今回の【駅】シリーズは、
埼玉県さいたま市北区中央部の住宅街に位置する高崎線の駅で、徒歩圏内に川越線の日進駅やニューシャトルの東宮原駅があるものの、東京都心直通など利便性が高いこともあり、1日平均乗車人員が2万人を記録する駅である、
宮原駅 (みやはらえき。Miyahara Station) です。
駅名
宮原駅 (駅番号なし)
所在地
埼玉県さいたま市北区
乗車可能路線
JR東日本:高崎線
隣の駅
大宮方……大宮駅
高崎方……上尾駅
訪問・撮影時
2022年12月
駅概要 (2023年4月時点)
駅形態……………地平駅(1948年追加開業)。
駅舎………………1966年改築の橋上駅舎。
出入口……………東口、西口。
バリアフリー……○(各出入口~改札階、改札階~各ホームにエレベーター設置)。
但し、東口はデッキ直結の宮原駅ビル内のEVを利用する形です。
点字ブロック……東西駅前広場~各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………○(東西にロータリー・バス停留所・タクシー乗り場あり)。
正面口に相当する東口です。上写真は西を、下写真は北西を望む。
1966年に改築された橋上駅舎を改修しながら現在も使用し続けています。
東口の出入口には階段と上りエスカレーターがありますが、駅設備としてのエレベーターは無く、2階出入口からペデストリアンデッキで接続している駅北側の宮原駅ビル(各写真右奥)にあるエレベーターを利用する形になります。宮原駅ビルの東隣には有料駐輪場があり、そちらもペデストリアンデッキにより駅直結になっています。
駅前広場がありますが、ロータリーは簡素で狭いです。広場沿いには公衆トイレ(多機能トイレ無し)と交番があります。
東口駅前です。東を望む。
駅周辺は住宅街ですが、駅前は市街地化されていて、ビルや商店・飲食店が多いです。飲食チェーン店も複数見られます。
約900m東にはニューシャトルの東宮原駅があり、約1km南東には同じくニューシャトルの加茂宮駅がありますが、ニューシャトルとの乗換は遠回りになりますが大宮駅の方が楽です。
東口駅前です。上写真は南を、下写真は北を望む。
郊外の駅ですが、東口駅前は商店が多く、マンションも複数見られます。
こちらは橋上化により新設された西口です。上1枚は東を、下2枚は南を望む。
線路沿いに側道があるため、ペデストリアンデッキを介して駅前広場と橋上駅舎が接続されています。
西口にはエスカレーターがありませんが、エレベーターの設備があります。
また、西口にもロータリーを有する駅前広場が整備されており、東口より規模が大きくて綺麗です。
駅前広場にはトイレと車いす対応トイレがありますが、西口側に交番はありません。
西口駅前です。西を望む。
西口周辺も住宅街が広がっていますが、後発の出入口という事もあり東口駅前と比較してビルや商店が少ないです。
マンションは駅前や南側には複数見られますが、駅から西方向へ離れると戸建住宅中心になり、畑も一部残っています。
約1.3km南南西には川越線の日進駅がありますが、川越線との乗換は遠回りになりますが大宮駅の方が楽です。
改札口です。
上写真は北を望む(右が東口、左が西口)。下写真は東を望む(前方が東口、後方が西口)。
駅員配置…………あり(有人駅。業務委託駅。早朝は駅員不在)。
駅員不在時用に、改札外に乗車駅証明書発行機あり。
また、改札内外にきっぷ確認用カメラ付きインターホン有。
自動改札機………あり(7通路)。
ICカード…………『Suica』のエリア内。
有人通路…………あり(窓口に面した右端通路。点字ブロック設置で車いす対応幅)。
幅広通路…………あり(左から6番目の通路)。
窓口………………あり(改札窓口のみ。以前は右手前に『みどりの窓口』がありました)。
自動券売機………あり(改札口の右手前。ICチャージ可。指定席券売機併設)。
自動精算機………あり(ICチャージ可)。
トイレ……………改札内(多機能トイレ併設)。
トイレ……………改札外(東西駅前広場に有。
東口は通常のトイレのみ。西口は車いす対応トイレ併設)。
改札外設備………ベンチ。
改札内設備………コインロッカー・飲料自動販売機。
売店………………あり(改札外東口側に「NewDays KIOSK」あり)。
コンビニ…………なし(東西の駅前にそれぞれコンビニがあります)。
そして、1階の各ホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれています。宮原駅はバリアフリーに対応しています。
改札内より改札口を撮影。南を望む。
左側には自動精算機があります。
改札を出て左が東口、右が西口です。
下り3番線に設置の吊下式駅名標です。
電照式で、バックライトは蛍光灯と思われますが、私の訪問時は点灯されていませんでした。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には高崎線のラインカラーであるオレンジ色が表示されています。
