュール奈良橿原を過ぎると、
終点の橿原神宮前に到着、
構内踏切を渡る途中、近鉄マルーンの普通京都行きとの横並び、
京都からここ橿原神宮前までは画像の普通とまでは行かなくても速達便の急行など一般通勤型電車1本で乗り換えなしで移動できる区間なのですが、今回は座席指定特急乗り継ぎで旅行気分に浸ってみました。
橿原線から南大阪線の乗り場へと移ります。
準急大阪阿部野橋行きが停まっていますが、
ホームの端で電車を待ちます。