尚、意外にも高崎線において駅ナンバリングは導入されていません。
また、さいたま市は政令指定都市ですが、国鉄時代はそうでなかったため、特定都区市内制度は導入されていません。
そして、宮原駅は1908年に加茂宮信号所として開業し、1922年に加茂宮信号場になりましたが、戦後まもなくの1947年に廃止されました。その1年後、加茂宮信号場の跡地に宮原駅が開業しました。
駅構造……地平駅。概ね南北方向。
配線………島式ホーム2面4線。
左ホーム(東)は左から1番線・2番線の順でともに上り大宮方面ならびに上野方面、上野東京ライン経由東京・東海道線方面、湘南新宿ライン経由新宿・東海道線方面です(高崎線~横須賀線直通列車は運転されていません)。
右ホーム(西)は左から3番線・4番線の順でともに下り高崎方面です。
各ホーム偶数番線(2番線と4番線)が主本線(通過線)、奇数番線(1番線と3番線)が副本線(待避線)です。
私の訪問時は上り副本線の1番線で貨物列車が待避していました。
ホーム有効長……21m車15両分。
ホームドア………なし(2022年12月時点)。通過列車に注意。
ホーム幅…………標準レベルですが、1・2番線の高崎方(手前側)はやや狭いです。
上屋(屋根)………列車が停車する20m車15両分に設置(両端部は雨ざらし)。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機。
ホーム上でのSuicaグリーン券売機の有無は確認し忘れました…。
そしてホーム中ほど大宮寄り(奥側)の直上に橋上駅舎があります。
写真は2枚とも上り2番線より大宮方・東京方を望む。
上写真は4番線より、下写真は3番線より、いずれも高崎方を望む。
右から1番線~4番線の順です。
ホーム手前側、20m車15両編成(E231系・E233系など)が停車しないホーム端部分は床面が嵩上げされていません。
発車メロディーは、
1番線……JR-SH4-1
2番線……JR-SH4-1
3番線……JR-SH4-1
4番線……JR-SH4-1
です。
全て同じ曲です。
3番線より大宮方を望む。
この先、左へカーブしてマンションが建ち並ぶ住宅街の中を南東へ走りますが、この間、左手線路沿いに空地が見られます。これは、埼京線が当初、宮原駅で高崎線と接続する計画だった名残で、使われなくなった用地は徐々に駐車場など多用途へと転用されています。その後は右から川越線が寄り添い、右へカーブして国道17号と東北新幹線・上越新幹線・ニューシャトルをアンダークロスすると大宮区に変わり、右手に鉄道博物館を見ながら南南東へ走ります。そして右手に大宮総合車両センターと大宮車両所を見ながら走ると左から東北本線【宇都宮線】が合流し、同時に東武野田線【東武アーバンパークライン】も左から寄り添うと市街地に入り、一大ターミナル駅である大宮駅へと至ります。高崎線の定期列車は全て宇都宮線上野方面(上野東京ライン方面)、東北貨物線(湘南新宿ライン方面)へと直通します。
1番線・2番線より高崎方を望む。
この先、左へ急カーブして国道17号新大宮バイパスをアンダークロスすると畑も少し残る住宅地の中を北西へ走り、やがて右へカーブして進路を北北西に変えます。その後も住宅地の中を走りますが、この付近に「北宮原駅(仮称)」を設置する構想があります。その後、上尾市に入ると、右手に商業施設「バリュープラザ」を見て左へカーブし、引き続き住宅地の中を北西へ走りますが、やがて市街地に入ると上尾駅へと至ります。
あとがき
下車(乗車)時・・・2022年(駅訪問の為)。
橋上駅舎を有する典型的な都市郊外の駅ですが、島式ホーム2面4線と、駅構内は広いです。駅周辺は住宅街で、駅前は東口側を中心に商店が多いです。東口側にニューシャトルの東宮原駅や加茂宮駅があり、西口側に川越線の日進駅があります。
鉄路のみで(ルートは一例です)
新宿から・・・当日到達可、日帰り往復可。
湘南新宿ライン高崎線直通の快速に乗車。特別快速は通過。
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。
品川or東京まで新幹線、上野東京ライン高崎線直通の普通に乗換。
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (東西駅前に有)
飲食チェーン店・・・あり (モスバーガー、すき家、日高屋、餃子の満洲、デニーズ有)
大阪からの到達難易度はやや高いですが、高崎線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は宮原駅でも途中下車してみて下さい!
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、地理院地図、Google地図、Wikipedia)